COCORO便り

大阪市西区新町、四ツ橋・心斎橋近く こころ はり灸治療院。
スタッフでつづる「こころ」に残った出来事日記

「着床前染色体スクリーニング」をどう考えるか

2017年11月03日 | 妊活、不妊、出産

こんにちは、しょうこです

 

当院では40代の不妊治療をされている方が多く来られます。

そして、4人の方が44歳以上で出産されました。

(43才未満の方の数は申し訳ございません確認しきれない状態です。。。)

内、1名は鍼灸治療や食事による自然妊娠

1名はIVFのち胎児ドックで異常なしと判断され出産

そして、2名が神戸の大谷レディースクリニックにて着床前診断を行い妊娠出産されています。

中でも着床前診断(染色体スクリーニング)をされた2名の方は、どちらも流産や胎児に障がいが見つかったかたで、

つらい経験をしたのち、着床前診断を希望して大谷クリニックへ転医されました。

 

今回、同じく大谷クリニックにて無事ご懐妊中の方と

治療中、大谷医師がまた産婦人科学会で処分を受けている事を聞きました。

以下、文章を添付致します。

(画面をクリックすると大きくなります)

簡単にご説明すると

日本産婦人科学会は「着床前染色体スクリーニング」を認めていません。

その為、それを公に行っている大谷医師を3年間の会員資格停止処分を通告いたしました。

しかし、多くの患者がこの治療により待望の出産を迎えています。

そこで患者会を設立して大谷医師の活動を応援してくれる方を募っておられるようです。

 

私は、不妊治療を頑張っておられる方をケアする中で

患者さんご自身がどのような治療を受けたいのか、意思をお持ちだと感じます。

そしてご自身でクリニックを選択して通院されています。

着床前診断を希望する方はその病院へ行くし、

そんなの倫理的にどうなの!と思われている方は選ばれていません。

なので「着床前診断を行っている」と言うのは単に患者さんの選択肢の一つのように私は感じます。

 

そして2015年の高度生殖医療における妊娠率などの結果をみると

44才以上の妊娠率は10%、そして出産に至る方は2%です。

そして流産するかたは60%以上となっています。

せっかく妊娠しても、多くの場合染色体などの影響でつらい結果になります。

一方、大谷レディースクリニックのHPを見ていると

大谷レディスクリニックでNGS法で染色体正常と判断された受精卵一個の胚移植あたりの妊娠率は70%を越えています。また、流産率は10%以下に下がっています(平均年齢40歳)

 と書いてありました。

 

子供が欲しい。と望まれている方にとって着床前診断により願いが叶った方のお気持ちや

今も治療で頑張っておられる方にとって大切な治療方法なのではないかと私は感じます。

 

でも、忘れてはならないのは染色体スクリーニングをしても

分かる病気と分からない病気があります。

どんな時も大切な我が子なので、親として子供を見守り育ててほしいな。

と思います。

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