私の音楽 & オーディオ遍歴

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「ダムの歌」

2011年05月19日 | コンサート
これは私が中学3年生の時(33年前)、学内の音楽コンクールで歌った合唱曲です。

 幼なじみの女性が「掃除をしていたらこんなのを見つけた」と古いカセットテープを持ってきました。
 さっそくテープが切れないかと心配しながらパソコンに取り込んで聞いてみると・・・33年前の中学時代にタイムスリップ。あの時の雰囲気や同級生の顔が鮮やかに浮かんできたのでした。

 当初、担任の先生が探してきた曲に「『ダムの歌』なんて題名からしてダサイ」「歌詞がわざとらしくてイヤ」などと非難轟々。
 しかし担任はひるまず強引に決めてしまい、渋々練習を始めました。
 でもやっぱり気が乗らなくて・・・そんな時、隣のクラスの合唱が素晴らしいという噂が耳に入ってきました。練習を覗き見すると、背筋がゾクゾクッとするほど上手でハーモニーがきれい。

 その瞬間、クラスのみんなの心に火が付きました。「負けてなるものか!」と。

 俄然、練習に気合いが入り、バラバラだった気持ちが一つにまとまり、本番では実力以上の物を発揮してなんと優勝してしまったのです。
 今聞いてみると、他の学年・クラスと比べて男性部の声がしっかり出ています。全体的に、中学生時代の男子ははなんとなく恥ずかしがって女子の方が声が大きい傾向がありますね(笑)。

 カセットの音源は、その時の臨場感さえ伝わるほど音質が保たれていてビックリ。
 あの時の感動が蘇りました。

 この気持ちを誰かと共有したくて、まずは当時の担任の先生に送りました。
 10年前の同窓会誌しか資料がないので、念のため住所確認の電話を入れると昔と変わらない声が返ってきました。その頃の状況を、まるで昨日起きたことのように話すのでうれしいやら懐かしいやら・・・。
 彼はその後出世して私の出身中学の校長を務め、さらには市の校長会代表まで務め、この春定年退職していました。やはりただ者ではなかった(?)。

 同窓会の良いネタになりそうです。

(追記 2022.2.12)歌詞を書き留めておきます;

コバルトの大空を映し 
あめ色の岩肌を映し 
どこまでも澄む水色 

広々とそよ風を呼び 
ひたひたと岸にささやき 
さわやかに澄む水色 

やがてくる放水のための 
たくましい歌を たくましい力を 
たくわえているのかダム 

春は若葉のしずくの歌を 
夏は雷雨の激しい歌を 
秋は時雨の悲しい歌を 
冬はつららの冷たい歌を 
ダムよお前は知っている 

知ってる歌を命の限り 
歌え歌え歌え歌え 
その名のためにダムよ歌え 
歌え歌え歌え歌え歌え