21世紀 脱原発 市民ウォーク in 滋賀

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福島原発 事故後も続く 新たな原発の建設

2018-06-14 11:04:39 | 記事

◆ 第69回・脱原発市民ウォークin滋賀のご案内 ◆

  2018年6月16日(土)午後1時半、JR膳所駅前広場 

第69回の脱原発市民ウォークを上記のとおり行います。
どなたでも自由に参加できます。
みなさん何かとお忙しいことと思いますが、ぜひ足をお運びください。

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■福島原発事故後も続く新たな原発の建設
  国内で建設工事中の原発は3基、建設計画中の原発は9基■


国のエネルギーに関する政策は、「エネルギー政策基本法」に基づき政府が策定することが義務づけられている「エネルギー基本計画」に従い進められることになっています。「エネルギー基本計画」は国の中長期的な方向を示す計画でありほぼ3年ごとに閣議決定を経て決定されます。現行の計画は第2次安倍政権下の2014年4月に決定されたものであり、現在新たな「エネルギー基本計画」が策定されつつあります。

現行の計画には原発の新増設あるいは建て替え(リプレース)については何も明記されておらず、また新たな計画においても新増設や建て替えについては明記しないものとされています。基本計画に何ら明記されていない(あるいは明記されることが予定されていない)ことは、少なくとも当面は原発の新増設や建て替えを進めることを政府の方針とはしないことを意味しているものと考えられます。政府が原発の新増設などの方針をエネルギー基本計画において掲げないことの理由の一つは、原発事故後の事故処理や復興の見通しが定かでない段階で将来的な原発の新増設などを方針として打ち出すことは世論の支持を得られないと政府が考えていることにあるのではないかと思われます。

しかし、「エネルギー基本計画」において原発の新増設が方針として掲げられていないにもかかわらず、実際には、福島原発事故以前に計画されていた原発に関しては、建設工事が進められつつあり、あるいは建設計画が推進されつつあります。2018年5月23日付けの朝日新聞の報道によれば、現在建設工事中の原発は3基、建設計画の段階にある原発は9基とされています。その内容以下のとおりです。

●【建設工事中の原発】

《大間原発:青森県大間町》:Jパワーによる世界初のフルMOX型原発、まだ工事は半分程度に留まっている。出力138万キロワット、改良型沸騰水型軽水炉。規制委員会による審査を申請済み。

《東通原発1号機:青森県東通村》:東電による沸騰水型軽水炉、出力110万キロワット、1998年12月着工。工事は一時中断されていたが現在は再開されている。

《島根原発3号機:島根県松江市》:中国電力による改良型沸騰水型軽水炉、出力137万キロワット、大半の工事を完了。運転許可を得ることを意図し、事前の地元了解を求めている。


●【計画が進行中の原発】

《敦賀原発3、4号機:福井県敦賀市》:日本原電による加圧水型軽水炉、出力は両原子炉とも154万キロワット。2004年7月に準備工事に着工、2009年7月に建設予定敷地造成工事を完了。福島原発事故が起きて時点では補助金の一部がすでに周辺自治体(滋賀県の長浜市、高島市を含む)に支払われていた。

《美浜原発4号機:福井県美浜町》:2017年10月27日の記者会見で、関西電力の岩根茂樹社長は、2011年の東日本大震災後に中断した美浜原発(福井県美浜町)の4号機計画について「美浜でのリプレース(建て替え)を何とかしたい」と新設への意欲を示している(朝日新聞の報道)。

《東通原発2号機:青森県東通村》:東北電力による改良型沸騰水型軽水炉。出力138万キロワット。着工、運転開始の時期は未定。

《東通原発2号機:青森県東通村》:東京電力による改良型沸騰水型軽水炉。出力138万キロワット

《浜岡原発6号機:静岡県御前崎市》:2018年3月28日付けの静岡新聞によれば《中部電力は27日、長期経営指針「経営ビジョン」の改定版を公表したが、6号機計画について、前回指針に続き記載を見送ったものの、勝野哲社長は「(再稼働を目指す)3、4,5号機の時期が見えない中で工程が引きにくい」と述べ、計画の白紙撤回を意味するものでないことを強調した》とされている。

《上関原発1,2号機:山口県上関町》:中国電力による改良型沸騰水型軽水炉、1号機は2012年度6月着工。2号機は2017年度着工。しかし現地住民の反対運動などにより用地の埋め立て工事は難航。最近、中国電力の清水希茂社長は、上関原発建設計画について《「国内唯一の新規地点として非常に重要だ」と改めて強調した》とされています(2018年4月28日付け毎日新聞地方版)

《川内原発3号機:鹿児島県川内市》:九電による改良型加圧水型軽水炉、出力159万キロワット。着工時期は未定だが、すでに川内市議会と鹿児島県議会の同意を得ており、2010年11月に鹿児島県知事が3号機の増設を了承する記者会見を行っている。

現在建設中の原発は、いずれ原子力規制委員会による審査を経て稼動が許可される可能性が大きく、また未だ計画段階にある原発が将来的にどうなるかは不明ですが、かなりの数の原発が将来着工されることになるかもしれません。

2018年6月13日 

《脱原発市民ウォークin滋賀》呼びかけ人の一人:池田 進

連絡先:電話/FAX:077-522-5415


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