まさに、その名にふさわしい幕開けとなった。横浜の日本丸メモリアルパークで行われている写真展「波涛を越えて」(会期は23日まで)。初日の18日は、朝方まで雷を伴う大雨。しかし、午前中の開会直前に雨はやみ、午後には陽光が降り注いでいた▼海外航路に従事する壮年・男子部のグループ「波涛会」の友が撮った写真80点が並ぶ同展。作品には、しけの中に架かる虹、目前に迫る巨大積乱雲など、幾多の波涛を越えてきた海の男だからこそ、恐れなくカメラに収められたのだろうと思う迫力の写真もある▼船が波涛を越える際の鉄則は、船首で波を受けるようにして、真っすぐ進むことだという。避けようとすれば横波を受け、かえって転覆してしまう恐れがあるからだ▼「信心も同じです。真っすぐに。それがあれば、怖いものなしです」。1等航海士として働き、波涛会の草創を支えた友が語っていた。入会した半世紀前から、日々2時間の唱題を欠かさない。その中で幾多の自然の嵐も、がんなど人生の嵐も突破してきた▼御書に「いかに強敵重なるとも・ゆめゆめ退する心なかれ恐るる心なかれ」(504㌻)と。何があろうが信心で勝つと決める。この真っすぐな決意で、我らも〝人生の波涛〟を勝ち越えたい。(聖)
とにかく素晴らしい写真展だったよ!
勇気をもらった!!