私の音楽 & オーディオ遍歴

お気に入りアーティストや出会った音楽、使用しているオーディオ機器を紹介します(本棚8)。

ハンク・ジョーンズ

2010年12月16日 |  My Favorite Artist
私のお気に入りの渋いジャズ・ピアニスト。
スターではありませんが、名バイプレーヤーであり、晩年はスタンダード演奏流行の立役者として君臨しました。
今年の5月に亡くなっていた(享年91歳)ことを最近知り、驚いた次第です。

彼は出不精の私がコンサートに出かけて聴いた、数少ないミュージシャンの一人です。

あれは四半世紀前の学生時代。
青森県青森市のコンサートホールはガラガラでした。
ハンク・ジョーンズとレイ・ブラウンの双頭コンボの演奏でした(他のメンバーは忘れました)。
レイの堅実なベースとハンクの典雅なピアノが心地よく、印象に残りました。

その後、ハンクのレコード(CDではありません!)を何枚か買い集めました。
五所川原のジャズ・バー(というよりジャズが好きなマスターがいる居酒屋)で分けてもらったり、弘前の中古レコード店をあさったり。
スタンダード流行の先鞭を切った、グレイト・ジャズ・トリオ(ハンク+ロン・カーター+トニー・ウィリアムス)もよかったなあ。
最近、ヴィーナス・レコードでスタンダードを演奏させるCDが発売されて話題になっています(エディ・ヒギンス、ビル・ちゃーラップ他)が、私には気の抜けたビールにしか感じられません。

さて、ジャズ界でハンク・エルビン・サドのジョーンズ3兄弟は有名です。
エルビンはジョン・コルトレーンのバンドの重量級ドラマーで、私の姉の義父に当たるジョージ川口と仲良しだったそうです。
サドはトランペッター。代表作の「マグニフィセント・サド・ジョーンズ」は私の愛聴盤でした。

皆、すでに鬼籍に入りました。
1950年代のジャズ黄金期を支えたプレーヤー達のほとんどがいなくなってしまい、寂しい限りです。
あの頃のジャズからは、虐げられてきた黒人達が表現の場を与えられ「どうだ、俺の方がかっこいいだろう?」とプレイを競った熱気がピシピシ伝わってきました。

まとまらない文章になってしまいました。失礼。


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