宝満山研究会(山岳宗教遺跡の保全と研究)

大宰府の北東に聳える宝満山の歴史的価値を掘り起こし、山の保全を考える会です。

平成29年宝満山大護摩供5

2017-06-01 | 護摩供

護摩供の開始にあたり、竈門神社拝殿では奉告祭が執り行なわれ
筑前琵琶福岡旭会会長の米村 旭翔(よねむら きょくしょう)さんにより、
この場のためにつくられた「竈門山」が奉納されました。
今年は外国人の方が多く、留学生の一団が拝殿周りを囲んで琵琶の音に
すっかり聞き入っているのが印象的でした。


平成29年宝満山大護摩供4

2017-05-31 | 護摩供
その前に・・・

護摩壇が組まれた本殿前に向かって参道を辿り山伏関係者の親族、知人らによる稚児行列が上がってきます。


ひとしきり揃ったところで毎年全員で記念写真を撮ります。


おおよそいつもの顔ぶれがそろったようです。

平成29年宝満山大護摩供3

2017-05-30 | 護摩供

行事開始約15分前、神社社務所前にて参加の山伏が集合し、
採燈師である本行院さんの差配の下、福楽寺さんから各人に役が申し渡されます。
今年は京都聖護院から法螺の修行ということで関西から数名の山伏さんが参加されています。
峰入りでデビューした新客さんも緊張の面持ちで役をもらっています。


いよいよ護摩供の始まりです。

平成29年宝満山大護摩供2

2017-05-29 | 護摩供

本年も竈門神社社殿前での護摩供が催行されました。
参道の石畳ができたことにより催場は参道を避けたご本殿の南西側に結界を張り、


北に祭壇を戴き、中央やや北寄りに護摩壇を設えてあります。


奉行の席は護摩壇を挟んだ祭壇の正面に据えられています。


護摩壇の前には採燈師が投げ入れる乳木の束が三宝に載せて置かれています。


その他、火を御する又状の木


加持された予備の薪




祭壇に据えられる笈の厨子やかり又、天秤に桶、弓、松明


行者笈など持ち込まれる道具が出番を待っています。

護摩焚きの準備

2017-05-26 | 護摩供

今日は竈門神社の神主さん、氏子さんと行者さん共同で2チームに分かれ
1班は北谷の村中に生えている檜の枝打ちをし、2班は宮の森に丸太を調達に行き、護摩焚きの準備をしました。




明日は護摩壇づくり、明後日28日はいよいよ大護摩供です。

宝満山修験会による大護摩供

2017-05-24 | 護摩供

今週末5/28(日)に宝満山修験会による大護摩供が竈門神社にておこなわれます。
例年の次第と時間割を参考として挙げておきます。
過去の様子は本ブログの過去データでご確認ください。

10:00  竈門神社御本殿にて採燈大護摩供奉納奉告祭・稚児行列の参内
     筑前琵琶福岡旭会による琵琶曲「竈門山」奉納

10:10頃 組み上げられた護摩壇前での勤行

11:00頃 結界を破り山伏入場。御本殿より神主が携えた忌火入場

11:15頃 山伏(入山)問答

11:30頃 法弓の儀、法剣の儀、法斧の儀、閼伽の儀、法螺の儀

11:50頃 松明により護摩壇に点火
採燈師作法(火天段、本尊段、諸尊段)

12:20頃 添護摩木祈祷(参列者の願い事を書いた護摩木を護摩壇に投入)

12:50頃 破壇作法(護摩壇を解体し、熾火で道をつくり、檜の枝で座を設け勤行する)

13:00頃 火生三昧(解体した護摩壇の残り火の上を真言を唱え行者らが素足で歩き、その後、参加者がそれに続く)

14:00頃 行事終了

※あくまで過去の記録から起こした参考の時間割です。その年の次第により変更もあります。

宝満山大護摩供は5/28(日)

2017-05-21 | 護摩供

宝満山修験会による毎年恒例の大護摩供は、
平成29年5月28日(日)10:30から太宰府市内山の竈門神社境内でおこなわれます。


いわゆる「火渡り」(火生三昧)はどなたでも参加できます。


筑前琵琶の演奏による奉納


護摩木に願い事を書いて護摩壇に投じて加持してもらうこともできます。


H27宝満山採燈大護摩供07

2015-06-11 | 護摩供

火渡りの道ができると三方向に座が設えられ
行者が座に就くと順に呪を唱え神酒を口にし
散華して場を清めます。


その間も桧の枝がパチパチと音を立てて白煙を上げています。
いよいよ火生三昧の始まりです。


まずは行者3人が渡り安全を確認します。


竈門神社の神官が配布するお札を手にしてそれに続きます。


いよいよ信者も白煙の中へ


今年は外国の妙齢なお嬢様が多くおいでです。


渡りきるとお札を授かって結界を出ます。

H27宝満山採燈大護摩供06

2015-06-07 | 護摩供

護摩木(乳木)の投げ入れが終わりひとしきり炎が立ち上ると、護摩供の行事は終了します。
護摩壇に一礼し採燈師が結界から退出するのに続き、神官や上位の行者も次々と退出します。



行者たちは護摩壇の上から組んだ丸太を引き落としていきます。


壇の中心には未だ燃え盛る炭化した護摩木がうず高く重なっています。


鉄の熊手を駆使しながら護摩木の炭を幅約2m、長さ5mほどの帯状に広げていきます。


行者が細い破竹を両側から地面に叩きつけて燃え上がる炎を御して道を造ります。
こうして火渡りの準備ができました。