母は退院してから食欲もあり元気だ。しかし、日によって元気が今一つのときがある。話をしているうちにだんだん元気が出てくるようなので、まあ、いいかなと思っていた。
昨日はとても暖かい日だったので、家のわきの比較的車の通ることの少ない道で少し歩いてみた。
風邪で寝込んでよりトイレに立って行くのがようやくになってしまったので、少しでも歩かないとますます歩けなくなってしまう。
母は杖を突き、僕はよこにぴったりとついて、杖を持っていないほうの手を握りよろけたときに備えてそろりそろりと歩いた。
空は青空、風が爽やかに流れていた。母は、20mも歩くと疲れたと言っているのだが、言葉とはうらはらに外を歩くのは楽しそうに見えた。狭い家の中でテレビを見るか寝ている毎日に狭まってしまった自分の世界が広がっていくのだろう。
今日はきのうより寒い日だったが、天気が良かったので、お昼に仕事から帰ったときに少し歩いた。昨日の倍は歩いた。楽しそうに歩いていた。自分でも体が外の空気に触れるのが楽しいようだ。
7,8分ぐらい歩いて、家に戻ると「外に出るのは楽しいね」と言っていた。