京都・奈良まで、ちょっと出掛けてきました。
1泊2日と短い滞在だったんですが、いろんな所を駆けずり回り、
そしてまた、萬斎様の狂言も鑑賞してしまうという有意義な旅となりました。
今回に移動は新幹線を使いました。
飛行機や高速道路など、いろんな移動手段がある中、この新幹線の利用は久しぶり。
何十年ぶりといっていいです。そんな何十年の間に新幹線も進化していたんですね。。。
利用させていただいたのは「N700系」という新型モデル。
新幹線ってこんなに広かったけ?と思わせるような明るくて広々とした空間。
これっていいかもと思った車内の電光掲示板。文字が大きく読みやすい。
ちなみに行きの電車では、経済のニュースが中心だったように思えます。
博多~京都間はこのN700系で約2時間40分。
京都って意外に近かったんだなと思った。新幹線いい感じです。
また乗らなきゃ。
最初に訪れた場所は、飛鳥文化発祥の地大和飛鳥。
推古天皇や蘇我馬子、そして聖徳太子らにより、政治、そして文化の発信が行われた場所。
その当時の都だったんですね。飛鳥は広々とした田園風景が広がる場所でした。
そして、黄金色の稲の中に紅い花が。。。そう、彼岸花が今から咲きほころうとしているところでした。
この飛鳥では、蘇我馬子が建築したという日本で初めてのお寺「飛鳥寺」や
蘇我氏のお墓と言われている「石舞台古墳」、そして飛鳥に関しての本に書かれてあった
「亀形石造物」などを観ることができました。
「亀形石造物」は2000年に発見されたものです。
そこからは、亀形石造物を含む導水施設や石垣・石敷もみつかったみたいで、
導水施設は湧き水施設から水を流し、木樋によって小判形石造物へと水を流し、
水槽に溜まった上澄みだけが側面の小穴から亀形石造物の鼻に流れ込んで、背中の水槽に溜まる構造になっているみたいです。
この水を聖水として使用していたのではないかということです。
↑これが「亀形石造物」。そのとなりが遺跡全景。
きれいにのこっているんですよね。すごいなとは思うんですけど、でも、なんで亀?
飛鳥時代に創られたものを観ていると、ちらほらと亀が登場してくるんです。
そりゃぁ、鶴は千年、亀は万年といってめでたい感じはするんですが、
飛鳥時代では、結構ポジションが高いような気がするんです。
なんでかなぁ。。。と思っていて、まぁ、その時代の価値観かなぁなどと思っていたら、
あるお寺の池に、亀が泳いでいたんですよ。
あぁ。。。亀だぁ。亀ってこんな感じだよなぁ。。。と思ってなにげなく写真を写したら、こんな写真がとれました。
亀の甲羅のところに男性のような模様が見えません?まさに飛鳥時代の人を思わせるかのような風貌。
目をカッと見開き、冠をかぶられて、口ひげとあごひげがあって、立て襟のような飛鳥時代のお衣装を身にまとっていらっしゃるようじゃないですか。
私はこれを見て思いました。
飛鳥時代の方々は、亀を神か仏の化身か、もしくは、その方々の使いと思っていたのではないかと。
だから「亀形石造物」はまさに聖なるもので、亀の甲羅の部分に水を溜め、そこになにかを映し出していたんじゃないかと感じました。
これは、あくまでも私の妄想ですけどね。
でもですよ、「浦島太郎」は神話の部類みたいですよね。
「
浦島太郎」と言えば、亀が登場してきますよね。結構、重要な役割です。
亀ねぇ。。。亀。
ちなみに、この亀は法隆寺のそばにある中宮寺のお池にいらっしゃった亀です。
中宮寺のことは、また後で書きたいと思います。
ちょっぴり不思議で冷静さと情熱がからみあったロマンあふれる古代日本の旅はまだまだ続きます。。。