cosmotiger発信!!

日本一脚の速い「鉄ちゃん」を目指します!
時刻表検定1級
10km33:04、フルマラソン2:46:31

コスモタイガー漂走記~旧東海道編(17)

2012-08-03 | 旧東海道run!!

昨日からリサーチして、準備万端だったにも関わらず、朝目覚めると外は無情にもしとしと雨。
でもせっかくの休みだし、体がウズウズ、東海道エキスを求めている!!

まぁ、ド派手な山の中を走るわけでもないし、この程度の雨なら着替えや雨具の用意さえ怠らなければ、何とかなるだろうと勝手な解釈をし、強行することにした。
ただ、いつも以上に着替えなどの装備が増えたため、久々マイカー利用とした。

まぁ、ぶちゃけ、関西本線もさすがに飽きてくるからね、ちょうど良い気分転換ではある。
国道23号→国道1号と快適なドライブで、スタート地点の亀山城跡(亀山公園)に到着。
観光用の駐車場も整備され、本当に気持ちの良い公園だ。
しばし、写真を撮ったりしながら公園内を散策、雨脚が弱まるのを待つ。

少しだけ雨が弱くなったので、余分な着替え等を車に置き、リュックを軽くし、トレーニング?開始!

メインストリートの坂道を下り、池の南側で東海道に遭遇。
そのまま前回の反対側、右に行き、城下町特有の枡型を過ぎ、直進すると、有名な「野村一里塚」。
江戸時代初期のものが現存し、大きなムクの木がそびえ立っている。

案内板の表示に従い、右折してそのまま走ると関西本線に突き当たり、東海道はいったん途絶えてしまう。
遠目に、この道が線路の向こうに続いているのがわかるから、近くの歩道橋を渡って先へ行く。

東名阪(国25)を潜った辺りから、左手は田んぼ、右側が川という単調な風景がしばらく続き、ある意味ランニングに専念やね。
1km以上、こんな状態が続き、関西本線の下を通って国1に合流する。

心なしか、雨は少し小降りになった。
むしろ炎天下よりも走りやすいな。

国1を走るのは200mほど。
やがて右に分岐するが、大きく「関宿」の看板が掛かっているからすぐわかる。

東海道関宿。
町並保存区域(正確には「重要伝統的建造物群保存地区」と称するらしい)に指定され、観光地として有名でもある。
宿の入口には、「東の追分」と称する、東海道と伊勢別街道の分岐点がある。

あまりに観光客が多かったりするとゲンナリするパターンもあるが、今日は雨が幸いした。
さすがにこの雨の中を歩き回る観光客は少なく、静かな江戸の街並みが横たわっていた。(写真)
まぁ、「作られた」感もなくはないが、間違いなく走ってて楽しくなる区間ではある。
立ち止まってもっとゆっくり観光もしたいが、今は真面目な練習中。
勿体ないがあっという間に駆け抜け、「西の追分」に到達。
ここから奈良方面への大和街道が分岐している。

旧道はこの先で途絶えてしまうため、仕方なく回り込んで並走する国1に出る。
この先しばらくは、旧東海道は国1に沿いながら微妙にうねりながら登って行くわけだけど、残念ながら完全に辿ることは不可能。
所々で分岐するものの、民家の庭(畑?)に入ってすぐに途絶えたり、畑に遮られたりしている。
コスモタイガーも、行きつ戻りつしながら、国1を登っていく。

信号のない横断歩道があり、左側に渡ると分岐する旧道が少しだけ残っているが、すぐに合流。
ただ合流したところで、今度は右側に渡る手段がなく、かといってこの辺りの国1、カーブの多い割に車はかなりの高速でぶっ飛ばしており、危険なため、横断歩道まで戻るのが無難。

標識に従いながら、少しだけ分岐しつつ、基本は国1、という感じで登っていく。
川を渡るとすぐに、いかにも旧道らしき静かな道が右手に分岐する。
この辺りから沓掛集落で、車も少なく、静かな雰囲気を気持ち良く走れた。

右側に郵便局、すぐに馬子唄会館なる建物があるが、正直、あまり興味はない。
ただ道なりに日本橋から始まって三条大橋まで、各宿場名の入った55本の柱が建っており、ますます先に行きたくなってしまう。

あとはこの静かな道を走るだけだ。

坂下宿に到着。
何もないただの集落で、若干拍子ぬけ。
でもところどころに本陣跡・脇本陣跡などを示す標柱があった。

本当に静かな山あいの集落だが、驚くなかれ、かつては本陣3軒、脇本陣1軒、旅籠48軒、わりと賑やかな宿場だったらしい。
(ちなみに1つ手前の関宿より大きいことになる)
今、目にしている風景からは信じられないことではあるが、目前に鈴鹿峠を控えていたことが大きかったんだろうね。

ここを本日のゴールにし、しばし写真を撮りつつ休憩する。
松屋本陣跡地が公民館(集会所かな?)になっており、そこに「伊勢坂下」のバス停がある。
ここ始発の亀山駅行の三重交通バスがわずか1日5便。
(※2007年時点による。2012年現在、三重交通は撤退し、亀山市コミュニティバスにより運営)
当然あらかじめ時刻は調べてあったから立ち往生の心配はないけれど、これが坂下宿の唯一の公共交通機関で、「伊勢坂下」から先には交通機関はない。

屋根付の車庫兼待合室には誰もいない。
乗客も途中までは自分だけ。
雨の影響もあるだろうけど、随分と田舎に来たことを実感し、帰路についた。

実走15~16kmぐらいかな?
さぁ、次回、いよいよ鈴鹿峠越えだ!



※【2014.8.8追記】本編の地図、作成しました。(ここをクリック)
コメント
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