古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第五十九章 漂流外国物語 其の三百六十三

2017年09月23日 10時17分43秒 | 古文書の初歩

 

 

漂流外国物語 第百二ページ、第三~四行目

解読 所彼地ニ而宗門等ニ相携候儀無之哉、日本より 

  鉄砲并釖之様成物摘入不申哉之儀悉く御

読み 所、彼の地にて宗門等に相携わり候儀、これ無きや、日本より

   鉄砲並び釖の様成る物積み入れ申さずやの儀悉く御

説明 「所」・・・罷り越し候所。奉行衆の前へ来たところ。 「宗門」・・・宗教の一派。 「携」の字は難解です。二文字に見えます。 「候儀無之哉」・・・読むのは困難です。 「日本より」・・・日本より」では意味が通じません。間違いかもわかりません。 釖」は「「かたな」と読みます。 「不申哉」・・・申さずや。ここも読めません。()釖()が読めましたので、修正しました。


第五十九章 漂流外国物語 其の三百六十二

2017年09月22日 15時10分11秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

長い間勝手しました。今日から復活しますが、縦書きの指令がうまく機能しませんので、

三日目からは横書きに変わります。御容赦のほど。

「漂流外国物語」第百二ページ、上の一~二行目

解読 品并髪之内又ハ持帰候品々巨細ニ御改相済候て

 御白州少々上之方、御奉行衆之御前へ罷越候

読み (着用の)品、並びに髪の内、又は持ち帰り候品々巨細にお改め相済み候て

    御白州少々上の方、御奉行衆の御前へ罷り越し候(所)

説明 「着用の品」・・・身につけた品物。 「髪之内」・・・頭の毛の内部。 「持ち帰候」・・・

「帰り」の字は推定です。 「巨細ニ」・・・『こさいに』。一部始終。丁寧に。 「御改」・・・

『おあらため』。調べること。 「御白州」・・・取り調べの庭に白い砂利を敷いていたので、

被告人席の事を「御白州」「おしらす」と言いました。 次の「少々」も読みにくい。 

「上之方」・・・「上」も読みにくい。 「御奉行衆」・・・慣れてないと読めません。「衆」も難解。 

「御前へ罷越候」・・・ここも難しい。

 


第五十九章 漂流外国物語 其の三百五十八

2017年05月15日 07時40分03秒 | 古文書の初歩

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「漂流外国物語」第百一ページ、上の七行目

解読 婦ませ候金ニ而拵候物越私ニ踏せ、夫より着用之

読み ふませ候金にて拵え候物を私に踏ませ、夫れより着用の

説明 「婦ませ候」・・・ふませ候。踏ませ候。踏ませた。 「金ニ而拵候物越」・・・金にて拵え候物を。金で拵えた物を。つまり、聖マリア像など、真鍮や銅で作った像の事。いわゆる「踏み絵」で、キリシタンでない事の証明をさせる事。 「着用之」・・・最後の「之」は見えませんが、「着用の品」と続きます。


第五十九章 漂流外国物語 其の三百五十七

2017年05月14日 07時56分30秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

「漂流外国物語」第百一ページ、上の五~六行目

解読 御奉行所之御白洲下之方江被召出御役人

    衆大勢御列座前段唐船ニ而唐人共尓

読み 御奉行所の御白洲下の方へ召し出され、御役人

    衆大勢御列座、前段唐船にて唐人どもに

説明 「御奉行所」・・・「御」も分かりにくい。 「御白洲」・・・これもちょっと読めません。取調の場所。「御面倒」とも見えます。 「被召出」・・・召し出され。「出」に注意。 「御列座」・・・薄いので読みにくい。並んで座っている様子。 「前段」・・・前回。前の段階で。 「唐人共尓」・・・ここの「唐」は下の「口」部分が短い横棒になっています。「尓」・・・変体仮名の「に」。