NHK-BS 放送で、表題曲の1972年の練習風景とライブ映像を放映していました。
バーンスタインは20世紀後半の指揮者でカラヤンと並び称される巨匠です。1918年生まれですから、当時54歳の脂の乗りきった全盛期。この時代のバーンスタインを見ることができるなんて、それだけでもドキドキします。
オーケストラはウィーン・フィルと、これも世界最高峰。
マーラーは過去の「交響曲」という様式の集大成を行った作曲家と評価されています。
日本人はわかりやすいメロディーが好きなので、長大で「響き」を大切にするマーラーはちょっと敷居が高い。
でもこの映像を見て私のマーラーに対する認識が変わりました。
貴重なリハーサル風景に「マーラー指揮者」と表されるバーンスタインの秘密を見たような気がしました。
彼は「ピアノ(弱音)もフォルテシモと同様、全身全霊を込めて集中して演奏しなければマーラーにならない」と楽団員に繰り返し説いています。予定されたリハーサル時間が終了する時刻になっても「終了時刻がなんだ。これではマーラーじゃない!」と激高し練習を続けます。
すると、演奏を重ねるたびに音が磨かれ、ハーモニーが隅々まで美しく響き渡り・・・ため息が出そう。
マーラーはラジカセで聴く音楽ではなく、高級なオーディオ・システムか、コンサートで生演奏を聴かなければ本当の良さはわからないのかもしれないと感じました。
本番(ライブ演奏)のバーンスタインはエネルギッシュ&エレガント!
こんなに生き生きと指揮をする指揮者は見たことありません・・・まさに音楽の化身です。
ある評論家が「カラヤンは理性で音楽を構築し、一方バーンスタインは存在そのものが音楽である」と云いましたが、それを具現する映像でした。
特に第四楽章「アダージェット」は天上の美しさをたたえています。
愉悦に浸るバーンスタインの姿は、クラシックの演奏を超えて映画のワンシーンと見間違うほどでした。
この時コンサート会場にいた聴衆は至福の時空間を共有できたのですね・・・うらやましい限りです。
それにしても、「リマスター処理」とは解説にあったものの、映像も音響も素晴らしい状態で残っていることに驚かされました。
20世紀という時代の貴重な遺産だと思います。
バーンスタインは20世紀後半の指揮者でカラヤンと並び称される巨匠です。1918年生まれですから、当時54歳の脂の乗りきった全盛期。この時代のバーンスタインを見ることができるなんて、それだけでもドキドキします。
オーケストラはウィーン・フィルと、これも世界最高峰。
マーラーは過去の「交響曲」という様式の集大成を行った作曲家と評価されています。
日本人はわかりやすいメロディーが好きなので、長大で「響き」を大切にするマーラーはちょっと敷居が高い。
でもこの映像を見て私のマーラーに対する認識が変わりました。
貴重なリハーサル風景に「マーラー指揮者」と表されるバーンスタインの秘密を見たような気がしました。
彼は「ピアノ(弱音)もフォルテシモと同様、全身全霊を込めて集中して演奏しなければマーラーにならない」と楽団員に繰り返し説いています。予定されたリハーサル時間が終了する時刻になっても「終了時刻がなんだ。これではマーラーじゃない!」と激高し練習を続けます。
すると、演奏を重ねるたびに音が磨かれ、ハーモニーが隅々まで美しく響き渡り・・・ため息が出そう。
マーラーはラジカセで聴く音楽ではなく、高級なオーディオ・システムか、コンサートで生演奏を聴かなければ本当の良さはわからないのかもしれないと感じました。
本番(ライブ演奏)のバーンスタインはエネルギッシュ&エレガント!
こんなに生き生きと指揮をする指揮者は見たことありません・・・まさに音楽の化身です。
ある評論家が「カラヤンは理性で音楽を構築し、一方バーンスタインは存在そのものが音楽である」と云いましたが、それを具現する映像でした。
特に第四楽章「アダージェット」は天上の美しさをたたえています。
愉悦に浸るバーンスタインの姿は、クラシックの演奏を超えて映画のワンシーンと見間違うほどでした。
この時コンサート会場にいた聴衆は至福の時空間を共有できたのですね・・・うらやましい限りです。
それにしても、「リマスター処理」とは解説にあったものの、映像も音響も素晴らしい状態で残っていることに驚かされました。
20世紀という時代の貴重な遺産だと思います。