おはようございます。
神奈川県横浜市にある建築設計事務所・株式会社コア建築設計工房の井下です。
今、日本全国で問題になっているのが、鉄骨造で使用する高力ボルトが不足していることです。
日経新聞記事
昨年(2018年)後半頃から顕在化してきて、今年(2019年)になって落ち着くどころが深刻化しています。
ボルトの入荷が6か月待ち、ボルトが調達できずに建設中止などが出始めているそうです。
弊社でも現在鉄骨造で設計を進めている計画をRC造に切り替えるべきか、判断を迫られています。
不足の理由として、
1.国内ボルトメーカーの生産能力が合計で月間1万トンほどで、需要に追い付かない
2.ボルトに利用する引張強度の高い特殊鋼線材が、好調の自動車部品との取り合いになっている
3.オリンピックに向けた建設需要の高騰
4.ここ十数年の需要減で生産企業の撤退による生産力の低下
▲鉄骨の接合部で使用する高力ボルト(ハイテンションボルト)
過去には、
2010年ごろの断熱材グラスウール不足(住宅エコポイントによる需要増)
2011年ごろの合板不足(震災による東北の合板加工工場の操業停止)
がありましたが、代替品、代替地域によるリカバリーがありました。
今回の高力ボルトの代替品としては、韓国産のJIS規格のボルトがあるようですが使用すべきか悩みどころです。
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