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爺さんの独り言

雑木林から街中に帰ってきた爺さん

母の三つの教え

2014年03月04日 | 日記
 母が死んだ。

 
大変な苦労のあった98年と6ヶ月の生涯を終えた。

 子供の頃、母から何度も聞かされた三つの教え。

 (1)酒は飲んでも良いが、タバコは吸うな。
 (2)嫁さんをもらったら嫁さんを大事にしろ。
 (3)お金を馬鹿にするな。

 母は一番の資産家の家に嫁に来た。しかし、家は徐々に傾き、山を売り、田畑を売り、最後に家屋敷を手放した。よくある話である。父は『お金が何だ!』、というところがあったのでだろう。それが三つ目の教えとつながる。『お金がないくらい辛いことはない。』涙を流していた。甘えん坊の次男はその聞き役。母もそれまでは金の苦労をしたことのない女性だった。

 故郷、四国を遠くはなれた栃木の地での終焉。特に痛みも苦しみもなく甘えん坊だった次男坊とその嫁に見守られた安らかな最後。終わりよければ全て良し、そう思ってくれていたであろうか。そう思いたい。
コメント
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