大好き!

美しい自然とともに

恍惚の人

2011-10-20 18:05:47 | 日記
先日、近所のI さんが「この本面白かったよ。読んだら」と「恍惚の人」を貸してくれた。
この本が話題になったのは僕が20代のころ。

その頃には読まなかった。
特別読みたくなかった訳ではなかったが、老人のことには興味がわかなかったのだろう。

読んではいないのに、勝手にイメージだけ出来上がっていた。
暗く重苦しい話なのだろうと、ずっとイメージしていた。だから、なんとなく敬遠をしていたこともあった。

しかし、I さんが勧めてくれたので読始めてみると、以外に読みやすく明るい語調で書かれていた。
不謹慎かもしれないが面白く読み進められた。

痴呆の義父を抱えて、働く嫁が苦労しながらたくましく生きていく話だが、
困難に負けない女性の力を感じた。

病気をして体に不自由を感じている今、この話は身につまされた。
僕も61歳になると余計である。 





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N君

2011-10-07 15:05:29 | 日記
先日、N君の入っている介護施設へ二人の友人と行ってきた。
思ったより元気そうだだったので少しホッとした。

僕が倒れる半年前、仕事中にクモ膜化で倒れたらしい。
その時は大分悪く、植物状態も懸念されたようである。

N君は車いすに乗っていた。しかし、自分で動くのは難しいようだった。
話をすると、ニコニコして口の中でぼそぼそと返事をする。
僕たちの言っていることがどこまで分かっているのだろうか、と気にかかった。

一緒に行った友人の話ではこの施設を出て自宅で療養するらしい。
N君の世話は奥さんがするらしい。
大変だな、と思ったが色々な事情があって、そのうえでの決断なのだろう。

自宅に戻るにあたって壁紙を張り替えてほしいとの事だったので、
先日、奥さんと打ち合わせて今日、工事をやらせてもらった。

ここを車椅子で通って手を洗うのとかここで食事をするのとか話を聞いた。
奥さんは、一寸の間もN君から目を話せないようだ。

自分の時間もなかなか取れず大変だが、それを乗り越える決意が感じられた。
そして、ご主人が二年ぶりに我が家へ戻ってくるのが嬉しそうである。

夫婦とはそういうものなのかと改めて感じ入った。
N君を見ると、僕自身の病が軽く済んだことを改めて実感した。

N君の回復を願わずにはいられない。
あの奥さんならばきっと上手くやっていくのだろう。

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