cosmotiger発信!!

日本一脚の速い「鉄ちゃん」を目指します!
時刻表検定1級
10km33:04、フルマラソン2:46:31

コスモタイガー漂走記~旧東海道編(18)

2012-08-10 | 旧東海道run!!


気楽に前後駅をスタートした旧東海道ラン。
もう東海道なくして生きていけない体になってしまった(大げさな!!)
先へ先へという好奇心は抑えようがなく、再び愛野駅に戻ってきたコスモタイガー。

今回のスタートは当然、前回の終了地点、「同心橋東」の交差点なわけだけど…。
前回、迷ったまま、何が何だか分らず愛野駅に到達したため、リサーチは一応したものの、普通の住宅街の中の生活道路を通るため、分かりづらい。

距離的には1.5kmにも満たないはずなので、道さえしっかり調べておけば歩けない(走れない)距離ではないが、ここはタクシーを使うことにした。
まぁ、この距離ならたいした金額ではないしね。
ただ鉄チャン的にはタクシーは反則技のような気もするけど、他に交通機関がなさそうだし…。

タクシーを降り、交差点の北側に1本入った道(県道253号)が旧東海道。
この道を南西(左)に100mほどの地点で国1に合流できるところがある。
地図を見ると同心橋を隔てて、対岸の道とこの地点で細い道が繋がっていた形跡が読み取れる。
ここをランのスタートにした。

すぐに両側に松並木、目を和ましてくれる。
「原川松並木」と呼ばれている。(写真)

東名高速をアンダークロスし、しばらくすると国1バイパスにぶつかってしまうが、左に「沢田IC北」の交差点があるから、そこを右折して国1バイパスを潜る。
今度は「沢田IC南」の交差点を左折。
これで旧道に復帰。
地図で確認すると、国1バイパスを挟んで1本の道になっている。

しばらくは1本道。
右側に「大池一里塚跡」の案内板がある。
やがて天竜浜名湖鉄道(旧国鉄二俣線)の高架を潜るが、右側には「西掛川駅」がある。

つくづく愛野駅なんかにこだわったことを後悔。
前回、せめてこの西掛川駅まで走っとけば良かった。
こっちの方が東海道に沿ってるし、タクシーなんか使う必要もなかった。

国1に合流し、右折して大池橋を渡る。
すぐ「二瀬川」の交差点に出て右折。
200mほどで二手に分岐するが、左の細い方の道が東海道。

「十九首」というちょっと気味の悪い地名が目に入る。
この辺り、江戸よりさらに昔の平安時代、藤原秀郷が東国の平将門を討伐した際、京へ帰る途中、将門を含む19人の武将の首実検をした場所らしい。
その首を川に懸けた。
だから懸川→掛川なわけだね。

その首を葬った十九首塚が東海道からはずれた少し奥まったところにある。
案内板に従っていくとすぐに辿り着いた。

東海道に戻ってそのまま走ると、掛川宿に入っていく。
掛川宿は、山内一豊が整備した城下町でもあり、しかも昨年(2006年)、NHK大河ドラマで山内一豊の妻、千代が主人公になったため(仲間由紀恵主演)、ブレイク中だからね、観光客が結構歩いていた。
左手に掛川城が望め、ぜひとも訪問したい衝動に駆られるが、趣旨からはずれてしまうため、あきらめて先へ行く。

「新町7曲がり」と呼ばれる城下町特有の右折左折を繰り返す。
案内表示もところどころにあるものの、万全とは言い難く、あらかじめリサーチしておく必要はあるね。
「仁藤町」の交差点を過ぎたところから始まり、持参した資料を参考に走る。

再びさっき別れたバス通りに合流、すぐに馬喰橋。
その手前に葛川一里塚跡。

しばらくはこの道に沿って走るけど、「本村橋」の交差点で、久々に国1と合流する。
そこから先はしばらく国道ラン。
もっともこの辺りまで来ると、国1もそれなりに歴史を感じるけど。

やがて右手に中学校が見えてくると、明らかにそれと判る道が右に分岐している。
区間は短いが、素敵な雰囲気がまだ残っている。
すぐに国1に合流するが、またすぐに右へ分岐する。
オーラ出まくりで、地図を確認するまでもなく、すぐ判る。
途中、伊達方一里塚跡がある。
江戸から数えて57番目との説明書きがある。
まだ220km以上あることになるわけで、そこまで走るのか?と聞かれると(この時点では)何とも微妙だ。

またまた国1に合流後、バイパスの八坂ICの下を潜って直進。
周囲は田園が増えてきた上、明らかに登り坂となる。

右側に事任(ことのまま)八幡宮がある。
807年、坂上田村麻呂により興された、かなり古くからの神社らしい。
願い事が「ことのまま」叶うらしい。
そんなことならぜひ!とコスモタイガーも祈願する。
お願いしたいこと、たくさんあるしね~。

信号を左折するといよいよ日坂(にっさか)宿に入る。
名前のとおり、かなりの登り坂の途中にある宿場だ。

山あいの静かな宿場町で、高札場が復元されている。
また、しばらく行くと、右側に川坂屋という旅籠の建物が現存している。
事前の調べによると、土日休日は中を見学できるはずなんだけど、なぜか今日は閉まっている。
今日は日曜日なのに…、何故だぁ?

すぐに左に萬屋。こっちも現存する旅籠の建物で、見学可のはずだけど、やっぱり閉まっている。
謎ではあるが、きっと真面目に練習しろ!ってことなのかな?

他にも歴史を感じる建物が多く、江戸時代そのままの屋号が表札代りに掛かっていたりして、なかなか見所が多い。
それでいて観光地化されておらず、落ち着いて散策したいエリアだ。

やがて小さな交差点に差し掛かると、角に「日坂幼稚園」。
ここがかつての日坂宿本陣跡。
日坂宿は本陣が1軒しかなかったから、ここが正真正銘の日坂宿の中心なわけだね。

本陣跡の裏に「日坂」バス停がある。
運行会社は掛川バス。
静鉄(静岡鉄道)系列のバスだからね、すでに遠鉄の営業地域からもはずれ、静鉄のエリアに来ちゃったってことだね。
思えば遠くに来たもんだ。

本数は概ね2時間に1本。(掛川駅行)
もちろん時刻はあらかじめ調べてあるけれど、ここから先は峠越えだし、このバスに合わせて行動するしかない。
これだって、前回西掛川駅まで走っておけば、今日中に峠を越えられた気もしないでもない。
と言いつつ、未体験の掛川バスに乗れるゾクゾク感もあるけれど。

ということで、まだ体力的な余裕はあるが、ここを本日のゴールとする。
距離にして15~16kmぐらいかな?
もっとも後半はひたすら登り坂だったから、かなりの練習になった気がする。

掛川バスからの車窓を楽しみつつ掛川駅に出て、もはや通い慣れた?東海道本線で帰宅したのであった。
何だか西の坂下宿、東の日坂宿、似たような状況を迎えている。


※2014.8.18追記
本編地図を作成しました。
ご参考ください。(ここをクリック)
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする