CUYC活動報告 帆走日記

千葉大学体育会ヨット部ディンギー班公式ブログ

11/30,12/1(クルー選手権)

2024年12月15日 | 活動記録
かなり遅れてしまいましたが、先々週の11/30,12/1の活動報告をさせていただきます。

この週は、今後の活動を考えて1年生のクルー・スキッパーの人数比を調節するためのクルー選手権を行いました。この選手権では、艇ごとの性能による差をなくすため、1年生はレースごとに艇を乗り換えて各日5レースを行いました。初日は南から西へ風がシフトしつつ、風が上がってくるコンディションで、二日目は西から北西の微風から軽風まででした。両日とも風の強弱が大きく、特に二日目は少しのブロウでもはっきりと分かるくらい風が止んだこともありました。
1年生となるようになって、今まで先輩に合わせて動いていた動作でも先輩にしてもらっていたように自分から声をかけて動いたり、また船の上で指示をしてもらっていたことを今度は自分が判断して指示をするようになりました。考えること、やるべきことが思っていた以上に多く、今回のクルー選手権でも落ち着いて考えられたのは、正直微風以下の時だけでした。
また、動作でも自分の動作に集中して先輩に合わせていたのが1年生の方にも意識を持つ様になり以前よりもかなり精度が落ちていることを実感しています。今回の練習でのやるべきこと、できるようになるべきことがはっきりとしたレースだったと思います。

レースのリザルトを添付しておきます。

以上で11/30,12/1の活動報告とさせていただきます。

二年 弥永明樹

千葉県大学選手権の結果報告

2024年12月02日 | 活動記録
千葉大学 体育会ヨット部OB・OGの皆様

いつもお世話になっております。今年から3年次編入で入部しました福浜と申します。
5年間ほど沖縄でレーザー級に乗っており、今年の秋インカレにも4687のクルーとして出場させていただいたのですが、自己紹介が順番待ちで遅くなりました。

今年は新入生が例年より多く入ったということでまだ自己紹介していない一年生もいますので、今年度内に終わるよう掲載を続けていきたいと考えておりますので、何卒これからご愛読よろしくお願い致します。

さて、11/23~11/24に開催されました千葉県大学選手権大会の結果についてご報告させていただきます。

4687(斎藤・深谷/松岡) 5-UFD-8-8-6 7位
4512(堀部・福浜) 3-UFD-9-7-4 6位
4507(西澤・四郎丸) UFD-8-DSQ-DSQ-8 13位
4285(太田・弥永)DNC-5-13-11-11 10位

改めてまとめると、横文字が多いなーと思ってしまうのですが、今回は全艇のスキッパーが一年生という状態で臨みました。
そのため、ノートラブル、ノーケースを目標に各チーム練習積んで、無事その目標は達成できましたので良しとしてほしいです。
各一年生が部活内だけでなく、他大学のチームとも切磋琢磨することで大きな成長になったのではないかと思います。

また、レース後の懇親会においても医学部の新入生と交流する一幕もありました。(見出し画像)
全学は3年間しかありませんが、せっかく同じ大学、同じハーバーで活動しておりますのでこれからも積極的に交流して刺激しあってほしいなと思っております。

私個人の振り返りとしては、この大会に向けてペアを組んで練習していた1年生スキッパーの表君が当日に高熱を出してしまい、急遽2日目から堀部君と組むことになりました。
やはり初めて乗るペアであるということから難しいところもあったのですが、レースを追うごとに修正することができていったのはよかったと思っています。
また、最初とは見違えるほどにジャイブが上手になっており、彼の成長度合いの末恐ろしさを実感しました。

だからこそではあるのですが、レース前の出艇時間をもっと早くして動作練習を多くすればよりいい成績をとることができたと思いますのでそこは反省しなければならないと感じております。
個人的に同じく今年入部したレーザー乗りの斎藤君に勝てたので大分うれしいです。

最後にはなりますが、一日目、二日目と熊田監督をはじめ黒柳さん、北井さん、藤井さん、寺島さん多くの方の助けにより無事大会を終えることができました。
この大会の成果はすぐには目に見えないと思いますが、今後少しずつ実を結び始めると思いますんで今後とも全員が生き生きとしてヨットに乗ることができる環境、雰囲気を一部員として作れるよう頑張っていきたいと思っております。
2日間どうもありがとうございました。
今後ともご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願い致します。

福浜


引退ブログ 北井

2024年12月01日 | 活動記録
 平素よりお世話になっております。
今年度主将を務めました、北井です。 早かったような短かったような引退の時期を迎え、まずこうして4年間やり通すことができたことに感謝をしつつ引退ブログを書きたいと思います。

まず冒頭にこの4年間、本当に多くの方にご支援をいただきました。
高校の大先輩である小岩井コーチ、稲毛において明海大学監督ながらさまざまなアドバイスをいただいた国府田監督らコーチ陣、そしてお忙しい中私たちを叱ってくださる熊田監督、今年度からほたて会会長となり常に支えていただいた斎藤さんをはじめ、差し入れやコーチング、指導をしてくださったO B・OGの皆様本当にお世話になりました。入部当初から再三申し上げていますがヨットは環境が命のスポーツです。

 どれだけ私が頑張ってもこうして4年間大会に出て、最終的には5艇+レスキューもの仲間と活動をできたのは皆様が築き上げてくださった歴史、そして現在もたくさんの支援をしてくださっているからであると痛感します。改めてありがとうございました。そして2年生の頃新艇(4841)、新レスキュー(ほたてⅡ)をそれぞれ進水し、他にも主将になってからはチーム運営に大会運営や船検など時期的に重なったこともありますが貴重な経験をさせていただきました。こと新艇らは私たちに期待を寄せていただいていたのに、全日本の舞台を再び皆さんにお見せすることができず(北井としても?)本当にごめんなさい。これからはOBとして自分にできることをサポートしていこうと思います。

ということで今できることとして今年度の自分の考え方と反省、そして自分が思う改善策を書き残ししていこうと思います。かなり長いのでそれぞれ必要だと思う部分だけ目次ごとに読んでください笑。ただ、これに従えということではなく自分が考える理想像になるためにはという視点なので、各代話し合ってそれぞれの理想像を決めて欲しいと思います。

ただまず言いたいことは楽しくあれ!ということです。

少人数さゆえに誤魔化していた部分が多々あったけれど(?笑)楽しさを知らないようであれば正直相当辛い部活に来ることは自分のことだけ考えればマイナスです。海外旅行やら新しい常識、考え方を養う貴重な経験に使ってください。
 
でもヨットは楽しい!そしてやってみないとヨットの楽しさは伝わりづらいのです。ぜひみんなにハマって欲しいと思いつつ、各個人が、各代が楽しく、良い時間を過ごして欲しいと切に思います。

さて、この楽しさ、振り返りをする前に後書きですがこの文章はかなり長いです。すみません。 
少しでも読みやすいように目次を作っておいたので読みたいと思う章だけ抜粋して読んでください。

(目次)
1. 楽しさ
2. 振り返り
3. 課題点
4. 楽しさを追求するために
5. 目標設定のために
6. 練習の仕方・1年生の役割について
7. それぞれへのメッセージ
8. 終わりに


1.楽しさ
ということでこのブログを見てくれるかもしれない新1年生たちに向けて、さらには自分たちが今年度モットーとした楽しさについて少しだけ書きたいと思います。
ヨットの楽しさには大きく分けて4つあります。

・乗り物としての楽しさ    (新歓〜1年前半)
・考えることで成長する楽しさ (1年後半〜3年前半)
・勝つ楽しさ         (3年〜4年)
・チームでやる楽しさ     (全員?)

ただこのブログを読んでくれている人はチームの楽しさと乗り物としての楽しさとをしっていると思うので、考えることで成長できるヨットならではの楽しさをぜひ知って欲しい。(浅見もこれにどっぷりハマっていたのが最高に嬉しかった〜)という思いで活動したのでその反省と方法を後半たっぷりと綴っています。
ここでは勝つ楽しさについてちょっとだけ綴ります。

先代から受け継いできたこの楽しさは全日本に行くという目標がこれに当たるわけです。
自分が1年生の頃は予選敗退だったところから決勝に駒を進め、全日本を目標にすることができるようになった3年生までこの勝つ楽しさは最高のものがありました。数字や目に見えるものとして現れる結果、駒を進めることができたという達成感は何ものにも言い難い。しかし、決勝進出を超え全日本出場が目標となった今、全日本の舞台を経験してしたことがある、もしくは部の絶対的存在に偶然ではなく勝てた経験がある、そんな人ではないとこの楽しさにどっぷり浸かることはなかなかに難しいようです。さらには絶対的エースのような人はことチーム内ではそれが普通になり楽しさを覚えなくなってしまう。楽しくなければ当たり前だがモチベーションはどんどんと下がってしまいます。最終的に全日本で勝つ喜びを知って欲しい、という思いはもちろんありますがそれをここで願うだけでは仕方がないのでその前段階ヨットならではの楽しさについてたっぷりと後述しようと思います。これらが達成された後に感じる勝つ喜びを感じられる日をOBの一員として心待ちにしています。

2.振り返り
 さて、まず簡単に自分のこれまでの軌跡を振り返りたいと思います。
僕が初めてヨット界に参入したのが中学生の頃でした。ちょうど10年前になります。中高と全国大会に参加して、仲間といろんな議論を交わしながら切磋琢磨し合う時期は本当に至高の時間で、ヨットにのめり込んで行きました。コロナでインターハイは無くなってしまったものの、日本一の座を目指してハイレベルな戦いを繰り広げる楽しさもあったが、

それよりも僕は仲間と議論を重ね高みを目指す時が本当に楽しかった。

これに尽きます。

もちろんヨットの楽しさはこれだけではありません。
ハルに波がコポコポと音を立てて振動する様や足から伝わるヘルムの感覚(ん〜、我ながらマニアックすぎる笑)、時に踊るように滑らかに時に激しく動作を繰り返しながら広い視野で戦術を考えることで未経験者であってもオリンピック選手に勝つことだって夢ではない!(一レースだけ畔柳さんとオリンピック選手の前でゴールした時は人生1嬉しかったな〜、と昨日畔柳さんと飲みながら話していました笑)これが大学から始める人が多い要因だと思う! 
↑もし読んでくれている神新1年生がいたらぜひヨットの面白さを体感して〜!

と脱線してしまいましたが議論を重ね、成長し合う楽しさを共有したくてもう一度大学になってもヨット部入部しました。幸いにももう熱すぎる先輩や楽しさに共感してくれる同期(浅見しか居なくなってしまったけど、、)、後輩と出会いコロナで1艇しか大会に出られないほど衰弱してしまった千葉大学ヨット部は成長し合うことができる環境になりました。

こうして回ってきた最高学年、結果こそ出せなかったものの最高の環境を残して引き継いでくれたバトンをどう繋いでいくか。。。同期の浅見をはじめ部員と共有し「目的共有」「役割分担」「相互信頼」を基にコミュニケーションを行い主体的に取り組む、そして第一に楽しむこと!これをモットーにスタートしたが、この1年間は本当にキツすぎた。(浅見からの伏線を回収しておきました笑)

3つの主軸は愚か、モットーとした楽しむことすら自分たちが体現できなかったことが本当に悔しいです。春合宿が始まる1月から私は公務員試験に気持ちがシフトしていき、その中で時間を作ろうとしても結局うまくいかず、逆にみんなの意欲を下げさせる結果を招いてしまった。さらには運営すらままならず、こうした自分への不信、または仲間からの信頼は崩れていった。こうして3軸のうちの一角である「相互信頼」が崩れてしまったのだと痛感する。

浅見はブログでは4年生と括ってくれたが、主将として、チームのエースとして3年間も担っていたのに、ただただ結果も姿勢も引っ張ることができなかった自分の至らなさが露見したとつくづく感じる。

こうした状況では議論を重ね成長すること、それらを通した「楽しさ」は伝わるわけもなく「目的共有」とモットーを失ってしまったのです。

3.課題点
さて、自分の能力不足と嘆いても仕方がないので、これから先どうするべきか自分のためにも考えていきます。


まず、決めた決断に対してやり切る。当たり前だが自分が至らなかった一番の要因だ。
無理なものは無理であるとしっかり見切りをつけ、再度軌道に載せる。
この決断力と固くやり切る力、実行力が至らなさの原因であり、当然にできなければいけないことであったと思う。これらは特に3年生は心配ないだろう。 これから僕個人が解決します笑。

次にないものねだりをしてしまうと底なしの明るさを持つムードメーカーの存在だ。こればかりは各々の人柄次第だがこのような人(先輩で言うと柳さん)がいるだけでチームでやる楽しさ、やり切る実行力も格段に上がると思う。そんなスーパールーキーが出てきたら絶対逃がしちゃダメだよ(笑)

さらにはもう一点考える楽しさについて常に言っていたが、伝え切ることができなかった。
これは前述した私自身の至らなさが原因の大半だが、嘆いても仕方がないので書き記すとともにその方法の改善案を書き残したいと思います。

4.楽しさを追求するために
ここからはただの持論なので、口調を崩します。考える楽しさとは毎練習ごとに目標をたててそれを達成していく楽しさということだ。これは何事にもおいても言える楽しさだが、特にヨットは考えるスポーツである。

前述もしたが、うまくいけばオリンピック選手にも勝てるし、潜在的な身体能力も必要ないのでみんなが成長を感じやすいのだ。さらにいえば経験者も少ないので切磋琢磨しやすい。僕がヨットにハマったのは高校時代の絶対的エース(インターハイ2年連続1位の国見さん)を自分でしっかりと作戦立てたコースでぶち抜いた時だ。それ以来ペアと常に話しあい、時には下回航だけを1つのマークで3時間まわり続け、時には部室においてあった陸上トレーニング艇で動画を撮りながら4時間ぐらいペアの子も交えながらやり続けた。この楽しさの片鱗は大学3年生の畔柳さんと出たオリンピックウィークでも感じることになる。(こちらは偶然が大半である笑)

そのために欠かせないのが目標設定であるが、これがなかなか難しい。目標設定をやろうねと、主将はじめでもその後練習でもいうことはしたが、長続きはしないし、そもそもなかなか設定してきてくれることは少なかった。上級生に関してはただの怠慢だが、下級生は目標の立て方、そもそも何を目標にして良いか、分からないからだと思う。自分はこの指示も怠ってしまった。そこで目標の立て方と今年度の目標について改めて整理しようと思う。

ところで2、3年生は去年の夏オクムラボートの山本さんにしていただいた話を覚えているかもしれないが「戦術」と「戦略」を明確にするという話だ。戦略とは大まかな部の方針であり、どのようなチームの雰囲気、結果、ゴールを見据えるか。戦略とはそのために具体的にどのようなことを実行するのかということである。この話をいただいた当初誰もこのチームにおけるそれらが何であるのか答えることができなかった。そこで兼ねてからの目標である議論を重ね自分で考える主体性を養い、楽しむことで相乗効果をもたらし、成長する様を戦略とした。これは去年の反省も踏まえたものであり、強豪私立に対して技術力では絶対的勝てないためだ。
(ちなみにボートスピードを上げるといった技術的な戦略もすべりの仕方、常に船を整備して軽くする、セールシェイプについてとことん研究する、コーチングを有料で依頼するといったうちの強み、個性を作ることが戦術になり、これらについて山本さんから話があった)

さらに少人数であることも生かし、チームを一丸にすることで3つの主軸とともに後輩からもアイデアをより言いやすい環境や足りないこと、やりたいこと、わからないことに対して常に問いかけるようにする。これらを戦術としたつもりです。(おかけで海上ではずっと声を枯らしていた気がする。。)しかし、足りなかったものは大前提やり切る力さらにより具体的な指示であったと思う。3年生や経験者はまだしも1年生にはわからないことが分からない。よく言うことだが、それに対して具体的に指示や方針を示していくべきであったのかなと思う。

ここからは具体的に目標設定の仕方や何を考えて欲しかったか、そのための指示の仕方について綴りたいと思う。

5.目標設定について
物事にはいくつかの壁が存在する。「知識の壁」、「行動の壁」、「気づきの壁」、「技術の壁」、「習慣の壁」と言うものがあるらしい。それぞれ知らない、知る、やってみる、わかる、できる、している。といった状態を経る。

(『アオアシから学ぶ考える葦の育て方』より引用)

これを元に今自分がどの状態におり、次に何をするべきなのかを整理することで目標を立てることがやりやすくなる。これらの壁を超えるためには各個人が考え行動をしなければならないわけだが、例えば道筋をつけてあげることは上級生がすべきことなのではと思う。具体的に最初に当たるものが知識の壁になるわけだが、これは知識という外部要因がなければ難しい。だからこそ例えば「本のこの章について読んできて」「ロールタックの要点を探してこい」と伝え、次の部活の時に実際に1年生同士でやらせてみるといったことだ。

 つまりテーマを与え、どの状態なのかみんなで共有をさせる場を設けることができたと思う。これは上級生にも言えることで、上級生についてはミーティングでやる必要はないと思うが、ペア間でアップ、ダウン、スタートそれぞれのテーマが何であるか共有できるとよかったなと感じた。
これらができれば1年生の何からやればいいかわからないということもなくなり目標を持って活動ができ、成長を自分で感じることができたのではないか、また上級生でもテーマがあるからこそどんな練習をやりたいかと聞いた時にこれがやりたいなど意見を言ってくれるようになったのではと終わってから感じる。

と本や大人の話から類推して偉そうに語ってきましたが、要約すると「考えろ」、「議論しろ」と言っても何を議論するべきなのか分からないので目的語やテーマを与え具体的に指示をすることが大切であるということです。セールを見るのかボート、人を見るのか視点を変え、さらには練習から飛び出て安全性やコース引き、地形研究といったマクロな視点、つまり視座を変えてテーマなどの具体的な指示を与えてあげることが上級生としてやるべきであったのかなということです。
もちろん部員はこれらに従って目標を立てて、やることやりたいこと、現状を把握(わかっているのか、できるなのか、など)することが大切でその方法を自分なりに前述してきました。

とはいえ、実際にこれをやり切ることは本当に難しい!私自身それをやりきれなかったし、個人の中に留めるだけならまだしも組織で取り組むなら尚更だ。しかしそれらをやりきれない自分に失望してそれ以前のことすらできなくなったり、有言実行できないことが自分のように信頼を失うことになったりするかもしれない。それは決めたことの必要性を常に意識して、意識を高く持ち続けるしかない。。今思うとその最も簡単で効率的なものが時間管理なのかなと思う。(他に解決法があったら本当にコチャで教えて欲しい!!!!笑)

ただ、それができない自分たちのようになってしまったら後輩がなんなら1年生が支えてあげてほしい。 後述するが1年生の力は本当に偉大で部全体の意識を底上げすることができると思っている。自分たちで主体的に動き楽しんでくれれば必ず4年生は奮起する上にみんなが部に行きたいと思ってくれる。それでも難しい時は浅見がみんなに寄り添ってくれたように今度は2、3年生が後輩や先輩に対しても寄り添いまとめ上げて欲しい。それが「役割分担」であり「相互信頼」であると思う。
自分の反省を生かし示せる先輩と頼れる後輩になって欲しいと強く願っています。

6.練習の仕方・1年生の役割について
また、これも再三言っていたことだが、必ずしも海に出ている時間が長ければいいというわけではないと思う。昨日OBとしてミーティングにいった際にも言ったことだがまだ海に出る前にやるべきことがたくさんあるということだ。前述した目標を決めるための現状把握ができていないのであれば海に行ってもしょうがないということもそうだが、陸上で動作研究や一年生の知識を試す場としてはセールシェイプをいじってみたり、チューニングをいじってみたりいわゆるやってみることは陸上でもできるというより陸上の方がより効率が良いと思う。これらを踏まえてその日各々が何をすべきで何がしたいのか決めてほしいと願うばかりだ。

ここまで1年生のことについて特に書いてきたわけだが、それは部の雰囲気を作るのは1年生の仕事であると高校時代の恩師から考えを受け継いできたからだ。1年生が楽しくヨットをやってくれれば上級生は本当に嬉しいものだ。これは絶対の自信がある。逆に何をすれば良いか分からず、ただ乗っているだけ、言われた通りやるだけでは上級生は本当に大変になり、部の雰囲気を崩壊させる。ちなみにこれも自分たちの代で楽しむことができなかった要因の一つだと感じている。上級生や過去の自分たちを擁護するようになってしまうが、こと4年生は自分たちのヨットのこと、部の運営、さらには就活や将来の岐路に立たされて他人のことなどに気が回らなくなってしまう。だからこそ何がしたくて何が分からないのか声をあげるだけでもいい。とにかく発信をして、こと海上では声を出して欲しいのだ。何も分からないから何もできないではなく1年生でも部を変えられるだけのパワーがあることをぜひ知ってほしい、そう思います。

7.それぞれに向けたメッセージ
OB・OG、先輩の皆様

私が入部した当初、すごく期待に満ち温かく歓迎してくれたことを鮮明に覚えています。環境整備をしてくれたほたて会の皆さん、強風の中勝手に進む自分のことを声まで枯らしながらもブチギレて下さった監督、初回に私を迎えにきてくれた藤井ちゃん、ムードメーカーな山口さん、最下級生の自分にスキッパーの枠を譲ってくれて自分は4年生なのにクルーとして出場をさせてしまった寺島さん、2年間うるさいほどの事細かい指示出し、愚痴を浴びながらも乗り続けてくれた伊藤さんに完璧主将のけいちゃんに諸々のメーターが振り切って壊れちゃってる柳さん、一人一人が私にとって本当に大切な存在で、運営していく中でも皆さんだったらどうしただろうとよく考えていました。本当にお世話になりました。

(3年生)
 就任当初からわかっていたがなかなかうまくまとまらない中、みんなに色々な役割についてもらい、なんなら自分が部活から意識が逸れ、苦しい時期の中でも耐え忍び練習を続けてくれたみんなには頭が上がらないです。それぞれが個性的でこれまたうまくまとまるかちょっと不安だけど、自分とは違いしっかりしている人も多いからそれぞれの個性を大切にしながらちゃんとコミュニケーションをとって自分たちを反面教師に頑張ってください

(2年生)
 当初から部員が圧倒的に減り、これから先本当に大変になると思います。特に3年生はこれから忙しい時期に入り、うまく回らない、雰囲気が悪くなることがままあると思うから、今年度の3年生が私たちを支えてくれたように頼りある存在になってください。
まだ、頼りないっすね〜。。

(1年生)
 あまり長い時間いることができなかったし、圧倒的優しさを持つかいせいが色々と1年生に対してアクションを起こしてくれていたので、あまり構っていなかったが中盤でもいった通り、みんなは恵まれていてこれだけ大人数で1年から船に乗れ、モチベーションと知識がある部員がたくさんいるので切磋琢磨しあいながら、部の雰囲気をぜひ作ってほしい。1年生のやる気、主体性が何よりも部を作ります。各々が競いあい、ヨットを楽しんでください。

(かいせいに)
 3年生までは最高に楽しい時間を過ごして、それぞれが成長できていたが4年になりかいせいに頼りきりになる場面は数えきれないほどあるし、それぞれ思うことはたくさんあると思う。でもかいせいが同期でいてくれて本当によかった。あのヨットを本当に楽しそうにやっていた時の空間を守りきれなくて本当に申し訳ない。これを読んでくれた後輩が一人でもあの頃のように楽しんでくれる人がいると嬉しいね!

8.終わりに
ついつい喋り出すと止まらない癖が出てしまいかなりの長文になってしまって申し訳ないです。。読んでくれた人はありがとうございます。

自分のことを棚にあげ、伝えきれなかった楽しさについてペラペラと綴ってきましたが、とにかく自分が感じたヨットの楽しさ、かいせいがハマってくれていた楽しさ、笑顔がこれからヨットに携わってくれる後輩に一人でも伝わってくれたらいいなと思います。

ヨットは生涯スポーツなのでまたヨットに関わりたいところです!と言いたいところですけど、今年4月ごろにラテックスアレルギー(ゴムアレルギー)であることが発覚し、ウェットが自分に適していないことがわかりました。ぴえん

10年目にしてようやく炎症を起こしていた原因が見つかったわけですが、今更引き返せないのでウェットを着ないウォータースポーツがいいな。
もしかしたらまた、炎症覚悟で着てるかも。。

ただ僕の影響なのかわからないが弟がウィンドを始め、柳さんまでウィンドに明け暮れてるから自分も始めちゃいそうな予感、、、

さて最後に10年間のヨット生活の節目としてここまで千葉大学ヨット部として携わってくれた関係者の皆さん、中学からの同期、先生方、そして家族のみんな本当にありがとうございました。

千葉大学ヨット部 北井克典


代替わりの挨拶と今後の目標

2024年11月28日 | 活動記録
ようやくスマホを海に落としたことによる衝撃が和らいできた3年の小林安奈です。先週房総を係留するために桟橋に飛び移ったらポケットからスマホが落ちてしまいました。3ヶ月前に購入したばかりでしたが、購入時に保険に入ってたので1万円で新品と交換できました。保険大事!8月に入ってから3ヶ月間で腰怪我して、財布新幹線に忘れて、ピアスを片方無くして、イヤホンを味噌汁に落として、スマホ海に落として、と色々やらかしすぎてるのでそろそろお清めに行こうと思います。


さて先月の関東学生ヨット選手権決勝を持って、2024年度卒業の代から私たち3年の代へ代交代が行われ、先々週より新体制の活動が始まりました。


今後は前体制同様、主将、副将の他に練習リーダーを加えまして以下の体制で部活を行います。

主将    :小林安奈(工学部建築学コース3年)
練習リーダー:藤原晨太郎(工学部機械工学コース3年)
副将    :佐藤日向太(文学部日本ユーラシア文化コース2年)

部員:3年;4名
   2年;4名
   1年;7名 計15名


代替わり直後の日曜日には全体ミーティングを行い、全体の目標と各学年の学年目標の設定、今後の年間スケジュールの確認、千葉県大学生選手権へ向けた目標設定と配艇、1日の練習スケジュールなどについて話し合いました。1年生から3年生まで話し合い、お互いの考えを共有できたとても有意義なミーティングだったと感じています。特に印象的だったのは1、2年生の発言でした。このような部の方針を決めるミーティングは上級生が大方を決めることもあって上級生主体ですが、ミーティング中「それは部のためにならない」「まずはこれをすべき」などの声が後輩から上がりました。この発言を聞いて後輩もこれからの活動を、部活をよくしていきたいと積極的に思ってくれていると感じ、個人的には最上級生としての勝手な気負いが軽減された気がしました。頼もしい後輩です。


ここからは去年の振り返りと今後の目標について話します。


去年の反省としてのりさん(北井主将)が掲げたコンセプト(開放、相互信頼、目的共有、役割分担)を振り返ろうと思います。完全に個人的に感じたことです。

開放-自分の意見を言いやすい環境づくり
相互信頼-各部員との信頼関係構築
目的共有-チーム一丸となって現状と目標の把握
役割分担-担当する役職に対する責任と自信をつける

開放については先ほどお話したように、自分の意見を言いやすい、言い換えれば部活への積極性が芽生える環境になったと思います。最高学年の先輩が2名だったこともあり3年生は上級生として積極的に部の運営や練習に携わっていった1年間でしたし、下級生はインカレ前にも練習を行ったり、座学を積極的に行ったりして上級生と一緒に活動することで、上級生だけでなく下級生にもヨット部の一員としての意識があったからかなと思っています。役割分担についても仕事が少数に集中することなく分散され、失敗は色々あってもそこからの反省と成長をとおして責任もついていったと思います。

一方で相互信頼と目的共有については先日の浅見さんの引退ブログにあったようにまだまだ達成されてないと感じます。今年の2月、3月まだ1年生が入部する前の部活は留学に行く部員や就活、研究室などで忙しい部員であふれ、部活に参加できない人が多かったためかお互いに考えを共有できずにだいぶ不信感が募る時期でしたし、目的共有に関しては個人の振り返りはしていても、部全体としての現状を振り返る時間を設けなかったから、そこから部全体としての目標を目指すこと、全員の意識を統一することが難しい状況だったのかなと思います。


さて、ここからは今後の目標です

今後の目標は”秋インカレ決勝9位”(つまり全日本出場)です。そして上記の反省を踏まえて、”効率的な部活動”を今年は活動方針にしました。時間管理、備品管理を徹底することは勿論のこと、練習において上達スピードを上げるために日々目標設定と反省を繰り返して練習を行うことが不可欠です。練習の振り返りは練習毎に行いますが、部として月ごと、レースごとに設けた目標を振り返る会を月1回設け、全員で目標の共有をしていきます。相互信頼のためには仲良くなることではなく、自分の考えを正直に伝え合うことが大切だと個人的には考えます。この月1回の全体ミーティングが活動方針を振り返る場かつ、信頼関係を築ける場となることを目指したいです。




ここからは個人的な抱負と今の気持ちを話したいと思います。


直近の目標は”怪我からの回復とヨット復帰”です


8月の下旬に部活で腰を痛めてしまい、女子インカレ、団体戦共に参加出来なかったどころか練習にも行けませんでした。9月は1ヶ月間寝たきりで、10月から授業が始まってからも座ることが辛くて寝転がったり、起き上がったりを繰り返すしんどい日々です。体も辛かったですが、レースに出れない、練習に参加出来ない、自分ではどうしようも出来ない無力感による精神的なダメージも大きく、毎日家族に電話しては泣いてました。私の腰痛は非特異的腰痛といって、骨や神経といった特定の要因によるものではない腰痛です。私の場合、背骨が一般的な人とは逆に曲がってる”逆ベン”状態で、他の人より腰に負担がかかりやすいことと、負担がかかりやすい骨を支える足や腰回り、背中の筋力が足りないことが原因らしいので筋トレとマッサージをリハビリとして行う毎日です。毎週リハビリに病院に通うのですが、毎週メニューが追加されていくので最初は1日10分位で終わるメニューでしたが、最近は追加されすぎて、全てこなすのに余裕で1時間超えてきて睡眠時間が減っていってます笑まだまだリハビリ期間で年始から徐々にヨットに乗っていく予定です。本当に早くヨットに乗りたいです…


1年間の目標は“柔軟な思考と堅固な実行”です


私はヨット部に入ってから気付いたのですが、私は人よりとんでもない心配性です。先代の主将とは真逆ですね笑そんな性格が転じて、練習の時間設定は確実に実行できるように長めに設定しがちだったり、安全第一で何か新しいことをすることへの抵抗感が大きかったりします。正直この心配性は変えようがないと思ってるので、”思考を柔軟に“して、色々な意見を取り入れていこうと思います。幸いにも心配性とは程遠い超ポジティブ思考の同期や後輩がいて、お互いに意見をすり合わせることでいいバランスが取れている気がします。本音を言うと自分とは意見の違う人を相手に話し合うのは根気が入りますし、「何言ってるのか理解できない」とか言われるとむかつくこともあります。しかし、お互いにそこで議論を放棄するのではなく、納得できるまで意見を言い合えるのは友達を超えた仲間だから出来るのだと感じ、嬉しくもあるのでこのままお互いの意見をぶつけ合いながら頑張りたいです(正直ヨット部に入らないで普通に出会ってたら、個性強すぎる同期達と友達にはならない気がします笑)


柔軟な思考によって生まれた活動方針も実行できなければ意味がありません。代替わりしてから決めたことは色々ありますが、例えば出艇前のスケジュールは完全には実行できていないですし、練習中になんの時間かわからない時間が生まれてしまうなど、まだまだ未完成な部分が多いです。今までの私だったら”また出来なかったな”と思うだけでしたが、今年は目標達成のステップを踏めるように、面倒な人と思われるくらい決めたことにしつこくなろうと思います。細かくて面倒なことかもしれませんが、自分たちで決めたことを実行し、振り返ることを繰り返せば今年だけでなく、来年にも繋がります。以前代替わりのメールでもお伝えしたように今年度を今年度で終わらせないで、次の学年、さらにその次の学年の目標にも着実に近づけるための1年にしていきたいです。


さて、今ブログを書いている時点で主将になって約1月半です。もうちょっとスマートな主将になりたかったのですが、今のところひとり慌てて、喚いてる主将のような気がします(笑)”あの言い方はよくなかった”とか”あの判断はよくなった”とハーバーからの帰路は毎回一人反省会とまだまだ未熟ですが、これからもそれぞれ個性あふれる部員と一緒に頑張っていきたいです。



最後になりますが、普段より私たちヨット部を支えて、応援してくださるOBOGの皆様、いつも本当にありがとうございます。先日学生支援課の方とお話をしていて、こんなにもOBOGの方々が支援してくれる部活はヨット部くらいだと教えていただきました。ヨット部に入部して以降、ほかの大学などもOBOGの方々が積極的に応援されていたため、あまり気づいていませんでしたが、改めて自分たちは多くの方から支えられているのだなと感じました。応援していただいてる方々に感謝を忘れずに、これからも日々頑張っていきますので、今後とも変わらぬご支援賜りますようお願い申し上げます。

小林安奈

11/16、11/17 活動報告

2024年11月20日 | 活動記録
千葉大ヨット部OB・OGの皆様、平素よりお世話になっております。千葉大学体育会ヨット部2年の佐藤です。今週に入り急激に気温が下がり、気配すら感じなかった冬が真後ろにいることに恐怖を感じています。朝布団から出るのとヨットが辛い時期がやってまいりました🥺
先週の11/16、11/17日の活動報告をいたします。

11/16、17日は総じて風向は北東、風速3〜5m/sほどのコンディションでした。練習はスタートからのコース練習を主に行い、16日は午後に加速練習を、17日は午後は1年生の安全講習会のため、各艇おそらく選手権前最後の整備を行いました。加速練習は正直、当初思い描いていたような練習はできず少々だれましたが、私と堀部のペアは先週よりは止まった状態からの加速の感覚を掴めたかのように感じました。

4年生が引退し、1年スキッパーと乗ることが多くなった現在、クルーとしてヨットに乗っていた私としてはスキッパーの動作、メインの引き具合等、教えられないことが多くあり、力不足、勉強不足を感じます。「やってないから分からない」と後輩に言うのは正直恥ずかしいし申し訳ないので、自分もクルーの動作を磨き勉強しつつ、後輩にもたくさん教えられるようにしないとなと思います。
さて、今週の23日、24日はいよいよ千葉大学選手権になります。1年生の初レースということで、上手くリードできるか上級生もドキドキしながら乗ることでしょう。皆様、応援のほどよろしくお願いします🙇

以上、活動報告でした。