~Amazonの解説より~
NHK-BS系で放映、歴史に名を残す偉大な作曲家たちの生涯をわかりやすく紹介する「偉大な作曲家たち」シリーズ第2弾。本作はハイドン、ベートーヴェンと並ぶウィーン古典派3巨匠のひとりであるモーツァルトの生涯を演奏と解説を交えて辿る。
Vol.1のバッハの次はモーツァルトです.
私のモーツァルトのイメージは映画の「アマデウス」の影響を受けて、あまり良いものではありません.
ふざけてばかり、スカトロ趣味・・・.
このDVDで彼の生きた時代を知りました.
ドイツの地方都市ザルツブルグで生まれた彼は、早熟の天才ともてはやされ(5歳でピアノ曲を、8歳で交響曲を作曲!)て一時は演奏旅行に引っ張りだこでしたが、ブームが去ると田舎の作曲家に成り下がります.パリへ職探しの度に出かけた時に作った曲が「パリ」交響曲.フランス市民に受けるように作曲したと父親への手紙に書いてあるそうです.
そこに、ウィーンを支配するハプスブルグ家のヨーゼフ2世の改革が始まりました.
貴族の権力を制限し、中産階級の地位向上に努めたヒトです.
すると、それまで貴族が独占していた音楽を一般市民も楽しむようになります.
そして、モーツァルトは初めてのフリーの音楽家となり人気を博しました.
つまり、宮廷や教会所属の音楽家ではなく、自分で作曲した曲を売り、演奏会のチケットを売り、収入を得るという現代に通じる売れっ子芸能人です.
音楽の質も、一般市民が楽しめるものへ変わっていきました.
また、イタリアではオペラが盛んで、彼はその影響も受けています.
と言うわけで、モーツァルトの作る曲は時代の要請により宮廷音楽の雰囲気を残しながら、庶民にも受けるわかりやすさを取り入れ、かつオペラの影響も受けるというごちゃ混ぜの音楽なのです.
確かに、彼のヴァイオリン協奏曲などは独奏ヴァイオリンの始まり方がオペラの中のそれと雰囲気が似ています.
父への手紙の中で、彼の曲を街を歩く子どもが口ずさんでいるのを聞いてうれしくなった、という記載もあるそうです.
軽やかな楽曲が多い中で、ごついピアノ曲があったりします.
実は、母親が亡くなった直後に作った曲だとわかり、納得しました.
私はオペラだけは好きになれないのですが、時代を映し出す怪しげな「ドン・ジョバンニ」は観てみたいと思いました.
40年足らずの人生を常人の数倍の速度で駆け抜けたのでした.
その時代が欲した音楽を提供しただけなのに、その作品は後世に伝えられ、様々な評価を受けながら現在にも生き続けています.
軽やかで美しい旋律、純粋な音楽.
人間が欲する音楽の根っこを抑えていたからかな、などど思ってしまいます.
NHK-BS系で放映、歴史に名を残す偉大な作曲家たちの生涯をわかりやすく紹介する「偉大な作曲家たち」シリーズ第2弾。本作はハイドン、ベートーヴェンと並ぶウィーン古典派3巨匠のひとりであるモーツァルトの生涯を演奏と解説を交えて辿る。
Vol.1のバッハの次はモーツァルトです.
私のモーツァルトのイメージは映画の「アマデウス」の影響を受けて、あまり良いものではありません.
ふざけてばかり、スカトロ趣味・・・.
このDVDで彼の生きた時代を知りました.
ドイツの地方都市ザルツブルグで生まれた彼は、早熟の天才ともてはやされ(5歳でピアノ曲を、8歳で交響曲を作曲!)て一時は演奏旅行に引っ張りだこでしたが、ブームが去ると田舎の作曲家に成り下がります.パリへ職探しの度に出かけた時に作った曲が「パリ」交響曲.フランス市民に受けるように作曲したと父親への手紙に書いてあるそうです.
そこに、ウィーンを支配するハプスブルグ家のヨーゼフ2世の改革が始まりました.
貴族の権力を制限し、中産階級の地位向上に努めたヒトです.
すると、それまで貴族が独占していた音楽を一般市民も楽しむようになります.
そして、モーツァルトは初めてのフリーの音楽家となり人気を博しました.
つまり、宮廷や教会所属の音楽家ではなく、自分で作曲した曲を売り、演奏会のチケットを売り、収入を得るという現代に通じる売れっ子芸能人です.
音楽の質も、一般市民が楽しめるものへ変わっていきました.
また、イタリアではオペラが盛んで、彼はその影響も受けています.
と言うわけで、モーツァルトの作る曲は時代の要請により宮廷音楽の雰囲気を残しながら、庶民にも受けるわかりやすさを取り入れ、かつオペラの影響も受けるというごちゃ混ぜの音楽なのです.
確かに、彼のヴァイオリン協奏曲などは独奏ヴァイオリンの始まり方がオペラの中のそれと雰囲気が似ています.
父への手紙の中で、彼の曲を街を歩く子どもが口ずさんでいるのを聞いてうれしくなった、という記載もあるそうです.
軽やかな楽曲が多い中で、ごついピアノ曲があったりします.
実は、母親が亡くなった直後に作った曲だとわかり、納得しました.
私はオペラだけは好きになれないのですが、時代を映し出す怪しげな「ドン・ジョバンニ」は観てみたいと思いました.
40年足らずの人生を常人の数倍の速度で駆け抜けたのでした.
その時代が欲した音楽を提供しただけなのに、その作品は後世に伝えられ、様々な評価を受けながら現在にも生き続けています.
軽やかで美しい旋律、純粋な音楽.
人間が欲する音楽の根っこを抑えていたからかな、などど思ってしまいます.