2015年に入って初めての記事です。
明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
家族が一同に会する年末年始の日々が過ぎて、ようやく落ち着きを取り戻し始めました。
途中、諸々の疲れから調子を崩して三箇日を寝て過ごしましたが、今は回復しています。
でも、まだ初詣に行けてないんですよ。今年は近所の神社仏閣でもいいかな。
あるいは、また旧正月に狙いを定めて、その時にでもちゃんと行こうかなと考えています。
それはともかく、今日は先日メルマガで見つけた文章を紹介したいと思います。
これは僕が日々のちょっとした英語学習に利用させていただいている「Fruitful English」さんの『一問一答無料メルマガ』というもので、元日に届いていたメルマガに載っていた内容です。その中に、メンバー向けに発行されているニュースレターの2014年12月号分がPDFで提供されていました。
ここで紹介するのは、そのPDFの6ページ目にある「ラブレター」という文章です。
前回、「僕がこの世界に来た理由」という記事を書いたわけですが、それに対して一つのインスピレーションを与えてくれた気がします。
ぜひ皆さんにも読んでもらいたいと思います。以下にそのページを引用します。
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http://www.fruitfulenglish.com/customers_public/contents/NL201412.pdf
● Fruitful English's Dandelion Newsletter
4.ラブレター
a lOVE letter
by
Erii from Tokyo, Japan
私はアメリカに住んでいた頃、ラブレターを「貰った」ことがあり
ます。なぜ貰ったをカッコに入れたかというと、厳密に言うと、貰っ
たのではなく、拾ったからです。私は悲しいことに人生で一度もラ
ブレターを渡されたことがありません。
でも唯一一度だけ「貰った」ラブレターは何十通ものラブレターに
匹敵する感動でした。その日の話を書こうと思います。
私はその頃ど田舎に住む大学生でした。周りにはとうもろこし畑し
かない私の町は、高速で一時間走らないとまともに買い物もできる
場所がありませんでした。普段ならば友達と出かけるところ、その
週末は一人の時間が欲しく、一人きりで出かけることにしました。
ガソリンスタンドで巨大なコーヒーを買い、爆音で音楽を聴きなが
ら、とうもろこし畑と草原に囲まれた道を時速 80km で一時間走り
続けました。I have Van Gogh's ear for music. つまり私はとてつ
もない音痴です。けれど音楽に負けないぐらいの音量で歌い続ける、
なんとも爽快な気分でした。こんな女性だからラブレターもこない
はずです。
目的地に着き、私は何時間かモールで服や雑貨などを見て回り、本
を 3 冊買い、その後日本食品店で食材を買いました。満足した私は
パネラというベーカリーでご飯を食べることにしました。
シーザーサラダとパンのボウルに入ったクラムチャウダー、そして
やっぱり大好きなコーヒー ( ヘーゼルナッツフレーバー ) を注文し
ました。その日は絵はがきで見るような青空で、気温もちょっと涼
しいくらいのとても快適な日だったので、外に座ることにしました。
二つ椅子があるテーブルを選び、私は片方に座りました。そしても
う片方に鞄を置こうとした時でした、その椅子の上に白い封筒が置
いてあるのを見つけました。
普通なら自分のものでない手紙など開けないけれど、その封筒には
"Dear Stranger" と書かれていました。ざっと訳すと「見知らぬあ
なたへ」ということです。なんとなく開けることに罪悪感を覚え、
でも手放すこともできなくなり、私は手紙を鞄にしまい、急いでク
ラムチャウダーを喉に詰め車に戻りました。
早く開けたくて仕方がなかったけれど、こんな素敵なものをこんな
薄汚いボロ車で開けてはいけないような気がしました。
我慢してまた少し車で走り、赤い木造のアンティークショップの隣
にあるベンチに座って読むことにしました。
手紙を開けると、何の可愛げもない白い紙に女性か男性か区別がつ
かない字で短いメッセージが書かれていました。一字一字覚えてい
ませんが、ざっと訳すとこのような事が書かれていました。
*****
「あなたへ、私はあなたを知らない。だからこそ、どんな
時でも私はあなたを応援している。どれ程ひどいことをし
た時も、どれ程辛い時も、どれ程人に嫌われようとも、私
があなたを信じ、応援している。この世のどこかであな
たを応援している人がいることを知っていて欲しい。
いつか知らずと出会っているかもしれないね。
愛を持って、私」
*****
正直内容は何でも良かったのだと思います。私が開けて確かめたかっ
たことは、本当に「私」のための手紙なのかどうかでした。
「私」と言っても "Dear Erii" と書かれた手紙を求めていたわけでは
もちろんありません。私のような見知らぬ人にこんな親切をしてく
れる人が本当に世の中にはいるのかどうかを私は確かめたかったの
です。
誰かが置き忘れた手紙でもなく、いたずらでもなく、見返りのない
小さな幸せを配っている人達が本当にいることに私は感動しました。
「こんな素敵なことがもっと世の中に増えればな」と思っていました。
そしたら数年後、まさかの出来事が起きました。
皆さんは "The Love Letter Project" という団体を聞いたことがあ
りますか? Fiona McGlynn さんという若い女性が 2013 年に立ち
上げたものです。
彼女達はまさに私が拾ったようなラブレターを世の中にもっと増や
そうという呼びかけをしています。
小さなきっかけで始まったこのプロジェクトには今では世界中の
人々が参加しています。メールではなく、紙と鉛筆で書いた愛の込
もった手紙を見知らぬ誰かに置いていく。
バカらしいと思う人もいるかもしれないです。
どう思うかはあなた次第ですが、もし共感してくれるなら、あなた
も一通見知らぬ誰かにラブレターを書いてみてはいかがですか?
性、民族、宗教、人種、階級などくだらない「枠」に捉われ争いが
絶えない世の中で、見知らぬ誰かに見返りのない「愛」を届ける。
なんとも素敵だと思いませんか?普段の英語を活かして一通誰かに
届けてみませんか。
6 Copyright© 2014 FRUITFUL ENGLISH, LTD. All Rights Reserved.
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僕は夜空を見上げる時、よくこんなことを想います。
「
いま、この時に、同じ星空を眺めている人たちは一体どのくらいいるのだろう?
一度も会ったことも見たこともない人と今こうして星々を眺めながらリンクし、この瞬間を共有してる。
誰とも分からないけれど、僕と同じように空を見上げては何かに想いを馳せる・・・
自分自身のこと、誰か大切な人のこと、この世界の様々なこと。
心配や悩み事だけでなく、未来への希望やまだ見ぬ人への憧れなんかも抱いたりして。
そうしたみんなの想いが、キラキラと光り輝く星々のように素敵なものであるように願う。
一つ一つのきらめきが、それぞれに価値を持っていることを願う。
そして自分自身を振り返る。
僕の抱く想いは、意図は、輝きを放つものだろうか、って。
暗澹としてないか、って。
せっかくこうして世界中の人と星空でつながっているのに、
心を共有しているのに、
陰鬱になるようなこと考えてちゃダメだ、って。
自分に宿る価値を信じなくっちゃ、って。
この世界の全ての人に光り輝く恒星が宿っていると思えるなら、
自分自身もそうなんだと、心からそう信じられるようになりたい。
肉眼でとらえられるそう多くはない星たちの奥に、
それこそ無数の輝きが秘められている。
まだ僕たちは星の卵か幼子なのかもしれない。
でも、自分の輝きに気がつけば、さらに大きな光になれると思う。
存在という引力で周りを引き寄せながら。
きっとその光の結集が Universe とか Cosmos って呼ばれるもの。
もちろん、僕もその内の一人。
そして、今僕の眼差しが向いている先の星――そう、
あなたも。
」
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