私の音楽 & オーディオ遍歴

お気に入りアーティストや出会った音楽、使用しているオーディオ機器を紹介します(本棚8)。

USBオーディオインターフェイス「Lyra2」導入

2014年05月24日 | オーディオ
 使用中のCDP「Esoteric SA-50」の音が固いので、昔の録音が今ひとつ魅力的に聴けないことに不満がたまりつつあったとき、オーディオ師匠のN氏に相談すると、「それなら Luxman D-38u がお勧めですよ」とのアドバイスをいただきました。
 ん?
 初めて聞く型番なのでネットで検索すると・・・なんと真空管を使用したCDPではありませんか。
 こんな製品があること自体、知りませんでした。
 確かに中域が厚いラックストーンに真空管が加わるとさらに艶っぽい中域になりそう。



 アドバイスがもう一つありました。
 「PCオーディオ中心に組んでいるなら、USBオーディオインターフェイスを導入するといいですよ」
 ん? USB・・・って?
 こちらもネットで調べてみると、パソコンとUSB端子のないCDPあるいはアンプとを繋ぐ機器で、DACも兼ねているらしい。
 で、お勧めの品が「PRISM SOUND Lyra2」という品。音楽製作のプロの現場で使うレベルのものとのこと。
 か、価格が40万円越え!
 得体の知れないオーディオ機器(失礼)にしては高価でちょっと手が出しにくい。



 D-38uは生産終了しており、中古も見当たらないので、絶大な信頼を置いている他ならぬN氏の言葉を信じて「Lyra2」を先に購入することにしました。

 製品が届くと、その小ささ・軽さに驚きました。
 なんとなくオーディオ製品は「重ければ重い程よい音がする」と思い込んできた私は、少し不安になりました。
 アンプの Jeff Rowland CONCENTRA と繋ごうとすると・・・
 あれ? ふつうのRCAケーブルでは繋がらない。
 ますます不安になりました(笑)。
 急いでN氏に聞くと、フォン端子なのでピン-フォン端子変換アダプターが必要とのこと。
 家電量販店でそれらしきものを探してきて間に合わせ、RCAケーブルに装着してようやく繋ぐことができました。 

 ここでMac~Lyra2~CONCENTRA~CREMONA、というラインナップが完成。
 iTune のプレイリストが壊れてしまったので(涙)、現在は「Audirvana Free」というフリーソフトを臨時で使っています。

 さて、CREMONAから出てきた音は・・・

 すごい!
 大げさかもしれませんが、これまでの私のオーディオ人生の中で最高の音です。

 一言で云うと「音が冴え渡る」感覚。
 音像も音場も、霧が晴れたようなリアル感をもって迫ってきました。
 何というか、「音を聞く、体で受け止める喜び」を再体験・再認識させてもらった印象です。
 う~ん、こんな軽くて小さな機器で目から鱗が落ちる音に変化するとは・・・。

 N氏のアドバイスに感謝。
 彼の存在無しには、このような機器を購入することはきっとなかったことでしょう。
 D-38uまでいかなくても、これで十分・・・でも欲しいなあ。

<参考HP>
Prism Sound Lyra1 & Lyra2 OrpheusのDNAを受け継ぐ最高品質オーディオI/O!

MP3で聴くハンク・ジョーンズ

2014年05月24日 |  My Favorite Artist
ハンク・ジョーンズ(1918~2010)は私好みのいぶし銀ジャズ・ピアニスト。
ジョン・コルトレーンのグループのドラマーであるエルビン・ジョーンズ、それからトランペッターのサド・ジョーンズは兄弟です。

キャリアの前半は知る人ぞ知る名バイプレーヤーで、彼の参加したアルバムは600枚にのぼるそうです(リーダー作は60枚)。さまざまなミュージシャンと競演する中で信頼される大きな存在となっていきました。
ケネディ大統領の誕生パーティーでマリリン・モンローが歌った「ハッピー・バースデイ」の伴奏はハンクだったそうです。
そして1976年、ロン・カーター、トニー・ウィリアムスと組んだ「グレート・ジャズ・トリオ」でブレイクしました。奇をてらったものではなく、王道を行くスタンダード演奏の魅力を再認識させてくれました。
私は学生時代の1984年にこのアルバムをジャズを聴かせる居酒屋で初めて耳にして気に入りLPを購入したことを記憶しています。
前後して、学生時代を過ごした青森県にハンク・ジョーンズ(p)、レイ・ブラウン(b)、?(ds)、フランク・ウェス(fl)というカルテットが来て聞きに行ったこともありました。確かその夜は、レイ・ブラウンの60歳の誕生日だったはず。

さて、ロシア製のMP3CDにハンクのシリーズを見つけて購入。
MP3なので、1枚にもとのCD(LP?)が7~8枚収録されたものが、8枚もあります。
そのジャケットがすごい!



なんなんだこれは?
まるで怪しいマジシャンですね(笑)。

しかし、中の音楽は素晴らしい。
クラシック&エレガント!
日本語で言うと「典雅」な表現、でしょうか。
尖ったところはありませんが、ジャズ・スピリットに満ちあふれています。
もう、BGMに最適。

近年人気のある一連のVernus盤のふぬけたイージーリスニング路線とは格が違いますね。