忙しくなってくると何故か本を読む。
バスや電車でも読むのだが、布団に入ると少しでも本を開く。
忙しいときは疲れているのですぐ眠たくなってしまう。病気をしてからは特にそうだ。
それでも時々は夢中になって遅くまで読んでしまうこともある。
先日は早乙女貢氏の「江戸の夕映え」を読んでいた。
幕末から明治時代にかけての動乱の世の中に関わる任侠に生きる人たちを書いていた。
官軍に対してのこと、会津藩のこと私の今まで知っていたことと少し違う見方をしていて面白く読めた。
清水の次郎長についても今まで知っているようで知らなかった。
親分になるだけあって、思い切りの良さ、度胸は大した人だったようだ。
少し剣術も習っていて、度胸だけで死地を乗り越えてきただけでは無いようだ。
戦いには負けたことがなかったようだがそのコツを語ったところがあった。
自分より強いと思ったら逃げてきたからだと言っていたが、弱い人は、刀の切っ先が合わさったとき怖いから必ずチャリンと払うのだそうだ。
それに引き換え強い人は相手の切っ先の動きに合わしていくようだ。
何だか今でも人と接する時に相通ずるところがあるような気がした。
しかし、幕末の弾丸と刃が飛び交う時代に生まれ合わせなくて良かったと思う。
意気地のない僕には生きられなかった時代だったろう
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