能楽堂というところ。
2月5日「野村萬斎 狂言の現在2008」を観にいきました。
萬斎様の狂言を観に行くのも、もう何回目かなぁ。。。?
わかんないんだけど、私がいつも行くところはホールであって、
能楽堂というところは一度もないんだよね。
(あっ、野外が2回あった)
確か、長崎県は九州内で唯一能楽堂がないところだと聞いた。
なんで??
ムム~
なんでかわかんないんだけど、それは置いといて、
能楽堂の正面の松の絵が描かれている板を「鏡板」というみたいです。
これこれ。
最初は本当の松だったらしいんだけど、絵になっちゃったんだって。
んで、この松の木に神様が降りてきて舞台を観ていたらしい。
ふ~ん。。。なんで松なんろう?
松って、四季によってあまり変化がなかったりだとか、
方向指示器として使ったりすることがあるらしいんだけど、
神様が道に迷わないようにだとかかな??
ムム~。。。わかんないんだけど、とにかく能楽堂の鏡板に描かれている絵は松なんです。
はい。わかりました。
でも、私がもっと気になるのは「鏡板」という言葉です。
萬斎様がこの絵のことを鏡板というんですよとご説明されていて、
な~んかそのあとから、かがみいたね~カガミイタ。。。なんで鏡板という?
カガミイタ、かがみいた、鏡板。
鏡よ、鏡よ、鏡さんって感じ。
みょ~にひっかかる。
うん。まっ、いいんだけど。
しかしだよ、神様の前で演じていた狂言ってさ、はっきりいって欲望系のドラマだと思うんだよね。
欲望系のドラマっておもしろい。最近では「大奥」とか「ハゲタカ」となんていい感じw
人間ってさぁ、誰もが欲を持っているよね。
こないだ観た「二人大名」というお話なんていうのは、
二人の大名が遊びに出かけるんだけど、あまり地位の高くない大名なのか
太刀持ち(お供の人かな)がいないということで、通りすがりの男の人を
無理やり脅かして太刀持ちにさせちゃうわけ。
それで、その無理やり太刀持ちさせられた人が逆ギレしちゃって、
大名達から渡された刀を振り回して大名達からいろいろ奪っちゃうわ
へんてこりんなこっぱ恥ずかしいまねさせられるわのお話。
自分を大きくみせたいという欲が痛い目に合わせちゃったんだ。
等身大でいいじゃんね。とりあえず、大名という地位なんだからさ。
フフフフ。。。
このお話は、自分を即席で大きくみせるのは危険なことなんだよと教えてくれた。
即席でも一見自分を大きくみせれる。でもそれは違う。
このお話がいつできたのかわからないけど、今も昔も変わらないところがあるということかな。
こんなお話を神様の前で披露していたんだ。
でもまぁ、ある意味、欲望ってさぁ人間の本音の部分だよね。
神様たちはこんなお話をケラケラ笑いながらみていたのかもしれない。
で、あんなこんななお話を多くの人達に見てほしかったのかもしれない。
だってさぁ、最初は松に向かって演じていたんだって。
それがそのうち松に背を向けて人々の方を向いて演じるようになったんですよと
萬斎様が言われていました。
もしかしたらそんなお話は神様からのプレゼントなのかもね。
。。。と、いろいろ想像しまっくてますがどうなんでしょうか。
狂言を観る時は想像力も必要ということなんですよね。
それって、ある意味小説を読んでいる感じなのかなぁ。
同じ景色を観ているんだけど、それぞれ感じ方が違うというか、
それぞれの世界が出来上がるというか。。。
なんかそんな感じに受け取るようになりましたです。はい。
次を楽しみに待っています。