建交労長崎県本部

全日本建設交運一般労働組合(略称:建交労)長崎県本部のブログです。
労働相談は、095-801-8800まで。

下請労働者の劣悪な作業実態や粉じん暴露の状況に目を向けよう 三菱長船じん肺第3陣12回口頭弁論

2018年06月22日 13時40分23秒 | 三菱長船じん肺訴訟

三菱長船じん肺第3陣訴訟は、6月19日に12回目の口頭弁論が開催されました。全国じん肺弁連から8人の弁護士を補強して以後に挑む、最初の期日となりました。

被告・三菱重工は、CT及びレントゲンにおいても原告らのじん肺を否定する医師意見書を提出してくるなど、医学論争に持ち込もうとしています。

弁論後の報告集会では、弁護団と支援者と議論し、三菱重工で働いてきた下請け労働者の劣悪な作業実態や粉じん暴露などを裁判官に知ってもらい、議論の土俵をそこに戻していこうと、今後の裁判進行の展望を確認しました。また、じん肺患者を救えという雰囲気が裁判官にビシビシと伝わるよう、傍聴動員の強化及び、法廷外の運動の強化をしていくこととしました。

次回の口頭弁論は9月10日(月)14時からです。


三菱長船じん肺・アスベスト第3陣訴訟第10回口頭弁論のご案内

2018年01月08日 10時44分32秒 | 三菱長船じん肺訴訟

今年は、三菱長船第3陣訴訟にとってはいよいよ大きな山場を迎える年になります。勝利解決に向けたご支援ご協力を引き続きよろしくお願いします。

年明け早々となりますが第10回裁判傍聴並びに提訴前行動、裁判報告会が開催されます。多くの皆さんのご参加をお願いします。

 

裁判所前集合・門前集会

   日 時 : 2018年1月15日(月曜日)午前10時30分

   場 所 : 長崎地方裁判所(長崎市万才町9‐26)

      ※傍聴者が多い場合は、傍聴券の抽選が行われます。

第10回弁論

   日 時 : 2018年1月15日(月曜日午前11時00分

   場 所 : 長崎地方裁判所新館211号法廷

報告集会

   日 時 : 2018年1月15日(月曜日)裁判終了後

   場 所 : 長崎県勤労福祉会館3階(長崎市水道局下です)


三菱長船じん肺第3陣訴訟第8回口頭弁論のご案内

2017年09月02日 06時46分30秒 | 三菱長船じん肺訴訟

三菱長船じん肺第3陣訴訟の第8回口頭弁論が下記日程で行われます。

前回の弁論から裁判長が交代しましたが、原告や傍聴者から裁判長の声が聞こえないという意見が上がりました。裁判所の総務に問題指摘をおこない、改善を求めたところ、ハウリングを起こさないギリギリのところまでマイクの音量を上げることで対応するという回答でした。

第8回裁判傍聴並びに提訴前行動、裁判報告会へのご参加をよろしくお願いします。

 

裁判所前集合・門前集会

 日 時 : 2017年9月11日(月)午前10時30分

 場 所 : 長崎地方裁判所(長崎市万才町9‐26)

      ※傍聴者が多い場合は、傍聴券の抽選が行われます。

第8回弁論開廷

 日 時 : 2017年9月11日(月)午前11時00分

 場 所 : 長崎地方裁判所401号法廷

第8回弁論報告会

 日 時 : 2017年9月11日(月)裁判終了後

 場 所 : 長崎市市民生活プラザ会議室(メルカ築町5階)


三菱長船じん肺第3陣訴訟第7回弁論 「石綿屑が顔に降りかかる状況だった」作業実態を陳述

2017年08月05日 07時37分48秒 | 三菱長船じん肺訴訟

三菱長船第3陣訴訟の第7回弁論が7月4日、長崎地裁で開かれました。今回の弁論では、新規提訴を行ったIさんの原告陳述がありました。Iさんの体調がすぐれ無いため、森永正之弁護士が代読しました。

Iさんは、三菱長崎造船所の下請け、孫請けの3社で33年間、主に防熱作業の仕事に従事しました。「防熱には石綿(アスベスト)、ロックウール、グラスウールを使っていました。狭隘な場所での仕事が多く、やっと顔が入るくらいの所もあり、石綿屑が顔に降りかかる状況だった」と当時の作業実態を陳述しました。被告は「高齢者の原告は、訴訟能力が疑わしい」「肺がんはタバコのせい」などとひどい主張をしています。

裁判終了後の報告集会では「裁判官の声が聞こえにくい」などの意見が出ました。

☆第8回弁論 9月11日(月)11時~

☆第9回弁論 11月6日(月)13時30分~


三菱長船じん肺第3陣訴訟原告が本社要請!

2016年07月30日 12時46分36秒 | 三菱長船じん肺訴訟

第3陣訴訟原告団が本社要請

 三菱長船じん肺第3陣訴訟原告団・弁護団と支援組織の三菱長船じん肺患者会と建交労長崎県本部は7月29日、東京品川の三菱重工業本社(宮永俊一社長)に対し「『三菱長船じん肺・アスベスト』第3陣訴訟の即時解決を求める要請」を行いました。
 参加したのは、原告団の尾崎豊団長、田中副団長、濱口副団長、白木剛さん、患者会の塚原繁次代表世話人、建交労中里研哉委員長の6名でした。会社側は、人事労政部労政企画グループのT主任、総務法務部管理グループのK主任、総務法務部総務管財グループのY主任の3氏でした。塚原世話人が要請の趣旨を説明した後、原告団員から自己紹介を兼ねて強い思いが語られました。
原告団員が早期解決を会社に迫る
 本工と下請けの両方を経験した尾崎団長は「仕事をした後は黒い痰が何時も出ていた」「本工も下請けも重工のために働いてきた。裁判の引き延ばしをせず早期に解決を」と求めました。
 田中副団長は「昭和36年から平成12年まで、自衛隊の艦艇なども含め防熱作業を行ってきた。艦艇は、納期が厳しく時間に追われて働いた。本工の人ができない仕事をやってきた。赤字にならないように一生懸命仕事をしてきた。まさか、じん肺になるなど思ってもいなかった。早期和解解決をして欲しい」と気迫ある訴えを行いました。
 濱口副団長は「30年間防熱作業一筋に働いてきた。一緒に働いていた本工の人二人が死んでしまった。自分もじん肺で死ぬのではないかと不安になっている。胸水がたまり入院したり、夜中に咳が出たりする。石綿作業の後は、下着も自分の家では洗濯できなかった。一刻も早い解決を」と述べました。
 白木さんは「艦艇などのダクト作業に従事してきた。今は3時間くらいしか寝ることができない。咳と呼吸が苦しくなるからだ。他の人より若い62歳だが肺年齢は相当進んでいる。一刻も早く解決して欲しい」と訴えました。
 中里委員長は「炭鉱じん肺、トンネルじん肺などの裁判をずっとやってきた。早期解決するために全力をあげる決意だ」「重工は本工については補償制度をつくっているが、下請けにはない。差別せずに解決をすべきだ」と要求しました。
 塚原世話人は高橋氏等に対し「聞きおくだけでなく、きちんと社長に伝えて欲しい」「遠い長崎から何度も上京しなくていいように早期解決を」と求めました。
 参加者は「一応、自分たちの思いを述べることができた」「裁判の早期解決に全力をあげたい」と語っています。