COCORO便り

大阪市西区新町、四ツ橋・心斎橋近く こころ はり灸治療院。
スタッフでつづる「こころ」に残った出来事日記

「カゼ」と「平衡感覚」の関係(ナカ)

2007年03月26日 | 健康
風邪を引いて来院された患者さんが、めまい・立ちくらみ、
または不眠症状を訴えることがあります。
なぜ、風邪の時にこれらの症状が起こるのでしょうか!

実は、これは平衡感覚が乱れてしまう事(平衡失調)
で起きている現象の一つです。

平衡失調とは三半規管の乱れによって起こります。
三半規管は耳の奥に存在し、身体の位置や方向、バランスの情報収集に働いています。

この、三半規管は中空になっており、中にリンパが流れています。
このリンパの流れが滞ることで平衡失調症状が現れます。

では、そのリンパの流れがなぜスムースに流れないのでしょうか?

喉と耳は耳管と言われる細い管で繋がっています。
風邪の菌が喉から耳へと入って行くことで、
炎症を起こし流れがスムースでなくなります!

これにより、「風邪の時はフラフラする」と言った症状が現れます。
それは熱の影響だけでなく、三半規管の乱れの影響なのです!

慢性的な咽頭炎や風邪とお友達の方は、自分の風邪症状を見過ごしがちです。
めまいや立ちくらみ、不眠などの症状でお悩みの方は、
この耳(三半規管)の治療に加え、
喉の炎症を抑える治療も大事になってきます。

身体は、様々な原因が絡み合って病や痛みを発します。
当院の鍼灸治療は、触診によって患者様一人ひとりの不調点
(反応点)を探し出し治療していきます。

今回の様な場合、左右の三半規管、のど、気管の状態を見極め、
左右のバランスをしっかり整えることで
平衡感覚の不調はもちろん、のど、気管の環境の改善も行います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする