《3月・4月の脱原発市民ウォーク・イン・滋賀についてのご案内》
→ 3月の定例の市民ウォークはお休みいたします。
3月9日に滋賀県内の市民団体による集会「原発のない社会へ2019びわ湖集会」が
大津市の膳所公園で開催さ、午後3時からデモがおこなわれますので、
このデモに合流することにいたします。
ご都合のつく方はこの集会とデモに参加なさってください
なお4月の脱原発市民ウォークin滋賀は
4月6日におこないます。詳細は ⇒ コチラ
■■ 日本は世界一の医療被曝大国という現実・・・ ■■
前回2月の市民ウォークの案内文において、
去る2月3日に同志社大学で催された「放射線防護基準と放射線生物学
―その歴史と現状 ~放射線汚染地帯で暮らすリスクと避難を考える~」と
題された公開シンポジウム(日本学術振興会科研費「放射線影響研究と
防護基準策定に関する科学史的研究」班/放射線被ばくの科学史研究会
/日本科学史学会生物学史分科会の共催)のことを報告し、
低線量被曝の人体への影響を自らおこなった動物実験で得られた
科学的データなどに基づいて実証的に論じられた本行忠志氏
(大阪大学大学院医学系教授、放射線生物学教室)の講演の概要について
記しました。
この講演の中で同氏は、日本における医療被曝の現状についても話され、
日本は世界一の医療被曝大国であるとデータを用いて説明されていました。
以下に医療被曝についての本行氏の説明の概要を
講演でのスライドの内容に基づいて記しておきます。
表題:《日本の医療被ばく》〈世界一の医療被ばく大国〉
人口100万人あたりのCTスキャナ台数:日本のCTの数は先進国の3倍~10倍
日本は人口100万人当たり約90台。
カナダ、ドイツ、フランス、イギリス、イタリア、アメリカなどの
他の先進国では20台~30台未満。
◆日本と世界の自然放射線と医療放射線の被ばく量の比較
《日本人の年間被ばく量:合計6.0ミリシーベルト》
内訳:自然放射線:2.1ミリシーベルト
(宇宙線から0.3ミリシーベルト:大地から外部被ばくで0.33ミリシーシーベルト、
大地からの経口摂取により0.98ミリシーベルト、大地からのラドン・ドロンの
吸入が0.5ミリシーベルト)
医療被曝:3.9ミリシーベルト
《世界平均の年間被ばく量:3.0ミリシーベルト》
内訳:自然放射線:2.4ミリシーベルト
(宇宙線から0.39ミリシーベルト:大地から外部被ばくで.48ミリシーシーベルト、
大地からの経口摂取により0.29ミリシーベルト、大地からのラドン・ドロンの
吸入が1.26ミリシーベルト)
医療被曝:0.6ミリシーベルト
◆(日本の実情についての説明)
・「低線量被ばくは問題ない」という「安全神話」に基づいて
「念のためにCT、ついでにCT」など安易な検査
・胃X線検査(3~10ミリシーベルト)が他国よりも異常に多い。
・国家レベルで、胃がん検診に公費を大々的に投じて取り組んでいるのは日本だけ
(多くの既得権が絡んでいる?)
・胃がんの発見率が低い(内視鏡検査の1/5~1/10)
------------------------
上記の被ばく線量の数値から、日本人の医療被曝は世界平均の
6.5倍にも達していることが分ります。
日本のCT装置の導入台数は人口比で世界一ですから
医療被曝のうちで大きな部分を占めているのはCT検査、
次いでエックス線検査によるものではないかと考えらえます。
上記の医療被曝についての日本人の平均値は、当然
CT検査を受けたことのない人も含めての平均値ですから、
実際にCT検査を受けたことがある人たちにおける医療被ばく量は
平均値3.9ミリシーベルトを大きく上回っているものと考えられます
(レントゲン検査はほとんどの人が受けたことがあるでしょうけれども、
その回数は個人差が大きいと考えられます)。
最新のCT装置ではユニットが1回転する間に300回もの撮影をおこなう
ことが可能とされており、ウィキペディアなどによれば
「被曝量は検査部位や検査方法、機器の性能や設定によって異なるが、
検査によっては1回で数十~ 100ミリシーベルトを超えるX線被曝を受ける
こともある」とされています。
原発事故が起きた福島ではその科学的根拠・妥当性が不明であるまま、
国は年間20ミリシーベルト以下であれば居住可能としているのですが、
CT検査では場合によっては1回の検査でこの福島での基準を上回ってしまう
ことになるのではないかとも考えられます。
CT検査で短期的な白血球減少や脱毛などの放射線による急性症状は
認められていないようですが、長期的影響については明らかでありません。
日本人の医療放射線被ばくは深刻な問題であるということができます。
とりわけ乳児、幼児や少年少女などの発育盛りのある年少者は
放射線に対する感受性が大人よりもずっと高いため、
CT検査やエックス線検査などによる放射線の影響が懸念されます。
2019年3月2日
《脱原発市民ウォークin滋賀》呼びかけ人の一人:池田 進
連絡先
〒520-0812 大津市木下町17-41
電話/FAX:077-522-5415
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→ 3月の定例の市民ウォークはお休みいたします。
3月9日に滋賀県内の市民団体による集会「原発のない社会へ2019びわ湖集会」が
大津市の膳所公園で開催さ、午後3時からデモがおこなわれますので、
このデモに合流することにいたします。
ご都合のつく方はこの集会とデモに参加なさってください
なお4月の脱原発市民ウォークin滋賀は
4月6日におこないます。詳細は ⇒ コチラ
■■ 日本は世界一の医療被曝大国という現実・・・ ■■
前回2月の市民ウォークの案内文において、
去る2月3日に同志社大学で催された「放射線防護基準と放射線生物学
―その歴史と現状 ~放射線汚染地帯で暮らすリスクと避難を考える~」と
題された公開シンポジウム(日本学術振興会科研費「放射線影響研究と
防護基準策定に関する科学史的研究」班/放射線被ばくの科学史研究会
/日本科学史学会生物学史分科会の共催)のことを報告し、
低線量被曝の人体への影響を自らおこなった動物実験で得られた
科学的データなどに基づいて実証的に論じられた本行忠志氏
(大阪大学大学院医学系教授、放射線生物学教室)の講演の概要について
記しました。
この講演の中で同氏は、日本における医療被曝の現状についても話され、
日本は世界一の医療被曝大国であるとデータを用いて説明されていました。
以下に医療被曝についての本行氏の説明の概要を
講演でのスライドの内容に基づいて記しておきます。
表題:《日本の医療被ばく》〈世界一の医療被ばく大国〉
人口100万人あたりのCTスキャナ台数:日本のCTの数は先進国の3倍~10倍
日本は人口100万人当たり約90台。
カナダ、ドイツ、フランス、イギリス、イタリア、アメリカなどの
他の先進国では20台~30台未満。
◆日本と世界の自然放射線と医療放射線の被ばく量の比較
《日本人の年間被ばく量:合計6.0ミリシーベルト》
内訳:自然放射線:2.1ミリシーベルト
(宇宙線から0.3ミリシーベルト:大地から外部被ばくで0.33ミリシーシーベルト、
大地からの経口摂取により0.98ミリシーベルト、大地からのラドン・ドロンの
吸入が0.5ミリシーベルト)
医療被曝:3.9ミリシーベルト
《世界平均の年間被ばく量:3.0ミリシーベルト》
内訳:自然放射線:2.4ミリシーベルト
(宇宙線から0.39ミリシーベルト:大地から外部被ばくで.48ミリシーシーベルト、
大地からの経口摂取により0.29ミリシーベルト、大地からのラドン・ドロンの
吸入が1.26ミリシーベルト)
医療被曝:0.6ミリシーベルト
◆(日本の実情についての説明)
・「低線量被ばくは問題ない」という「安全神話」に基づいて
「念のためにCT、ついでにCT」など安易な検査
・胃X線検査(3~10ミリシーベルト)が他国よりも異常に多い。
・国家レベルで、胃がん検診に公費を大々的に投じて取り組んでいるのは日本だけ
(多くの既得権が絡んでいる?)
・胃がんの発見率が低い(内視鏡検査の1/5~1/10)
------------------------
上記の被ばく線量の数値から、日本人の医療被曝は世界平均の
6.5倍にも達していることが分ります。
日本のCT装置の導入台数は人口比で世界一ですから
医療被曝のうちで大きな部分を占めているのはCT検査、
次いでエックス線検査によるものではないかと考えらえます。
上記の医療被曝についての日本人の平均値は、当然
CT検査を受けたことのない人も含めての平均値ですから、
実際にCT検査を受けたことがある人たちにおける医療被ばく量は
平均値3.9ミリシーベルトを大きく上回っているものと考えられます
(レントゲン検査はほとんどの人が受けたことがあるでしょうけれども、
その回数は個人差が大きいと考えられます)。
最新のCT装置ではユニットが1回転する間に300回もの撮影をおこなう
ことが可能とされており、ウィキペディアなどによれば
「被曝量は検査部位や検査方法、機器の性能や設定によって異なるが、
検査によっては1回で数十~ 100ミリシーベルトを超えるX線被曝を受ける
こともある」とされています。
原発事故が起きた福島ではその科学的根拠・妥当性が不明であるまま、
国は年間20ミリシーベルト以下であれば居住可能としているのですが、
CT検査では場合によっては1回の検査でこの福島での基準を上回ってしまう
ことになるのではないかとも考えられます。
CT検査で短期的な白血球減少や脱毛などの放射線による急性症状は
認められていないようですが、長期的影響については明らかでありません。
日本人の医療放射線被ばくは深刻な問題であるということができます。
とりわけ乳児、幼児や少年少女などの発育盛りのある年少者は
放射線に対する感受性が大人よりもずっと高いため、
CT検査やエックス線検査などによる放射線の影響が懸念されます。
2019年3月2日
《脱原発市民ウォークin滋賀》呼びかけ人の一人:池田 進
連絡先
〒520-0812 大津市木下町17-41
電話/FAX:077-522-5415
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