個人的に「卒業試験」と目していた『手組ホイール』。いわゆる"SHIMAN○外し"の作業の一環でした。
たまたま手に入れたボスフリー7速(サンツアー・ニューウィナー)付きホイールセット、実はハブとボスフリーが外れなかったので放置してましたが、一度だけ注した5-5-6が効いたのか、梅雨のおかげで走れなかったストレスが目にモノを見せたのか、とにかくハブとボスフリーの分離に成功し、一挙に「手組ホイール」の計画が進んだのでした。
ハブは同じくサンツアーのサイクロン(3代目)。JEXグループ、でしたっけ。サンツアー、スギノ、ダイヤコンペ/グランコンペの混成部隊です。
ホイール組の前に、以下の課題がありました。
・JIS組かイタリアン組か
・何本取りにするか
・スポークの太さはどうするか
これらについて、それぞれどういったメリット・デメリットがあるのか、なかなか納得できる説明を見つけられなかったので、
・乗り心地が良いこと
・瞬発力よりは粘りのあるホイールがいい
という基準で組むことにしました。
結論は
・前;逆イタリアン組 / 後;イタリアン組
…これは加減速の際のスポークへの力のかかり方を考えました。イタリアン組は中心線に対して線対称に組む組み方、加速時にはフランジの外側から出たスポークに引っ張る力がかかります。前を逆イタリアン組にしたのは、制動力の高いディスクブレーキの場合、「フロントは逆イタリアン組を推奨」という文章を見かけたから。減速=マイナス方向の加速、なので、前側を逆イタリアン組にしたのは、正解かなと。
・8本組
…乗り心地を重視したので、当然の選択。ランドナーなどは8本組が多いようです
・スポークの太さ
…もともと14番の6本組でしたが、36穴(=スポークの本数が多め)なので、15番で微々たる軽量化を目論みました。もっとも6本組→8本組とスポークは長くなったので、怪しいものです。
ホイール組の実際の作業(使ったもの;振れ取り台・センターゲージ)
参照した本では『ハブに記載されているロゴがリムのバルブ穴から見えるのが望ましい』と書かれていたのですが、実際には気にしなくて良いです。ホイール組で注意したいことは
・オーバーロックナット寸法を測り、その中心をハブに書き込んでおく。組んだときにこれを目標に中心を出します。
・通し終わった片側のスポークは、バラけないようにまとめておく。輪ゴムで止めても良いですし、ナットやワッシャでも可。自分はロックタイでまとめました。
・リムにスポークを通しているとき、スポークがリムよりも長いときがあったら、スポークのハブへの通し方がズレている。
リムにスポークを通し終わったら、振れ取り台にセットして、縦横の振れを取ります。最初に縦方向の振れを取り、あらかた取り終わったら横方向の振れを取ります。振れが取り終わったらセンターゲージに当ててみて、ホイールの左右の中心が取れていることを確認します。
当初、テンションメーターが必要か考えましたが、テンションにこだわりすぎてホイールの納まりが悪くなるようなら、スポークのテンションはある程度無視しても良いかもしれないと思いました。机上では、完全に振れが取れていればスポークのテンションは同じなはずですが、そうそううまくいくとは思えませんし。
ホイールを組んでいる間、この作業は自転車の性格を決める作業だなぁ、と感じました。もっとガツガツ走るつもりならば、スポークの組数を減らし、リムの歪み量の少ない堅いホイールにすれば、軽くしたいならスポークの本数を減らせば良いですし。
今までそれぞれパーツを入れ換えたりして使ってきましたが、ホイールを自分で決めて組んでみてやっと『自分の自転車になった』って気持ちになりました。ここまで手をかけちゃったら、もう他のロードバイクはいいや、って感じです。
たまたま手に入れたボスフリー7速(サンツアー・ニューウィナー)付きホイールセット、実はハブとボスフリーが外れなかったので放置してましたが、一度だけ注した5-5-6が効いたのか、梅雨のおかげで走れなかったストレスが目にモノを見せたのか、とにかくハブとボスフリーの分離に成功し、一挙に「手組ホイール」の計画が進んだのでした。
ハブは同じくサンツアーのサイクロン(3代目)。JEXグループ、でしたっけ。サンツアー、スギノ、ダイヤコンペ/グランコンペの混成部隊です。
ホイール組の前に、以下の課題がありました。
・JIS組かイタリアン組か
・何本取りにするか
・スポークの太さはどうするか
これらについて、それぞれどういったメリット・デメリットがあるのか、なかなか納得できる説明を見つけられなかったので、
・乗り心地が良いこと
・瞬発力よりは粘りのあるホイールがいい
という基準で組むことにしました。
結論は
・前;逆イタリアン組 / 後;イタリアン組
…これは加減速の際のスポークへの力のかかり方を考えました。イタリアン組は中心線に対して線対称に組む組み方、加速時にはフランジの外側から出たスポークに引っ張る力がかかります。前を逆イタリアン組にしたのは、制動力の高いディスクブレーキの場合、「フロントは逆イタリアン組を推奨」という文章を見かけたから。減速=マイナス方向の加速、なので、前側を逆イタリアン組にしたのは、正解かなと。
・8本組
…乗り心地を重視したので、当然の選択。ランドナーなどは8本組が多いようです
・スポークの太さ
…もともと14番の6本組でしたが、36穴(=スポークの本数が多め)なので、15番で微々たる軽量化を目論みました。もっとも6本組→8本組とスポークは長くなったので、怪しいものです。
ホイール組の実際の作業(使ったもの;振れ取り台・センターゲージ)
参照した本では『ハブに記載されているロゴがリムのバルブ穴から見えるのが望ましい』と書かれていたのですが、実際には気にしなくて良いです。ホイール組で注意したいことは
・オーバーロックナット寸法を測り、その中心をハブに書き込んでおく。組んだときにこれを目標に中心を出します。
・通し終わった片側のスポークは、バラけないようにまとめておく。輪ゴムで止めても良いですし、ナットやワッシャでも可。自分はロックタイでまとめました。
・リムにスポークを通しているとき、スポークがリムよりも長いときがあったら、スポークのハブへの通し方がズレている。
リムにスポークを通し終わったら、振れ取り台にセットして、縦横の振れを取ります。最初に縦方向の振れを取り、あらかた取り終わったら横方向の振れを取ります。振れが取り終わったらセンターゲージに当ててみて、ホイールの左右の中心が取れていることを確認します。
当初、テンションメーターが必要か考えましたが、テンションにこだわりすぎてホイールの納まりが悪くなるようなら、スポークのテンションはある程度無視しても良いかもしれないと思いました。机上では、完全に振れが取れていればスポークのテンションは同じなはずですが、そうそううまくいくとは思えませんし。
ホイールを組んでいる間、この作業は自転車の性格を決める作業だなぁ、と感じました。もっとガツガツ走るつもりならば、スポークの組数を減らし、リムの歪み量の少ない堅いホイールにすれば、軽くしたいならスポークの本数を減らせば良いですし。
今までそれぞれパーツを入れ換えたりして使ってきましたが、ホイールを自分で決めて組んでみてやっと『自分の自転車になった』って気持ちになりました。ここまで手をかけちゃったら、もう他のロードバイクはいいや、って感じです。
で、脱シマノですが、チェーンとスキュアに不覚にも残ることになってしまいまして…
やはり前後イタリアン組が望ましいようです。ご指摘ありがとうございました。
そしてメンテ最終段階と脱シマノ、どちらも卒検終了ってところでしょうか。私もホイール組みはその他の作業と違って敷居が高く長い事避けて通ってきましたが、昨年始めて組んでみて、私の場合は沼が悪化したと言うか何と言うか(笑)
レストア作業の中に必ず「全バラ」工程が入れられる様になって、益々楽しくなってます^^
後ハともかく、前の逆イタ組は結構見かけます。どうしてこうやって組んでいるんだろうって気になっていましたが、前は後ほど組み方は重要じゃないって認識していますので、「好み」かな?って程度に思っていました。前の方のコメントにも興味がありますが、なるほど、そんな考え方もあるんですねェ~
バルブ穴とロゴの位置は、機能的には全く関係ありませんが、性格上必ず合わせてますw 今では覗いた先に見える刻印やロゴが好きになってしまったり(笑)
憧れの手組みホイール…私も何時かは、と思っていますが、何時になることやら。
振れ取り台すら未だに持っていませんが、先ずは知識だけでも。(^^)
唯一無二、オンリーワンというのは満足度が高いですよね。
セッティングが決まると走る楽しさも今まで以上になりますね。(^_^)