私の音楽 & オーディオ遍歴

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”音の錬金術師”、久保田麻琴

2018年07月08日 |  My Favorite Artist
 この名前を知ったきっかけは何だったか忘れました。
 民族音楽系の小泉文夫氏を検索しているときに目にとまったのかな。
 不思議な経歴の人物であり、とらえどころがありません。
 あえて言えば”音の錬金術師”でしょうか。
 そのインタビュー記事を見つけました。

久保田麻琴と日本の土着音楽文化〜祭祀音楽と伝統芸能に魅せられた音楽家を大石始がインタビュー(RED BULL MUSIC ACADEMY, By Hajime Oishi)

 そのキャリアは1970年代にサイケデリック・ロック・バンドを組んだことに始まり、細野晴臣氏の親友であり、THE BOOM やインドネシアの亜=ティストのプロデュースを手がけ、2000年代に入ってからはアジアとその周辺(バリ島、イスタンブール、ハワイ、ベトナム、バンコク、モロッコなど)をテーマに作品制作を行い、さらにその行動範囲を広げているようです。

 そして近年、その興味が日本の音楽文化に向いています。
 彼を突き動かしてきた音楽のエッセンスは、やはりその血が流れている日本にたどり着いたのでしょう。

 彼は、民俗学者:谷川健一氏に導かれるように沖縄周辺にある宮古列島を訪れ、そこで強烈な体験をしました。
 名もなきおばあが歌う労働歌に心を振るわせ、ひっそりと続けられていた神聖な祭祀に立ち会う機会を得たのです。
 そこには彼がたどってきたアジア的な雰囲気がありました。
 かれは宮古島の神歌を「かっこいい」と表現します。

 その集大成がドキュメンタリー映画『スケッチ・オブ・ミャーク』(大西功一監督作品)です。
 手に入れたので視聴する予定です。

 その後、彼は八重山民謡、盆踊り、阿波踊りなど日本の音楽文化を体験し、その魅力を伝える伝道師として活躍しています。
 日本の音楽文化を古くさいと捨て去ってきた昭和〜平成時代。
 しかし“琴線に触れる”“血湧き肉躍る”音楽は日本の中にあるはずです。

東京天水連 東林間阿波おどり 2015(YouTube)
2015 高円寺阿波踊り 東京天水連 パル演舞場〜ラスト(YouTube)

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