少々間があいてしまいました。先日視聴しました「ユリゴコロ」が抜けなく、そのまま浸っていてもよかったのですが、それでは先に進みませんので、次のストーリーの視聴に入りました。それは映画「居眠り磐音」。時代劇です。
舞台は江戸時代。冒頭、3人の武士が登場してくるんです。3人は幼馴染で、九州の現在でいう大分辺りの藩から江戸にて修行中なのです。
そして修行が終わり、故郷に帰るのです。それはキラキラしていて、まさに青春の場面。3人がとても仲が良いというのがわかります。
そして、それまで一緒だった3人が自宅に帰るために、それぞれに分かれるのです。
ここまでが序章。このままっだったら、穏やかに日々が流れていくのだろという感じです。この後に予測もしていなかったことが起こるのです。
幼馴染の一人が自宅へ帰る途中で呼び止められ、嘘を吹き込まれるのです。その嘘によって、穏やかに過ぎて行く日々のはずだったストーリーは大波乱へと変わっていくのです。
その嘘を聞いていると、そこまで鵜呑みにしないよなというような嘘なんですよね。聞いたとしても、とりあえずは自分で確認くらいはするだろうという嘘なんですけど、
聞いた本人としては、頭真っ白になってしまったような感じで、真っすぐにやってしまった。。。見ていたこっちも、マジですか?!ここまでやる?な感じで、
ストーリーは順調に穏やかな日々をガタガタと崩していくのですそして主人公の磐音は脱藩していくのです。
映画『居眠り磐音』5月17日(金)公開(主題歌入り予告)
この嘘からストーリー展開が変わっていくのを見ていて創世記を思い出しました。創世記では、アダムとイブがエデンで暮らしているんです。
それも、穏やかな日々だったと思います。けれども神が食べてはいけないと言っていた木の実を、蛇が「食べていい。」と嘘を言って、イブは木の実を食べてしまう。
そこからストーリー展開が変わっていくのです。そして、アダムとイブはエデン追放となるのです。ここから繋がっていくストーリー。
嘘ってストーリー展開に欠かせないアイテムなのかもしれない。
しかし改めて考えても、あのような嘘であのような事態になるかな??とも思うのですが、時代が江戸時代で、しかも武士という立場からすると、
ちょっとでも変な噂を立てられると、お先真っ暗だったのかなとも思いました。組織ってそんなものなんですねぇ。
でも1回くらいは確認しろよと思う。鵜呑みというのは大損。
その後は藩を出た磐音のストーリー。侍から浪人へ転職し、1ルーム長屋住まい。鰻をさばきながら、めぐり合わせで用心棒の仕事をつかむのです。
用心棒ってことで事件が発生するのですが、その事件の主犯格といいましょうか悪役が柄本明さんなのですが、絵にかいたような時代劇の悪役で、
見ているだけでワクワクするんですよ。その最後も見事でありました
この悪役が悪役であるほどストーリーは盛り上がるかと思います。また、悪役は知ってる方が良いと思います。それは、元々よさそうな人の変身っぷりが楽しいし、ストーリーの中に入っていくわけで、安心して楽しく見ていられるかと思います。
江戸の街の景色や人の温かみ、そうそう、傷口に酒を口に含んで吹きかけるシーンを久しぶりにみたような気がします。
あと、小雪がちらつく中の花魁道中。小さな幸せを感じるシーンなど涙涙でした。
時代劇というのは、激しい感情の揺さぶりは少ないのかもしれませんが、江戸時代という舞台から「人情」というのがベースにあるのかもしれません。
人情ってなんだろう。「損得感情」が無いということなのか。
激しい場面がありつつも、どこか温かみを感じるストーリーでした。