
草刈前
昨日5月19日土曜日に10余名の参加者が集い、かねてから計画していた有智山城の下草刈の作業をおこないました。
作業は順調に進み、城の最高所の箇所がきれいに切り開かれ、眺望の利く景観となりました。作業に当たっては事前に冷川先生から現地の植物の植生状況についてレクチャーいただき、切る木を選びながら慎重に作業が進められました。雑木にも「コシアブラ」や「お茶の木」など食に関するものもあり、休憩タイムにはその話題で盛り上がりました。
参加者からは「存外に広い平地であったことは驚き」との声が聞かれました。現地では作業の様子を地元紙西日本新聞の取材も受けました。
また、共同作業を企画したいと思います。

草刈中

第8回例会の有智山城見学
次回は「いよいよ共同作業を!」とのご意見から、通称有智山城(うちやまじょう)跡の下草刈をおこないます。
有智山城は大宰府守護の武藤少弐氏が拠点とした山城で、建武三年に肥後菊池氏との合戦の舞台になった場所として有名です。もし南北朝初期の要害であれば希少な遺跡といえますが、研究や啓発が遅れているのが現状です。
今回はこの城跡をボランティア活動として雑木などを刈り払い、遺構の保全と旧状を見ることの出来る景観を取り戻す試みです。
詳細は下記の通りです。
・日時 平成19年5月19日 土曜日 9:00~15:00 (雨天時は20日)
・集合場所 竈門神社駐車場(現場近くまで乗用車の乗り合わせで移動をお願いす るかも知れませんので、ご協力ください。)
・各自持参品 昼食、飲料水、作業用手袋、剪定用のノコギリやナタ
※ 任意の活動ですので基本的に自己責任においてご参加ください。
一日保健加入料をお願いするかも知れませんのでよろしくお願いします。
参加の会員の方は事前に小西幹事にご連絡ください。

「通称天狗径は通行禁止です
長雨により崩壊・土石流が発生するおそれがあります。
事故防止と境内地保全のため登下山の通行と立ち入りを禁止致します。
近年、自然林に趣で造り付けられた小径であり往時からの里道ではありません。
登山者の登下山により表土が削り取られ地山と樹木の根が露出し、
雨水時の水道となり年々被害(登山者の人為による自然崩壊)が拡大しています。
近年の集中豪雨により境内と民有地を破壊した土石流発生を誘発しています。
この為に自然回復を図る処置を致します。
この小径の廃道と通行立ち入り禁止を改めて告知いたします。
竈門神社社務所」
この看板は太宰府側登山口の通称一の鳥居と筑紫野市側の鳥越峠からのルートの途中に置かれている看板です。
この看板の設置は研究会での論議の末に導き出された結論に近く、実行力のある行動の一つと思われます。
残念ながら一部の登山愛好家には受け入れられず、筑紫野側の看板は取り付けた針金がねじ切られ、何度も裏返される状況です。
山の価値が磨り減って目減りしていることがなかなか理解されないようです。
正面の登山ルートは石段ばかりで上手には面白くないのでしょうが、このルートは道が溝のように深くなって水みちとなり、周辺が崩壊することを回避する工夫のたまものです。
一の鳥居の看板を見て登山道自体が通行禁止になったと勘違いされて引き返された方がいらっしゃるようですが、正規ルートは問題なく通れますのでご安心を!

宝満山東院谷の復興された「しゃくなげ」

宝満山遠景(筑紫野市吉木より)
大宰府の北東に聳える宝満山(標高830m)は奈良時代から国境祭祀をおこなう山として知られていますが、近年の災害や人為によって山の価値がうしなわれつつあります。本研究会は宝満の歴史的価値を掘り起こし、山の保全を考える市民の会です。
会は一昨年の2005年に発足し、各月に例会をおこない、現在は8回を数えます。地元の研究者をはじめ、歴史の愛好家、山野草に興味がある方、登山好きな方々などなど、さまざまな方が毎回20名ほど、テーマに合わせて入れ替わりつつご参加いただいているようです。
今年度は現地を知ろうということで、山の南西側の太宰府市内山にある竈門神社周辺を中心に、時には薮に入りながらフィールドワークをおこなっています。

2007.4.25第8回例会(竈門神社駐車場にて)
次回は「いよいよ共同作業を!」とのご意見から、有智山城跡の下草刈をおこないます。有智山城は大宰府守護の武藤少弐氏が拠点とした山城で、建武三年に肥後菊池氏との合戦の舞台になった場所として有名です。もし南北朝初期の要害であれば希少な遺跡といえますが、研究や啓発が遅れているのが現状です。今回はこの城跡をボランティア活動として雑木などを刈り払い、遺構の保全と旧状を見ることの出来る景観を取り戻す試みです。
詳細は次回お知らせします。