“伊達マスク”着用理由1位は「顔が隠せる」ではない! 意外な1位とは?
じわじわと増え続けている“伊達マスク”愛好者。そもそも伊達マスクとは、本来の衛生上の理由とは異なる目的で常にマスクを着用することを指す。いわゆる伊達メガネと同じカテゴリーとしての伊達マスクだが、伊達メガネ人気も変わらず続いていることから、最近では伊達マスク&メガネの“伊達伊達コンビ”も珍しくはないようだ。
商品データベースを提供する株式会社プラネットが行った「マスクと伊達マスク」についてのアンケートによると、伊達マスク経験者は20.7%。男女別にみると女性の伊達マスク経験者は33.9%と、実に3人に1人が伊達マスクを経験していたことが明らかになった。さらに年代別にみたところ、「伊達マスクをしている人」は20代女性が44.9%と最も多く、「伊達マスク経験者」は53.1%と半数以上にのぼった。
なぜこんなにも大勢の女性が伊達マスクを愛用するのか。理由を聞いたところ、最も多かったのは意外にも「マスクをしているとあたたかいから」(51.8%)という、実に合理的な理由だったのだ。ただ、「スッピンでも気にしなくていいから」(51.7%)も僅差で2位で、3位の「顔が隠れることにより、安心感があるから」(30.2%)と合わせると、大多数が「顔を隠せる」ことを理由に挙げていることがわかった。
これだけありがたがられているマスクではあるが、もちろん難点もある。「マスクで困ったこと」を聞いたところ、圧倒的に多かったのが「メガネが曇る」という回答。“メガネが曇らないとうたわれているマスクでも曇る”という笑えない苦情も複数みられた。他にも、「化粧が落ちてしまう」「耳が痛くなる」「息苦しい」といった、マスク愛用者なら同意できそうなマスクあるあるが続いた。
また、「声がこもって伝わりづらい」「あいさつしてもわかってもらえなかった」といった、対人面で困った経験も目立った。逆に「会いたくない人に気づかれなかった」「しゃべりたくないときのカムフラージュ」のように、役に立ったエピソードもあり、人間関係の複雑さがうかがえた。そんな回答のなかで驚かされたのは、マスクを着用していることを忘れていて、そのまま飲み食いしてしまったという人が、意外にも多数いたことだ。常時マスクを着用していると、まさに「体の一部」となっているのだろうが、特にカレーを食べるときには注意してほしい。
こうした「マスクの困った」に対応した商品も続々と登場している。株式会社ノース ヴィレッジは、長時間かけても耳が痛くならないどころか、そもそも耳にかけないマスクを開発し、現在日本国内特許に加えて、国際特許を出願中だという。また、息苦しくないマスクや、声がこもらないマスクも多数販売されているので、ぜひ試してみて欲しい。
マスクの困ったの中でも最も多かった「メガネが曇る」。困っている人が多いだけに、真っ先に対応する商品が開発されたにもかかわらず、それでも曇ってしまうという残念な声もあるが、ネットで検索してみれば、曇らない方法をたくさん指南してくれる。特に内側に折り込む方法が効果的なようで、俳優の鈴木亮平さんも自身のブログで紹介しているので、参考にしてほしい。
伊達マスクはもちろんのこと、風邪・インフルエンザや花粉対策と、何かとマスクが入用になるこの季節。メガネを曇らせたり、息苦しくてハアハア言ってみたり、モゴモゴしゃべって不審がられたりしないように、自分に合ったお気に入りのマスクを探してみてはいかがだろうか。
ここのところ、自分もマスクが手放せません。