私の音楽 & オーディオ遍歴

お気に入りアーティストや出会った音楽、使用しているオーディオ機器を紹介します(本棚8)。

「Duet 」by Tony Bennett

2013年04月28日 |  My Favorite Artist
 WOWWOWで放映したものを視聴しました(実は2回目)。
 若い頃から「ベルベット・ヴォイス」で鳴らしたジャズシンガー、トニー・ベネット
 御年85歳で作成したアルバムの録音風景をドキュメンタリー化した番組です。
 いろいろなシンガーとの共演が次々出てくるので、ワクワクドキドキしながら見聞きしていたらあっという間に1時間半が過ぎてしまいました。

 トニーは若い頃と比べて声のなめらかさは落ちたものの、ほどよく枯れた喉は渋さを増して魅力的です。
 語るように歌い、しかもなめらか、ときにパーカッシブ、しかしサビの部分はキチンと高音が伸びるのが驚異的です。

 何よりもそのステージ・マナーが紳士的で、共演者に気遣いリラックスさせる能力はピカイチとプロデューサーのフィル・ラモーンがコメントしていました。
 トニーの優しさに包まれる心地よさを感じながら、ベスト・パフォーマンスを引き出してもらい共演を感謝しているシンガーの多いこと多いこと。

 特に記憶に残ったシンガーは・・・

ノラ・ジョーンズ:トニーの枯れた声とノラのとろけるような声がブレンドされ、得も言われぬ甘い時間がそこに。

レディー・ガガ:たった一曲でも「ショー」にしてしまう彼女の天性のエンターテインメント振りが発揮されました。

アレサ・フランクリン:ソウルの大御所アレサの溢れ出るような声と、喉を鳴らすようなトニーの声の対比が絶妙で、しかし最後のサビの部分で魅せた素晴らしいハーモニーは圧巻です。アレサも「これは歴史的な歌唱」とコメント。

 こんな極上の音楽空間を造り出せるアーティストはなかなかいません。
 「Duet 」でトニーは85歳にしてBillboard 200で自身初の初登場1位を獲得したそうです。
 歳とともに衰えるシンガーの多い中、よほど体調管理に気を使っているのでしょうね。

★ 前作「Duet」はこちら。


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