<2017/05/15 追記:
現時点でのバージョンは1.8.6.1です。このところは簡易版をメインにいじくってきたため、通常版のほうが置いてきぼりになってしまっています。喜忌の条件式も通常版のは甘いというか緩めなので、わりと外格(特別格局)が出やすかったりしています。もともと特定の流派に偏らないように数値的な方法で判定しているため、その辺の事情もあります。あと、なんだかんだと無駄に思えるものも詰め込んできたので、折を見て減らしたりして、全体的に改善していければと思っています。>
もともと研究者タイプの人間ということもあり、黙々とデータと向き合いながら理想に近づけていくのが好きです。乙女座気質とでも言うのかもしれません。
依頼された仕事がひと段落して余暇が生まれたので、「こういう時にやれることやらなくちゃ!」と、ここしばらく四柱推命白帯 簡易版の更新作業をしていました。
また、あれこれ本を買ったり、ありがたいことに頂いたりしていたのですが、なかなか読む時間が取れなくて放置状態でした。
でも、それらもようやくまとめて読み進めることができています。
この頃は書店で買うことよりもネット通販でポチッとすることが多いので、中身をよく知らないまま手に入れてしまっています。
たまに、「これ、本屋で立ち読みしてたら買わなかっただろうなー」というものにも当たりますが、
昔CDを買う時に「まあ、一曲でも気に入る曲が入ってればいいや」という感じでジャケット買いしていたことを思えば、そういう楽しみ方もあるし、
たとえ1ページでも「おっ!?」と思えるところがあれば、それも勉強になるだろうと思っています。
前置きが長くなりました。四柱推命白帯の簡易版のことも書かないと。
ソフト(といってもExcelですが)の説明とダウンロードは、CIの保管庫からどうぞ。
今回、わりとあれこれ手を入れました。特に操作性の部分と、データのリスト化のところです。
この二つは前から気になっていたことだったので、ひとまず形にできて良かったです。
これで一度入れたデータを二度、入れ直す必要がなくなり、また逆に、クリック一発で取り出すこともできるようになりました。楽です。
それと、Excelにはオートフィルターという機能があるので、それを有効に使えばいろんな条件でデータを読み取れるようになります。
たくさんデータを蓄積するほど、まあ統計じゃないけれど、意外な発見ができそうな気もします。
今後の更新内容として、故・陽史明さんの本に書かれている「位相」とか「性情」に関しても僕なりの方法でソフトに織り込んでみようかと思っているので、
前から要望が多い「相性」のことも含めて、いろいろと考えを進めていきたいところです。
操作性の部分は、Excelの仕様上、ドロップダウンリストの数は8以上増やせないみたいで(やりようはあるそうですが面倒らしい)、
とりあえず▼ボタンを押さなくてもワンクリックでリストが出るようにはしました。入力規則と組み合わせているので変な直接入力も防げるし。
あと、均時差と時差と真太陽時の部分も、もう少し丁寧に作りました。以前までのは大雑把だったので。
一応、海外の都市もリストに入れてあるため、夏時間などに注意すれば海外のセレブの命式を出したりもできると思います。
南半球の人のは諸説あるので、そのへんは命式のところで直接、干や支を変えてみてください。
カスタマイズ性の高さが売り(無料だけど)なので、それぞれが信じるやり方/流派の考え方に近いセッティングをしてみてください。
まだ四柱推命初心者でよくわからないよ、という方は、ひとまずはデフォルトのままでもよいと思います。
五行の力量計算などは、各流派の読み方に便宜上対応するべく幅のある作り方をしたので、実際には僕の思うところと少し違う面もありますが、
それでも、おおよそのところは流派の垣根を超えて使ってもらえるんじゃないかと考えています。
ところで、今回、更新作業に当たりながら読み進めていたのは、陽史明さんの『中級からの滴天髄』と『十干と生月「窮通宝鑑」』です。
というのも、せっかくリスト化できるようにしたのだから、有名どころの古典データを作ってしまおうと思ったからです。
「滴天髄闡微と窮通宝鑑評注の挙例集」というファイル名で先ほどのリンクページからダウンロードできますので、必要な方は簡易版のリストにコピペして使ってください。
ただ、古典の事例というのは年月日が定かでなかったり、そもそも時刻そのものが怪しいというものもあったりで、鵜呑みにはできない点もあります。
単純に八字と大運だけのデータで云々するのは、何か他の面を見落としている可能性もあり、研究用としてはちょっと心もとなく感じます。
やっぱり母子手帳などの出生証明書で、生年月日時や生まれた場所が明らかになっていて、実際に現代に生きている人の事例から学ぶのが一番だと思います。
それと、よく思うことに、四柱推命をしていて四柱推命の本ばかり買うのもいいかもしれませんが、占星術などの本からデータを拾い集めてくるのも有用なはずです。
占星術は出生地情報を緯度経度で求めているし、出生時刻も正確さを要求するものなので、探せばいろいろと実例を得ることができます。
また、海外の有名人などは、すでに膨大な人数のデータがウェブサイトに出ているものもあるので、そういうのとWikipediaなどを併用すれば、データは幾らでも取れるでしょう。
もっとも、最終的に行き着くのは自分自身かもしれませんね。または、自分の身内や友達や恋人、知り合いなど。
身近にいて行動を共にしたり、実際に話したり、頻繁に目する人たちをよく知ることは、まさしく人生をよりよく生きていこうとすることにつながるわけですから。
僕自身、自分のことをまだまだ分かっていないと感じています。家族や友人・知人のことも。だからこそ、運命学というものに惹かれたのかもしれません。
運命は関係性の中で展開されています。それはあたかも無限大の織物のようなもので、僕らは銘々がその内の一本の糸として織物の中に編まれている。
たぶんそんな風にして、この壮大な宇宙の歴史の一幕を担っているんです。
そう書くと、どこかちっぽけにも感じるけれど、それで自分を卑小に思う必要はないと思います。
「私」という一糸のほつれが周りに与える影響は、自分が思う以上に大きなものだからです。
全体として美しく調和的に描かれていた絵柄が、あなたという糸が欠けただけで無残にも崩れていってしまいます。
個人の価値というは実のところ本人にもなかなか分からないし、自信をもって「私には価値がある!」というのもおこがましく感じるものですが、
なにもそこまで大仰に思わなくても、ちゃんとそれぞれに美しい役目があるんだということを認識していれば、たぶんそれでいいんじゃないかと僕は思います。
なんだか脱線してきたので話を戻します。
四柱推命も運命学の一つとして主要な地位を担っていて、占星術その他同様に、自分や他の人たちの生き方(経験)から多くを学んでいくことができます。
机上の学問とは趣を異にするところがまた、運命学の面白く魅力のあるところだと思います。
僕が四柱推命「白帯」と名付けたのも、元来難しいと言われてきた専門的な読みをソフトに落とし込み、それを初心者の方でも使えるようにする目的からでした。
柔道などの白帯をイメージしてもらえるとわかると思いますが、初級や素人の人が身につける帯ですね。そんな人たちのサポートになればいいなとの思いで作っています。
もちろん今もその作業は進行中です。ときおり意見を下さるユーザーの要望を取り入れながら、より良いものとすることを目指しています。
できれば、Excelだけでなく、Web上やスマホ/タブレットでも使えるようにしたいところですが、僕自身そこまでの技量も時間的余裕もなくて難しいです。
なので、「それなら協力するよ!」という方がいましたら(定年して余暇を持て余している人とか、仕事以外の生きがいを探している人とか)、お声を掛けていただければと思います。
また、過度に営利性を求めることなく、多くの人に役立つ物を、というコンセプトに同意してもらえるなら、企業様も歓迎します。お話を聞かせてください。
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