With the I Ching

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続: 「僕の考えるお釈迦様の生年月日時」

2009-05-02 20:56:08 | 四柱推命

今日、2009年5月2日は旧暦4月8日です。

この日は古来より、お釈迦様の誕生日として東アジア圏では伝えられています。
(インド・スリランカなどでは旧暦15日ともされている)
日本では花祭りという行事でイベントが催されることもありますね。

ところで、もう2ヶ月以上も前になってしまいましたが、個人的に考えるお釈迦様の誕生日を掲載しました。(僕の考える「お釈迦様の生年月日時」

もっとも、それは今思うと正しいかどうか全く確信の持てないものなんですが、とにかくその辺りの生まれではないか、という視点で書きました。

日本の仏教学者さん達は紀元前460年代を主張されることもありますが、世界的に見ると大方の学者さんは、それよりも100年早い紀元前560年代を想定しています。僕自身もやはりそれくらいではないかなと思っています。

生年に関しては、西洋占星術で冥王星・海王星・天王星などの公転周期の長い天体を使って推察していくこともできますが、いかんせん2500年も昔のお方ですからね、天文計算自体が正確かどうかもわからない状態では調査しづらいです。

ただ、歴史考証的には、だいたいBC563~566の頃が説としては主流のようなので、前回のデータはその辺の事を考慮して推測しました。
また、生月に関しても現代の暦に換算して5月頃だとわかっているので、それも参考になります。(少なくとも日本で言うようなグレゴリオ暦での4月8日ではない)

問題は、漢文にしてもパーリ語やサンスクリット語などの典籍にしても、時期を示す内容に差異があるということです。中国の古典資料を見ると色んな説があって定かではありませんし、日本のある宗派においては、紀元前1000年を超えるような時期を想定していたりしていて、「おいおい、さすがにそれはないでしょうよ」って感じです。

特に定まっていないのは、日と時間に関してです。
西洋系の文献には、BC563年辺りの5月の満月の日としているのが多く、生まれた時間も昼間だとか夕方から夜にかけてだとか様々です。

一方、中国経由の北伝説では、旧暦4月8日の日の出の頃というのが主流のようです。(悟りの時同様に明けの明星がどうのこうの、という記述があるものも見られ、本当なのか混同しているのか不明ですが。)

なんにせよ、前回僕が出したデータは一応、昼間の生まれとして考えています。
具体的にいうと、太陽が9ハウスか10ハウスにある頃だろうと見積もって、そこから推察していったという感じです。外惑星を主として、個々の天体の位置を見る限りでは、おそらくこの年でいいのではないかという気はしています。

ところで、せっかくなので四柱推命の命式を出してみようと思います。

(実は、四柱推命のソフトを作り始めた動機の一つはお釈迦様のデータを書いた時に「これは専門外だけど」としながら四柱のデータを載せたことにあります。でも、なんだか悔しくなって、そこから四柱に取り組むようになったという経緯があります・・・ だから、ソフトでは紀元前の命式も作れるようにしてある)

今の僕のソフトでは大運方式を二つから選べるのですが、一応、伝統的な大運法に基づくタイプで出してみます。(クリックで拡大します)



一方、占星術のデカネートとかデーカンと呼ばれる方法論を応用した方式でお釈迦様の命式を作ると、上の伝統的大運法と2年のズレが出て5歳運になります。(今の僕は実験的に、こちらの方式を使っています)

ただ、もともとこの命式(生年月日)で合っているという証拠は何もないので、どちらの方式が良いかなんて判断自体、そもそも意味がなさそうですけどね

とにかく、これを見てみると、火と金が強く、それに次いで水。
で、日主甲の木は老(休気)で、あまり強くないです。印となる水の支援を考えても、総合的には身弱に属する生まれだと思います。

また、土(財)を除いた五行が相互に周流する形になっています。
シッダールタの場合、財は基本的に自分で働いて稼ぐ必要はなかった(若い頃は王家で歓楽暮らし、出家して悟った後は信者からのお布施がある)ので、まあ、そうなのかも。

身弱の人は内省タイプであることが多く、実際、文献によるとゴータマ・シッダールタとしての若い頃も物静かな感じだったとされています。自分を抑制する金行(官星)が結構強いので、父親(王)からのプレッシャーや、小国であれ一国の王子としての立場に少なからずストレスを覚えていたのかもしれません。



一方で、悟りを開かれた後のお釈迦さまは他宗教からの公開討論などにも応じていたようで、結構パワーのある人だったのではないかとも思えます。また、幾らか装飾されているとしても、エネルギッシュなエピソードも残されているのを思うと、若い頃とはだいぶ人が変わっているような気もなくはありません。ホント、実像が不明瞭なのが残念です。

そういえば、運命学の究極的には、「悟った(解脱した)人は運命の枠組みから外れる(真の意味での立命ができるようになる)」というような思想もあるので、35~36歳で大悟した以降は運命を読み解くことすら無意味になっているのかもしれません。その辺のことは、凡人には計り知れないことなので僕には何とも言えませんけど。

ま、世に言う聖者という人の命式を調べてみるのも面白そうですが、僕はあまり一般的じゃない(普通の人には適用しにくい)ことには興味が湧かないほうなので、それは気が向いたら、ということで。


さってと、今日は旧暦4月8日にちなんで、お釈迦様の命式(と勝手に考えているだけなんだけど)を読んでみました。本当は年運とかを詳しく見るべきですが、まあ信憑性があるかどうかわからないデータなので、ここではしません。気になる方は、ソフトをDLして各自でお調べ下さいませ。 (出生時間に関して、前回のデータでは11時ジャストで出していますが、それよりも10分くらい遅いかも。)

今後は、議論の多い南半球の人や極地方の人の命式(あればですが)を取り上げていこうかなと思っています。蔵干問題に関連しているかもしれませんしね。

じゃね。



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