こんばんは。
横浜の設計事務所、株式会社コア建築設計工房の井下です。
建築家仙田満氏の著書「こどもの庭」を読みました。
今までの実例30園の写真集です。
巻末に文章でまとめられていますが、
「こどもがあそびたくなる遊環構造」は特に共感いたしました。
こどもにとって「あそびたい」「運動したい」「勉強したい」という意欲はどれも同じもので、
「おもしろそうだ」(interest)と興味をもち、
「やってみる」(challenge)と行動し、
「成功する、満足する」(success)という循環することで意欲がますます高まっていく、
これをICS循環と呼んでいる・・・
遊環構造の条件も挙げられています。
・循環機能がある
・安全で変化に富んでいる
・シンボル性の高い空間
・”めまい” を体験できる(=すべる、ぶら下がる、跳ぶ、潜る等)
・ショートカットができる
・循環に広場がある
・全体がポーラス(多孔質)な空間である(=どこからでも出入りできる)
この中で、循環機能とは、回遊性のある空間になるかと思います。
回遊性とは、行き止まりなくグルグルと回れる空間です。
平面的には、ぐるっと一周回れるようなレイアウト、
断面的には、滑り台やロープなどの上下の動きが追加されること、
そんなこどもの好奇心を掻き立てる空間を作っていきたいと思います。
横浜の設計事務所
【コア建築設計工房】
http://www.arc-core.co.jp/
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