おはようございます。
神奈川県横浜市にある設計事務所・株式会社コア建築設計工房の井下です。
神奈川県内某保育園の新築工事がスタートします。
こちらは、既存園舎の老朽化と定員増に対応するための建替えです。
「マルシェ」をメインテーマにして、「食」を通じて、地域とつながる、自然とつながる保育園にしたいという、
法人様のご要望を設計に反映してきました。
▲神奈川県内の某保育園園舎の建替え、完成イメージパース
ここ数年、建替えのご依頼を数多くいただいております。
建替えで一番のネックは、既存建物の杭の処理です。
抜いた方が新しい杭の位置を自由に決めることができますが、抜いたところが緩くなり新規杭がそこへ流れてしまう。
抜かずに存置すれば、そこを避けて新規建物を計画するという制約があります。
最近、某ブレカットメーカーさんから面白いお話を伺いました。
建替えに当たって、既存杭を再利用するという方法です。
既存のRC造(鉄筋コンクリート造)4階建てを上物だけ解体し、S造(鉄骨造)と木造を組み合わせた6階建てを新築するというものです。
RC造は重量があるのに対し、S造、木造は軽量のため、6階建てに大きくしても既存杭で十分に荷重を受けられるというのです。
すごいことを考える人もいるもんだと思いましたが、気がかりなのは、既存杭の安全性の確認です。
数十年前の既存建物の杭を施工した時の工事記録がきちっと残っていて、間違いなく図面通りに施工されていることが確認できたら、この方法は有りだと思いました。
工事図書の保管はとても重要です。
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