建交労長崎県本部

全日本建設交運一般労働組合(略称:建交労)長崎県本部のブログです。
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じん肺キャラバン長崎大宣伝行動を実施!

2017年10月14日 17時09分51秒 | なくせじん肺キャラバ...

10月14日は衆議院選挙期間中の土曜日ということもあって、長崎市繁華街の鐡橋は候補者のみなさんの街頭宣伝とぶつかりました。当初の予定時刻13時から20分程度遅れて宣伝署名行動に取り組みました。

宣伝 開始時間は遅れましたが、行動参加者が36人と多かったため用意した500枚のチラシは、またたく間に配布終了となりました。ビラを受け取った人は、「頑張ってください」と激励する人もいらっしゃいました。

署名も30分程度で100筆を超える署名をもらうことができました。気になっていた雨にも降られず、暑くもない丁度良い天気の中で無事終了することができました。参加された皆さん、大変ありがとうございます。


第28回じん肺キャラバン関係機関への要請行動をおこないました!

2017年10月08日 12時00分00秒 | なくせじん肺キャラバ...

長崎労働局・長崎県・長崎市・県医師会要請行動!

 

じん肺キャラバン長崎実行委員会は10月5日午前に長崎労働局、午後に長崎県、長崎市、県医師会に要請をおこいました。労働局と県には全国統一要請書と長崎実行委員会の独自要請書、長崎市と県医師会には独自要請書です。

長崎労働局は、川原勲監督課長らが応対!

労働局要請は10:00よりおこなわれ、実行委員会各団体より代表22人が参加。局側は川原勲監督課長・健康安全課長・労災補償課長ほか各担当者が出席しました。

局側には、例年どおり、全国要請と別に長崎独自の要請を追加し事前提出していましたが、項目の大部分について、「本省へ伝える」という回答に終始しました。ハザードマップの作成についても、どの建物に石綿が使用されているのかについて事業場側に届出をおこなうような法的根拠がないため把握の方法がないという回答でした。また、管理区分申請における医師の診断書にCTの記述があった場合、読影するためのモニターを長崎労働局が保有していない問題については、CT読影の機械を本省に要望しているところとの回答でした。このように、本省へ伝えますという回答が目立つことには、本省への伝達方法に対する工夫・改善を中里事務局長が訴えました。トンネル原告団の松田団長は、提言にもあるトンネル建設の一元的管理に関連し、一日8時間労働を徹底し粉じん曝露時間を短くすることが重要であること、指導を徹底してほしいという要求を伝えました。長崎のトンネル工事現場についての質問の中で、「私が監督署へ行ったときには(残業規制について)必ず指導するよう指示しているが、(指導している現場が)いっぱいある」とこぼす場面もあり、恒常的な残業が発生している実態が浮き彫りになりました。写真は、川原勲監督課長(右)に要請書を手渡す横山巖代表世話人

 

長崎県は、じん肺根絶県知事署名は今回も無理と回答!

 長崎県要請はコンフォートホテル会議室にておこなわれ、代表20名が参加しました。

「私たちの提言」に対する理解と実行を求め、じん肺根絶を求める意見書・要望書な どの提出を要請した項目に対しては、今回もまた、労働局に伝えるという回答でした。

アスベストが使用された公営住宅の状況について、調査の結果、吹き付けアスベストの使用はなかったとの回答がありました。しかし、そもそも問題は吹き付けアスベストだけではないということを中里事務局長が解説。長崎市の調査結果を資料として提出し、アスベストは建材として至る所に使われていたこと、吹き付け材以外でもたくさんの石綿製品の使用があったであろうということについて明示しました。

藤原事務局員は、昨年「ヒバクシャ国際署名」の推進と核兵器廃絶を街頭で訴えた県知事の姿勢を評価するとともに、じん肺の認定患者数が全国一の長崎県において、じん肺根絶署名をおこなう意義について強く訴えました。実行委員会は、短時間でもいいので中村知事に会わせて欲しい、直接訴える機会を作って欲しいと要望を伝えました。写真は、コンフォートホテルでの県要請の模様

長崎市の丁寧な対応に感謝を表明!

長崎市長要請は、午後2時半からキャラバン実行委員会の各団体から代表22人が参加しました。市側からは「まちづくり部」「市民健康部」から各担当者が出席しました。長崎市は、キャラバン実行委員会の6項目の要請に対し、事前に文書で丁寧な回答をしており、中里事務局長が要請の冒頭、市の対応に感謝を述べました。写真は長崎市要請の模様

ハザードマップはいざという時に使えるようにしている

長崎市は「ハザードマップについては、災害時に非常に役立つものと認識し現在、情報の収集と整理に努めている」「情報を眠らせることなく使えるようにしている」と回答しました。

三和町周辺の飛散対策について

三和町周辺のアスベスト鉱山跡や蛇紋岩飛散対策については、「平成25年度まで周辺6カ所で毎年、アスベスト濃度測定を実施、過去20年の測定結果は敷地基準をはるかに下回っていたため、26年度からは測定をやめている」「住民健診も特異な数値は見られなかった」との回答でした。

長崎市公会堂の解体時のアスベスト対策などについての回答

長崎市公会堂が解体されましたが、アスベストの使用箇所、アスベスト含有製品名、処理方法、処分先についても具体的な回答があり問題は発生していません。

1,000㎡未満の民間建築物のアスベスト除去は市の補助金を活用して2件(教会と病院の機械室)が除去されたということですが、まだまだ進まないのが現状という回答でした。

引き続き三菱長船に伝える

長崎市最大の企業三菱重工㈱長崎造船所に対する指導については、「指導の立場にはないが様々な機会をとらえて労働災害の根絶に向けての配慮について周知する」と回答しました。元三菱で働いていた仲間からは、三菱長船が造船業から撤退するのではないかと言われているので、市も対策を講じて欲しいと訴えました。

実行委員会の要望をホームページに掲載!

肺がんや間質性肺炎粉に対する医療機関への問診の強化については、引き続き指示していく長崎市医師会にも協力を求めると回答しました。そして、市のホームページに「アスベストによる健康被害のページを追加し、「粉じん作業の経験がある人で『間質性肺炎』と診断された方は、じん肺に詳しい医療機関を受診してください」というのをついかしました。

長崎県医師会は、長谷川宏常任理事(開業医)と懇談!

 

午後4時から県医師会要請に、中里事務局長をはじめ山口喜久雄長崎民医連事務局長ら5名が参加しました。医師会側からは長谷川宏常任理事(開業医)が出席しました。写真は、長谷川常任理事(左)に要請書を手渡す中里事務局長

長谷川理事は「産業医の研修で、じん肺・アスベストの学習などを行った。長崎労働局の田中健康安全課長からの講義も受けた。行政からの文書が出れば、会員に配布をしている」「インフルエンザ予防接種は、基礎疾患のあるじん肺患者は当然優先的に受けられる」と回答しました。

さらに「医学の研究が進み、膨大な量を学生も学ばなければならないため、じん肺のことを学ぶのはほとんどないのではないか」「医師が正しい情報を患者に提供するためにも、患者さん自身が医師にきちんと情報を提供してほしい」「医師も専門分野があるので、情報を伝えてもらえば、より詳しい医療機関を提供することができる」と述べました。

要請行動に参加されたみなさん、大変お疲れ様でした。

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今後の長崎実行委員会の取り組みは、10月14日(土曜日)午後1時から中央橋(鐡橋)での宣伝行動です。選挙の最終日と重なりますが、予定通り実行します。

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じん肺根絶国会請願署名の集約をお願いいたします。何かとお忙しいと思いますが、10月10日を目途にお願いいたします。


九州社医研所長 田村昭彦医師による講演「じん肺・アスベスト学習会」

2017年10月07日 12時17分55秒 | なくせじん肺キャラバ...

田村昭彦九州社医研所長を講師に「じん肺・アスベスト学習会」を開催!

じん肺キャラバン長崎実行委員会は10月4日長崎市立図書館多目的ホールで、九州社会医学研究所所長の田村昭彦医師を講師に「じん肺・アスベスト学習会」を開催、15団体から77人が参加しました。実行委員会は、地元の長崎大学がじん肺診断にCT導入の委託研究の中心になっているため、今回はCT問題を学ぶことにしました。学習会は長崎民医労書記長の司会で始められ、横山巖代表世話人(じん肺弁護団)が主催者あいさつ、大場県労連議長が支援あいさつをおこない早速講演に入りました。

じん肺・アスベストの管理区分決定にCT導入は現時点では問題あり!

田村医師は「じん肺・アスベストの管理区分決定にCT導入は現時点では問題あり」とのテーマで、1時間に渡り講演しました。厚労省の諮問機関である労働政策審議会(安全衛生分科会じん肺部会)は、3年間でじん肺健康診断にCTが有効かどうかを、長崎大学芦澤和人教授を代表者として調査委託研究をさせましたが、今回そのCT導入をするという結論は出ないままになっていますが、その狙いについて分析しました。

田村医師は「胸部X線(レントゲン)とCTの違い(メリット、デメリット)について、X線は長年の蓄積があり、放射線被ばくが少なく、コストも安いが、医師の読影技術の低下や標準写真の劣化問題がある」「CTは、肺がんなどの検出には優れているがスライスのため映像が荒く標準化がされておらず国際基準もない、コストが高い」「じん肺法でもX線写真による検査が決められている」と前置きしました。

芦澤研究の問題点として、「読影に関わった5人の医師の読影能力に問題があると思われる」「石綿等の不整形陰影は未解明になっている」「X線で粒状影が1/0(管理2)とした27例中13例(48%)が0/1(じん肺なし)という結果になっている」と指摘しました。そして「CTは、優位な点もあるがまだまだ開発の途中であり、産業衛生学会での検討や実地検証がされていない、被ばく線量、コスト、施設の偏在の解決は未解決、国際的にも標準となるCTはない、じん肺標準写真のデジタル版CTが安易に採用される恐れがある」と述べました。

会場からは、CT導入の狙いが患者救済ではなく、患者切り捨てにつながるのではないかという不安の声が寄せられました。

じん肺原告団が紹介され、三菱長船第3陣尾崎団長が決意表明!

 講演の後、長崎でじん肺裁判をたたかっている西日本石炭じん肺請求団、トンネルじん肺根絶原告団、三菱長船じん肺第3陣原告団、(間質性肺炎)じん肺遺族補償不支給取消原告団が紹介され、三菱3陣の尾崎原告団長が決意表明をおこないました。

第28回人間らしく働くための九州セミナーの成功訴え!

 長崎労健懇事務局次長は、田村医師が実行委員長であり、じん肺キャラバンと同じ年に始まった「第28回人間らしく働くための九州セミナー」と過労死シンポの成功への協力を訴えました。今回のセミナーは11月25~26日熊本で開催されます。


第28回なくせじん肺全国キャラバン長崎行動始まる!

2017年10月07日 12時10分19秒 | なくせじん肺キャラバ...

雨の中、三菱長船本館前(岩瀬道)に13団体から50人が集まり「じん肺キャラバン出陣式」を開催!

 

2017年(第28回)なくせじん肺全国キャラバン行動が10月2日から全国で始まりました。長崎実行委員会は、朝7時30分から三菱重工㈱三菱長崎造船所本館入口の岩瀬道に13団体から50人が集まり、出陣式を開催しました。雨の中での出陣式となりましたが、整然とした行動がおこなわれました。

式はキャラバン事務局次長の司会で始められ、横山巖代表世話人(じん肺弁護団)が主催者あいさつをおこないました。横山氏は「三菱重工㈱は下請け労働者が訴えた3陣訴訟で、様々な口実で裁判を遅らせようとしているが、許すことはできない」「早期の解決をはかるべきだ」と訴えました。

引き続き、長崎地区労の加世田書記長が「地区労は日鉄伊王島じん肺訴訟の時からじん肺支援を続けている。引き続き支援を強化する」と力強い連帯あいさつおこないました。

次に、元三菱長船第1陣原告団事務局長の藤原春光さんが「第3陣訴訟の勝利と三菱長船の現場からじん肺をなくすまでともに頑張る」と支援あいさつをおこないました。

現在、裁判をたたかっている三菱長船第3陣訴訟原告団の尾崎豊団長は「三菱重工㈱は、下請け労働者を差別し解決を遅らせようとしている」「原告のなかには防熱作業でアスベスト作業をおこなった女性労働者も含まれている」「早期和解解決を求めて頑張る」と決意を述べました。

トンネルじん肺根絶原告団の松田団長、西日本石炭じん肺長崎請求団の山口団長が支援と早期解決への協力を訴え、中里キャラバン事務局長が行動提案をおこないました。

三菱長船第3陣訴訟原告団の白木事務局長が「三菱長船宮崎正生所長あての「第3陣訴訟の早期解決要請書」を読み上げ、最後に村里キャラバン事務局次長が団結ガンバローをおこない出陣式を終了しました。雨の中、大変お疲れ様でした。