夢中人

sura@cosmic_a

エネルギー事情

2011年06月22日 | Weblog
雑誌を読んでいたら、どうしても気になる文章があった。

「リーマンショック後、米国の連邦準備制度理事会(FRB)が景気対策のために金融緩和を行い、
市場に大量のマネーを供給したため、世界的にカネ余りの状態になり、投機的な資金が再び原油市場に流れ込んだのです。」

なんか読んでいて変な感じ。だって、「景気対策のために」ということは、国内のお金のめぐりがイマイチな状態で、お金がないワケではないのだろうけど、
端々までお金が行き渡っていなくて、人々の心理を刺激するために、金融緩和を行ったんですよね。
金融緩和とは、1、金融市場で資金の供給が需要を上回り、資金調達が容易になった状態
2、景気回復をいはかるため、中央銀行が基準割引率および基準貨付利率(公定歩合)や預金準備率の引き下げ、買いオペレーションなどによって、
金利水準を低めたり通貨の供給を増加したりして、資金の調達を容易にすること。

これは、お金を借りやすい状態にしているということですよね。
そうすることによって、企業が設備投資しやすくなったり、個人では住宅などを買おうかなという心理にさせる。
FRBは、アメリカ国民全体の生活のために金融緩和をおこなった。

だけど、「金融緩和を行い、市場に大量のマネーを供給したため、世界的にカネ余りの状態になり」ですよ。。。カネ余りですか。。。
誰がカネ余りなんでしょうか。だって、不景気なんですよね。イマイチお金が回っていない。行き渡っていないんですよ。
一般市民の間では、お金の流れがよくない状況なんですよ。でも、カネ余り。しかも世界的にカネ余り。
それによって、「投機的な資金が再び原油市場に流れ込んだ」ということ。投機的というのは、「短期的な価格変動の目論見から、利ざやを得ようとする行為」。
「投資」よりも「投機」はリスクが高いとか。マネーゲームの一種とも言われ、広い意味でのギャンブルに含まれる場合があるとありました。
このマネーゲームに、FRBがアメリカ国民の生活のためにおこなった金融緩和で出たお金が使われたということですよね。

それは誰が?
その金融緩和によって、沢山のお金を受け取れる方々ということでしょうか。それは、もともとお金持ちかもしれないし、もしかしたら企業かな。

金融緩和って、乗数効果もねらっていますよね?それは出所が違うだけなんだ。
国が公共投資という形で、お金の出所の一番最初を決めるか、国民自身が決めるかということかな。金融緩和の方が自由度が高いっぽい。
それに、公共投資より金融緩和の方が、早く効果が出そうな感じがする。
どっちにしろ、お金が一番最初に受け取ったところから、いろんな場所に行き渡るのをねらっているんですよね。

この乗数効果は、あくまで理論の基づいた政策的運用をおこなうことができる優秀な官僚と、
政治的利権を追わない政治家によって遂行されるということが前提になってきている(ハーベイ・ロードの前提)ということですが、
どうやらそれだけではなさそうな感じですね。
そのお金を、1番目か2番目か3番目かわかりませんが、それを受け取ることが出来る方々、いわゆるお金持ちの方々のモラルが入るのではないのでしょうか。

FRBが金融緩和をして世界的にカネ余りになったということは、そのお金がアメリカ国外に大量に流出したということでいいのでしょうか。
FRBがアメリカ国民の生活のために出したお金が、お金持ちか企業に行き渡り、それを国内で使うことなく、海外のマネーゲームに使ったワケかな。
あの雑誌の中の文章には「格差」が存在するワケですね。
一般市民はイマイチお金のまわりがよくないんだけど、お金持ちはお金が余っていて、景気対策に出されたお金をギャンブルに使っている。
しかも、国内で使ってくれればマシだけど、海外で使っている。。。金融緩和で出たお金の使い方に制限をつけることはできないんですね。

以前からちょっと気になっていたんですけど、図書館で聖書関係の本を見ていると、「旧約聖書がわかるとアメリカがわかる」みたいなタイトルの本があったりするんですよ。
なんとなくわかるような気もします。旧約聖書は自由について書いてあるなと思ったし、アメリカは自由の国と聞きます。
自由すぎることは自由ではないと旧約聖書は言っていた。アメリカってどんな感じなんだろう。噂は聞きますが、事実は知りません。
上に書いたことが本当にそうであれば、お金持ちにも余裕がないということですよね。我先にとお金を受け取り、それをギャンブルかけて増やそうとしているワケだし。
お金持ちならお金持ちで、どっしりとしていて欲しいかなと思うところもあります。
あと、ちょっと気になっているのが、アメリカの民間会社ですね。リーマンショックって、サブプライムローンということで、
民間会社が無理やりに近い感じで家を買わせたことが発端なんですよね。あと、ギリシャの件でも、アメリカの民間会社が関わっていたと記事に書いてありました。
。。。なんなんだろう。よくわからないけど、もしかしたら、アメリカは「自由」に苦しめられているのかな。自由のしがらみかな。
自由はすばらしいものだと思う。でも、一歩間違えると自由は邪悪なものになってしまうのかもしれませんね。
それを抑えるのは、新約聖書というかキリスト教の印である、十字架。それは「理性」の象徴と感じた。

いえ、アメリカが理性がないとかそんなことを言っているワケではありません。日本だって近い状態にあると思います。
だけどですよ、景気というのは人の気持ちの要因が大きいみたいだし、景気対策のために出したお金が、ギャンブルに使われたなんて知ったら、
一般市民としてはがっかりするはず。
それって本末転倒って感じがする。

アメリカの景気状況は、日本だけではなく世界中に影響してくるんですよね。
アメリカは、お金持ちが多いとか。しかも、ものすごいお金持ちだとか。
そういえば、そういう方々は、国内であまりお金を使わないと聞いたなぁ。どちらかというと、中間層な方々が国内の経済を支えてるって。
。。。とすると、超お金持ちの方々が、さらにお金を吸い取ってるということか?それを海外に流している。
そうじゃなくて、今は、アメリカ国内に投資する時期なのではないのでしょうか。だから金融緩和なんですよね。
なんでかな?あんまりにもお金持ちすぎて、国内が不景気ってことに気がつかないのか。ってそんな方々の心理をわかるはずもない。
ただ、そんなことをされている方々って、ご自分の国を愛していらっしゃらないのかなぁ。。。そんなことを感じました。

COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2011年
07月号 [雑誌]
クリエーター情報なし
講談社


この雑誌ですけどね、これからのエネルギー事情について書いてあるみたいなので読んでみることにしたんですよ。
でも、金融緩和の所が、なぜか妙に気になったんです。

で、エネルギーの事を考えていたら「火」というのが浮かんできました。そうだ。火は太古の昔から人間が使ってきたエネルギー。
人類は、火を照明・暖を取る・獣から身を守る・調理などに利用してきたんだ。この火を使用する事によって初めて人類は文明を持てたと言う方もいらっしゃるとか。
でも火というよりも、その火を安全に機能的に使える道具や燃料がそうさせているのではないのかな。
最初は焚き火みたいなものだったんだろうけど、それがたいまつや竈になったり、ストーブになったりとかそんな道具が生活の変化をもたらしていると思うけどなぁ。

火は破壊もするのだろうけど、人類にとって重要なものであった。
全ての時代において、水の供給と共に、火を起こすための燃料の確保は政治の基本となっているとか。それが現代においても争い事の原因にもなっているんですよね。
燃料といったら、固体燃料、液体燃料、気体燃料などありますが、現代の主役となるのは化石燃料である石油。
この石油は、世界の政治や経済状況において価格変動が起きるんですね。
この石油はいろんなものを産み出してくれます。いろんなもの。いろんな道具を。そんないろんな石油で出来た道具を動かしてくれるのが電気。
この電気と石油製品によって、人類の文明は急速に発達したワケですね。

電気を発生させるにはタービンというのを回さなければいけないんですよね。このタービンを回すのに燃料が必要なワケですね。
以前、大分県の筋湯温泉に行った時に、すぐ近くに九州電力の八丁原地熱発電所があって、見学可能ということで見学しに行ったんですよ。
そしたら、電気が出来るまでのことを丁寧に説明してくれたんです。本当ならばタービンも見学できるはずだったのに、定期点検中で出来なかったんです。
タービンは、発電機を回すための羽根車で、蒸気の力で回る風車のようなものだそうです。八丁原のタービンは1分間に3,600回転で発電機を回し電気を作るとありました。
この地熱発電は、地熱という自然の力を利用した発電方法で、すごくクリーンな感じもしますが危険も伴うんですよね。
説明の最後の方で、今の地熱発電は、すごい高温の蒸気・熱水を使っているが、将来的にはお湯みたいな温度で発電が出来るように研究が進められていると言われていたと思う。
でもそれには、いろいろな壁もあるようなことを言われていた。

発電は、いろんな種類の発電があった方がいいみたいですね。そのほうがリスク分散にもなるみたいだし。
そのことを「電源のベストミックス」とパンフレットには書いてありました。
また、別のパンフレットは「大分県 次世代エネルギーパーク~自然のパワーまるごと実感 エコエネランド大分~」ということで、
地球環境と調和した将来の次世代エネルギーの在り方について、国民の理解の増進を図ることを目的とした取り組みがあるとか。
(平成21年8月経済産業省(資源エネルギー庁)認定)
「次世代エネルギーの在り方、その理解」ですか。。。
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少女の祈りⅢ

2011年06月08日 | Weblog
少女の祈り III (DVD付) (ジャケットA) (初回生産限定)
クリエーター情報なし
motorod


少女の祈り III
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エイベックス・マーケティング

Acid Black Cherry10枚目のシングル「少女の祈りⅢ」です。

この歌はですね、自殺未遂から始まっているんです。結構痛い感じの歌詞なんです。目を反らせたいような感じ。
でも、目を反らせるわけにはいきませんね。事実、歌詞に書いてあることが起こっているんだろうし、
また、自殺って、日本の問題点の一つですよね。

ARENA 37℃ (アリーナ サーティセブン) 2011年 04月号 [雑誌]
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音楽専科社

この歌詞ができた経緯が雑誌の中に書かれてありました。
この歌を聴いて思ったのは、前の記事に書いた「八日目の蝉」と同じだなということ。
「八日目の蝉」では自殺には触れていないものの、ラストはこの歌のラストと同じなんですよ。私はそう受け取りました。
前の記事にも書いたけど、この歌の中の女の子が、この世に命を産み落とすことがよいことなのかどうかわからない。

歌の中に十字架が出てくるんです。最近よく考えているんですけど、十字架ってなにかなと思うんですよ。
キリスト教の印のような感じもありますが、私は、十字架は「理性」の象徴ではないかと思うんです。
十字架をお守りみたいな形で身に着けている方もいらっしゃるかと思うんですけど、その十字架の意味である「理性」が人を守ってくれるのではないかと。
よく映画で、悪魔祓いをしている時、本当にあんなにするのかわかりませんが、悪魔の目の前に十字架を向けてますよね。
そしたら悪魔が苦しみもがいています。あれは、理性が災いを吹き飛ばすという意味じゃないかな。以前思ったけど、理性は大人ということ。

本当にいろんな情報が氾濫してますよね。例えばですよ、子供に見せたくない情報とかある場合、
ネットだったら、そのサイトをみれなくするなどできるけど、でもそんな情報って、普通に書店に売ってると思うんですけど。
最近では、すべてではないけど、女の子向きの雑誌が過激なような気がする。読んでいて、たまに違うんじゃないかと思うことが書いてある時がある。
すべての雑誌をつくっているのは、間違いなく「大人」ですよね。
映画やこの歌のようになった場合、涙を流すのは女子なんですね。でも、男子はどうなんだろう。
映画「空中庭園」では、できちゃった婚で、子供ができたから、やりたかった夢を忘れて結婚したなんてお父さんが言っていたけど。

この歌は「性」なんですね。「母性」もあれば「父性」もある。それは「守ってあげたい」。


このシングルには、もう一曲入っているんです。それは「上・京・物・語」。シャ乱Qの歌ですね。
ボーカルのつんくさんなんですけどね、テレビで見ている限りでは、おしゃべりされている時は、おもしろい方なんですよ。
でも、歌ってる時は何かが違う。なにかこぅ、哀愁が漂っているんです。歌のイメージ的には、情けない男のイメージだったんですよね。
歌っているその姿がいいんですよ。なんかいいんですよ。

この「上・京・物・語」は、彼氏と彼女がいるんです。彼氏は東京へ夢を追いかけて行く。それを見送るのは彼女。
くぅ~。。。場面が浮かんできます。それで、「いつの日か「東京」で 夢叶え ぼくは君のことを迎えにゆく(作詞・まこと)」とくるワケです。
間違いなくクル。いい。メロディもちょっと悲しげな感じがしていいんですよ。いい曲なんですよ。
間違いなくいいんですよ。。。
でも。。。これからは、
「東京」だけじゃないんです。

この歌は1994年の歌。この頃、私は東京で働いていました。東京は人が本当に沢山いたけど、いいところでした。好きな所です。
でも、日本のことを考えると、ちょっと東京に人が集中しすぎですよね。これからも人口増加が考えられるということでした。
人やいろんな物が沢山集まってる所って、いいことも沢山あると思うんですけど、そうじゃないこともあると思います。
自分は関東で生活をしていたこともあるし、今、地方で生活していますが、それぞれにいろいろあると思います。

ま、大阪なんですけどね、大阪都構想はいいとして、どんな感じの町つくりをイメージされているのだろう。
その辺り、大阪府のホームページなどをチェックしていかなければなと思います。
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八日目の蝉

2011年06月08日 | Weblog
映画「八日目の蝉」を観ました。

一人の大人の女性と一人の幼い女の子のお話。
大人の女性を演じるのは永作博美さん。そして、幼い女の子が成長して、大人になった時を演じるのが井上真央さん。
井上真央さんといったら、いままでは、明るい感じを演じることが多かったような気がします。
でも、この「八日目の蝉」では、ちょっと影のある女の子なんですよ。ポスターを見た時から「これは・・・」という思いがありました。

大人の女性と、幼い女の子は他人なんです。でも、一つの大きな罪によって親子として時間を過ごしていくのです。
この二人が過ごしていく時間を観ていて、「性(さが)」というのを感じました。

性・・・セイ・ショウ ①さが。生まれつき。「習慣」②たち。もちまえ。物の本質。「品性」③こころ。「理性」④いのち。生命。
⑤生きてること。生活。⑥男女の別。⑦色欲の本能⑧(仏)ショウ。不変・普遍な、万物の原因。
(国)ショウ。陰陽家の説で、五行ゴギョウ(木火土金水)を人の生年月日に配当したものの称。「木の性・土の性」○なり・もと
解字・形声。 (心)が意符。生セイが音符で、また、生まれる意を表す。生まれながらに持っている心。引いてうまれつき。

映画の中の二人を観ていて、そこに「母性」があったように思えるのですけど、それって「守ってあげたい」なんですね。
そこに、大人と子供がいたら「守ってあげたい」という「性」が生まれてくる。それは字の意味のごとく、生まれつきのもであって、本質なんですね。

映画の中では、小豆島のシーンがあるんですけど、そこでは涙がとめどなく溢れて止まりませんでした。
島のなんでもない生活だったんですけど、愛が溢れていてキラキラしていました。
それまで世間離れな生活をしていた女の子が、綺麗なものを見て「きれい」と言っていた。
小豆島っ子になって、近所の人も、そして女の子自身もここで成長して行くことを楽しみにしていた。でも、罪はそれを許さなかった。

映画のラストでは「連鎖」というのを感じました。幼い頃に呼ばれていた名前は、今の名前とは違うけれども、間違いなく自分なんですよ。
みんなが自分の名前を呼んでくれていた。
大人になって小豆島にやってきて、思い出の封印が解けた瞬間から、女の子から愛が溢れていた。
女の子がこれから選ぼうとしている道は、彼女達にとって本当によい道なのかはわからないが、もしそうなった場合、きっと何度も何度も
名前を呼んであげるんだろうなと思いました。



この「八日目の蝉」は、いろんな角度から観れるものですね。どちらかというと、女性向けの話じゃないかな。自分に子供がいたら、感想がきっと違うと思う。
今の時点では、綺麗なところしか目に付いてないようですけど、名前が二つということは、母親が二人ということで、憎しみだって生まれてもよさそうな話です。
映画を観た後は、古典を観た後の感じに似ていました。それって、なにかこぅ本質をくすぐられているということかな。
  
映画「八日目の蝉」は、井上真央さんが女優さんとして成長されているんだなと感じたりもしたんですけど、永作博美さんや小池栄子さんなど
映画に出演されている方々も本当によかった。
画面上の物質的なところは地味なんですけど、すごくキラキラしていました。この映画は、また何年後かに必ず観たいと思います。


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ポニーキャニオン

この「八日目の蝉」の作者は角田光代さんということで、同じく角田光代作品である「空中庭園」を観てみました。
このお話もいろんな角度から観れるものですよね。一言でいうと、「幸せってなんだろう」という感じだった。
お話の途中から、ずっと以前に観たドラマが思いだされたんですよ。
それは、火曜サスペンス劇場だったと思うんですけど、藤真理子さんシリーズで、そのドラマに杉田かおるさんが出ていらっしゃったんです。
杉田かおるさんの役所は、普通の企業に勤める20代前半の女の子。普通の女の子なんですけど、同僚からの証言では、ちょっと影のある感じでした。
言い方をかえると、その時代っぽくない雰囲気だった。
で、その杉田かおるさん演じる女の子が、一人暮らしなんですけど、インテリアにこだわるわけでもなく、ただ冷蔵庫の中身だけにこだわるんです。
どういう風にこだわっているかというと、冷蔵庫のカタログってきれいに物が並べられているじゃないですか。あんな感じで、カタログ通りに冷蔵庫の中身を並べるんです。
でも、冷蔵庫に入ってる物を使わないんです。例えば、冷蔵庫に入ってるオレンジが悪くなったら、食べるわけでもなく、それを捨てて、
新しいオレンジと交換するんです。
それで、絵に描いたように並べられているいる冷蔵庫の中身を女の子はじっと眺めているんです。お部屋は真っ暗で、冷蔵庫の明かりだけなんですよ。
その時の、冷蔵庫の照明に照らされている杉田かおるさんの怪しさが印象的でした。

そのドラマを見た時は、怪しさの印象が強くて、その冷蔵庫の意味をあまり考えなかったんですけど、「空中庭園」を観て、その意味がわかったような気がしました。
杉田かおるさん演じる女の子は、いわゆる暖かな家庭で育った感じでもなく、また、(なんて言ったらいいのか。。。)その時代の雰囲気でもなかったんです。
で、あの冷蔵庫の中身は、彼女にとっての暖かな家庭の図だったんでしょうね。いわゆる「幸せの図」。
また、カタログ通りに並べているということで、時代の中にいる意味だったのじゃないかな。それが、自分が出来る範囲での表現だったんですね。
このドラマを観たのは、バブル経済の終わりかけか、終わった頃だったと思う。そんな時代のドラマでした。
その時代といったら、トレンディードラマみたいな華やかなドラマが好きでよく観ていたんですけど、そんなドラマばかり観ていた中であのドラマですから、
印象が強かったんだと思います。

あともう一つ思い出されたドラマがあるんですけど、それは、今年の冬だったかな、中谷美紀さん主演の「零の焦点」がテレビ放送されていたんですけど、
それが思い出されました。作者は松本清張さん。お話の時代は高度経済成長期ですよね。いわゆる時代が変化している時。
時代の変化期って、。。。なんだろう、新しい幸せの図が出来上がるんでしょうね。それも、マスコミの発達などによって具体化される。
人はそれに向かっていくのでしょね。でもそこで、なんというか、ついていけない人がいるんですね。それはいろんな理由があるんだと思う。
でも、人はなんとかして、時代について行こうとするんだ。その時代に生まれてしまった運命なんだね。。。時代ってなんだろう。
それって物質かな。なんか、きれいなものじゃないような気がする。

「空中庭園」を観て、そんな二つのドラマが思い出されました。なんだろう「時代と幸せ」って感じなのかな。
あの「空中庭園」の家族が、そのまま別の時代に生まれていれば、別の形があるんだと思う。
あの家族の形が嘘かというと、嘘じゃないと思うけどな。ただ、小泉今日子さん演じる母親が幸せというか「幸せの図」に固執しすぎなんじゃないのかな。
過去につらいことがあったみたいなんですが、それを人のせいにしているところがありますね。。。。なんだろ、今って、大人が大人になりきれないのかな。
そこにもなにかりそうな気がするんですけど。。。だとしたら、大人ってどんなのってことになるなぁ。そこに時代がつくった『大人の図」はないほうがいいのかもしれませんね。

最近、家族についてのドラマなどが多いような気がする。あんまり気にならなかったんだけど、世の中はそれを欲しているのかな。
というか、やぱっり「幸せってなんだろう」ってことかな。
映画とかドラマとか観て、いろいろ考えていたんだけど、家族って未完成なのかもね。
で、さらにいろいろ考えていて、ここのところほとんどドラマを観ていなかったんだけど、最近、あるドラマを観ているんですよ。
いろんな家族が出てくるんです。で、その中に、DVのある家庭があるんですよね。みてるだけでもつらいんですよ。そんな家庭なんです。
その家庭が、悪いながらも流れが変わってきているんです。でも、まだよくない状況なんです。
具体的にいうならば、奥さんがうつ病になっっちゃったんです。あのうつ病というのは、ある意味叫びなんですね。「空中庭園」でも、お母さんがラストの方で叫んでいた。
でも、それがきっかけで、ほんの少しずつなんですけど、家族が歩み寄ってきてるような気がするんです。なんかそんな感じなのかなと思って。
キャリアもそうだけど、幸せも、互いに少しずつ時間をかけて積み重ねていくものなのかなぁって。
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