With the I Ching

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四柱推命白帯 通常版(v0.99)と簡易版(v1.4.1)

2015-04-04 22:42:07 | 四柱推命

ここしばらく運命学に関する話題をほとんど書いていませんでしたね。

半月ほど前から四柱推命白帯の更新作業をしていました。
とはいっても、Excelのマクロを記述するのも一年ぶりくらいで、どこに何を書いていたのか思い出しながらの作業でした。

まだ不十分な点や改善したい箇所はあるのですが、気になっていたことの幾つかを手入れできたこともあり、ひとまずバージョンアップして「C.I.の保管庫」に置いておきました(フリーソフトです)。残っている課題については追々手を付けていきたいと思っています。

 

【簡易版のスクリーンショット】(画像を別画面で開くと拡大します)

 

【通常版のスクリーンショット】
(これは命式と大運のシート。他、年運、月運、日運、諸々の計算データのシートが含まれています)

上二つは同じ八字(四柱干支)のデータですが、通常版と簡易版では、その構成上、計算に使っている初期数値や条件式が微妙に違っているため、全く同じ結果にはなりません(数%とかの差が出てきます)。喜忌の設定も簡易版では比較的単純なものですし。

今回、通常版では十二運に関して全般的に見直しました。
これまでは、いわゆる逢の十二運と座の十二運の変形版を用いていたんですが、座運を止めて、天干の本地(もしくは本気でもいいかもしれない)に当たる支を使って、新たな十二運を出すことにしました。理由は、そうすると完全ではないものの喜忌の流れに沿うようになるからです。

この画像は上記の命式の年運ですが、一般的な方法で求めた喜忌(緑の棒グラフ)と十二運での喜忌(紫の折れ線グラフ)が大体同じように流れているのが分かると思います。どの命式でも概ね、こんな感じになります。(ただし、今のバージョンだと従旺格など一部のケースで十分に対応(反映)できてないものもあります。)

次の画像は、同じ年運を計算上で求めたものです。近似曲線も付け加えましたが、大体一緒です。

ちなみに、干の本地(本位とも言う)の十二支というのは、甲は寅、乙は卯、丙は午、丁は巳、戊は辰、己は未、庚は申、辛は酉、壬は子、癸は亥です。最初は、六壬の寄宮支を思いついたのですが、いざ算出してみると所々喜忌グラフと合わず、結果的に本地か本気を採用するのが良さそうだと分かりました。
(本気の十二支は、端的に言えば本地の丙と丁、壬と癸の支が入れ替わったもので、十二支の蔵干の本気のことです。正気とも言われます。)

しかし、ここでちょっと問題が出てきます。

十二運を喜忌に合わせる場合、一般的に知られている陽生陰死(十干)の十二運表ではなく、同生同死の五行方式を採用する必要があるってこと。つまり、陽生陰死だと陰干のケースで喜忌に沿わなくなります。

そして、もう一つは戊己の土行をどうするか、ってことです。一応、土を火に寄せる(火土同根)というのは、そこそこ使えます。少なくとも水に寄せるよりかはずっといい結果になる。でも、全く正しいというわけでもなさそうで、その辺を調整するために土行の十二運をいい意味で「適当」に割り振る必要がある。

今回、僕は実験的に「土行調整」というチェックボックスを設けました。
これを使うと、戊と己の人の十二運に変化が出ます。でも、十分に研究できてないので、割り振りはまだ悪い意味での「適当」です。今後、もっと事例研究して考えていこうと思っています。

また、戊己に関しては納支を使う方法もあります。土支は四つあるので、戊は辰と戌に、己は丑と未に条件で分岐させるというもの。
これには60干支の前半と後半で寒暖燥湿や陰陽を分ける方法と、三合の理屈で水(辰)・火(戌)、金(丑)・木(未)の四墓庫を割り当てる方法が考えられます。どちらにしてもまだ事例検証があまりできてない状態なので、今回は単純に本地だけを採用して保留にしてあります。

それはそうと、十二運が喜忌に沿うものならば、「だったら、普通に身強身弱や格局の判定から喜忌が分かるんだし、十二運は不要なのでは?」って考えも出てきそうです。結局のところ、十二運の存在意義はその意味内容にある、というのが本当のところだったりするのかもしれません。
 

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しかし、さすがにもうExcelっていうのは限界かなぁ・・・
今じゃあ、若い人はPC持ってない人も多いみたいだし。持っててもExcelを入れてなかったりするし。うーん。 

去年は別のプログラミングで作ろうと少しJAVAを勉強してたけど、VBAで作ってきた内容を再現するのは今の自分のレベルでは難しいと感じました。
どなたかスマホとかタブレットとかで使えるようにアプリ化してくれないかなー(とか言ってみる) 

 

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追記: 2015/04/23(Thu)

ここに書くのが遅れましたが、17日に通常版をVer.0.99.1に、簡易版をVer1.4.3に更新しています。

主にしたことは、通常版と簡易版の計算結果(五行の力量)が近づくように調整したことと、通常版での天干十二運に本地ではなく本気を使うようにしたことの二点です。

もっと色々と改良したいことはあるのですが、それはまた手の空いたときにやろうと思います。

 



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