古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第十一章 濱着口上書・その五十四

2012年07月06日 07時51分14秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

濱着口上書第十五ページ、上の画像の六行目七行目

解読 申聞候付、弥厳重ニ昼夜番人申付

    村役人中度々打廻り相守らせ有之候。

読み 申し聞き候に付き、弥『いよいよ』厳重に昼夜番人申し付け

    村役人中度々打ち廻り相守らせこれ有り候。

解説 「申聞候付」・・・「申」はPに似ています。「聞」は形で覚える字。次ぎに小さく「候」の点があり、「付き」と続きます。 「弥」の旧字体は「彌」で『いよいよ』と読みます。 「厳重」は分かりますが、次の「昼夜」の「昼」が難解です。 「番人」の「人」の右のハネが消えています。 「村役人中」・・・庄屋とか肝煎(村長・助役)の事。「中」は一同という様な意味です。 「打ち廻り」・・・「打ち」は接頭語、 「相守らせ」・・・「相」は接頭語。「守らせ」・・・「守」も特徴のある崩し字です。 「有之候」・・・これ有り候。 最後に「以上」がある筈ですが、ほぼ消えています。