大高駅で「青空フリーパス」を購入し、西へ向かうコスモタイガー。
18切符は使い切り、利用期間も終了したとなれば、「青空フリーパス」利用に舞い戻る。
飛び出し区間だけを乗越・精算するのが妥当な方法だな。
東海道本線→草津線と乗継、石部駅に到着した頃はすでに正午を過ぎていた。
まぁ、東側に比べて往復の所要時間も短いせいか、逆にのんびりし過ぎてしまう。
駅前の道を200mも進めば、前回のゴール地点。
本日はここからrunのスタート。
すぐに右側、先ほどまで乗っていた草津線の線路が寄り添ってくる。
左に「ゴーシュー」という会社の工場がある。
資料によれば、ここで東海道は2つに分岐していたらしい。
途中で付替えられたと思われる。
古い方が「上道」、付替後の新道が下道と呼ばれていたようだ。
「ゴーシュー」を左折するのが「上道」らしいけど、残念ながら使われなくなって久しいからなのか、途中から行き止まりになって通行不能だとか。
地図で見る限り、途中に「五軒茶屋区集会所」があるからね、この辺りまでは東海道なんだろうと思われる。
ほとんどのHPやガイドブックは、新道の「下道」を案内しているし、コスモタイガーもそれに従う。
「ゴーシュー」をそのまま直進。
しばらくは草津線を右に見ながら、仲良く並走。
右側遠方に富士山型の小高い山。
通称「近江富士」、三上山だ。
名神高速の下を潜る。
「伊勢落」という、何やら由緒ありげな名前の集落の中、静かな旧街道らしい道が続き、走っていて楽しい。
お寺や古い道標もあり、所々足を止めてしまう。
左にカーブしてすぐ、堂々たる和風の建物が。
「旧和中散本舗」。
要するに昔の薬屋さんで、重要文化財に指定されている。(写真)
近くに六地蔵一里塚の跡。
すぐに広い県道に寄り添うが、100mほどでまた分離。
旧道らしい雰囲気が続く。
名神高速道路栗東ICの下を通ると、右手奥にJR草津線手原駅。
しばらくして左側、「※(まがり)の陣所跡」(※金ヘンに勾)
9代将軍足利義尚公とあるから、江戸より前、室町時代後期の史跡らしい。
当分1本道だからね、迷うところはないけれど。
この辺りの旧東海道は、分かりやすく、そして由緒ありげな建物があったりして、走っていて飽きない。
手原駅から3kmぐらいかな?進んだところで突き当り、ここは右折。
目川という集落に入ると、「目川一里塚」の跡。
目印代わりにあるのが「目川立場跡」。
田楽発祥の地、ということらしい。
新幹線の高架をくぐる。
左側、一段高くなっているのは、草津川の堤防なんだけど、この草津川、現代ではわずかな水量が流れるのみで、川としての機能はほとんど失っているらしい。
ここはちょっと見落としそうだけど、新幹線高架から600mほどで、堤防の上に上がる感じの道が分岐しているからね、注意してそこを駈け上がる。
で、まもなく国1の上を渡るんだけど、すぐに左折して小さな橋を渡る。
そこに大きな道標があり、今度は右に堤防を降りる感じ。
いよいよ草津の町に入ってきた。
懐かしさを感じる町をしばし走る。
草津と云えば、関東の人なら群馬県の有名な温泉を思い出すんだろうけど、関西の人なら、余程の温泉好き以外はこっちを連想するんじゃなかろうか?
何といっても今も昔も「追分」の町。
ここで江戸から来た東海道と中山道は合流する。
さぞかし賑やかな宿場だったに違いない。
突き当ったところがその追分だ。
右側、草津川(天井川になっている)を潜ってくるのが中山道。
京までの道はここから左折して先へと続く。
ここでゴールにすることも考えたんだけどね、ある意味、キリが良いし、草津駅にも近いし。
でも距離的に少々物足りない。
ということで、そのまま走ることにする。
すぐに右側、草津宿本陣。
ここも江戸時代の建物が現存。
国指定史跡になっており、中は資料館として公開されている。
当然、見学したいけれど、先に行くと決めた以上はrun優先。
すぐ左側、観光物産館。
これが脇本陣やね。
右手奥に入って行くと立木神社。
かなり由緒ありそうな感じで、ちょっとお参り。
再び東海道を進む。
「矢倉南」の交差点で、国1に斜めに交わる。
旧道は渡ってそのまま斜め左に行くんだけど、50mも行かないうちにマンションに突き当たってしまう。
マンションの横をすり抜けたところに猫の額のような小公園が。
ここに「野路一里塚跡」の碑を発見。
ここから旧東海道は、公園前の県道を地下道でくぐり、南にまっすぐ進んでいくけれど、旧東海道ランはここでいったん打ち切り、野路町の交差点を渡って西へ。
最寄りの南草津駅まで走って終了とした。
実走距離は14~15kmかな?
起伏らしい起伏もなく、落ち着いたコースであった。
南草津駅も1994(平成6)年開業の新駅の1つ。
普通しか止まらないけど。
しばし休憩の後、米原駅までの切符を購入し、あとは東海道本線乗継で本日の旅?も終了。
まだ明るいうちに帰宅できるのが、西側の魅力かな。
※2015.2.27追記 地図、作成しました。(ここをクリック)