宝満山研究会(山岳宗教遺跡の保全と研究)

大宰府の北東に聳える宝満山の歴史的価値を掘り起こし、山の保全を考える会です。

第30回例会のようす

2011-07-11 | 例会

平成23年7月9日(土曜日)の遅い時間
19時から筑紫野市御笠コミュニティーセンターで
映画『宝満山』の上映会がおこなわれ、
160名を超える地域の方が御参集されました。
この集会が本会の30回の例会にもなりました。



映画は未完成の仮編集のもので「宝満の恵み」
~宝満山とともに暮らす人々の四季~と
仮のタイトルが付けられていました。


映画上映後に元テレビ西日本ディレクターで
宝満山映画制作委員会の尾登憲治氏による講演
「宝満山映画制作について」が引き続いておこなわれ、
講演後には参加者から映画の内容について熱いご質問やご意見が出されました。
まさに地域ぐるみで映画を制作する現場が体現された形となりました。

宝満山西院谷の坊跡めぐり3

2011-06-12 | 例会

登拝道からはずれて藪を抜け
西院谷の旧坊跡をつなぐ道を歩けば
すがらに石仏や石垣などが現れます。


大半の個所は今もしっかりとその跡が残されています。



藪から抜けるといつも見慣れた中宮に出ます。
参加者は「ああ、ここやったの!」と
通って来たルートの位置を再認識。

宝満山西院谷の坊跡めぐり2

2011-06-07 | 例会
例会当日の宝満山は18度ほどの山歩きには心地よい陽気。
みなさんの足取りも軽快です。


「禁断殺生」の碑からが西院谷の旧坊エリア。
結界の意味での表示石としての碑を確認しつつ
少し上がったところで「吉田屋敷跡」へ。
江戸前期に描かれた『宝満山絵図』の解説シートを見つつ
藪漕ぎしていよいよ坊中へ・・・

第29回例会宝満山西院谷の坊跡めぐり

2011-06-04 | 例会

本日6月4日、好天に恵まれて予定通り例会がおこなわれました。
出発時には16名が参集して竈門神社の駐車場を出発。
登山口である通称「1の鳥居」前で本日のレクチャーをして、
概要とコースについて確認しました。

今回は登山道を登攀して山頂をめざすのではなく、
近年の太宰府市による調査で明らかになってきた
「宝満二十五坊」の内の太宰府側の9坊について
登山道をはずれてかつての坊中の通路をたどり、
二十五坊の現状をナマで体験する試みでした。
(※基本的にこの場所は竈門神社の社地ですのでみだりに入れませんので、
入山については事前に神社さんにお願いしております。)


今回は宝満山の映画を作る会のクルーも参加です。
(会のブログはこちら→http://blog.goo.ne.jp/houman1234/)


事故の無いようにゆっくりとしたペースで登ります。

(つづく)

5/28の例会は延期

2011-05-26 | 例会
5月28日に予定しておりました宝満山坊跡めぐりの例会は
6月4日土曜午前中に延期いたします。

台風接近による大雨の予測もあり、今回は延期いたします。

日時;平成23年6月4日土曜日 9:00出発
場所;竈門神社駐車場
見学地;宝満山西院谷にある江戸時代の坊跡
参加費;200円
※ 雨天中止

5月28日の例会が雨の場合

2011-05-24 | 例会
今年は季節がめまぐるしく変わっているようです。
今週末には北部九州も梅雨入りする予報が出ています。

雨天では足元が危ないため5/28の例会での宝満坊めぐりは
当日の朝に降雨があっている場合は事務局の判断で
6月4日土曜日に延期をいたしますのでご容赦ください。

(実施の有無は当日の朝7時頃には、本ブログでも広報いたします)



第29回例会は山歩き

2011-05-13 | 例会

第29回の例会を下記の日程で行います。

日時;平成23年5月28日 9:00出発
場所;竈門神社駐車場
見学地;宝満山西院谷にある江戸時代の坊跡
参加費;200円
※ 雨天中止

宝満山は江戸時代には九州を代表する
修験道の根本道場とされており
25の坊が山内に営まれていました。
今回はそのうち太宰府側の坊跡のいくつかを
古地図と比較しながら巡って
江戸時代の坊の生活に想いを馳せます。
どなたでもご参加できます。

第28回の例会

2011-03-19 | 例会

本日、太宰府天満宮崇敬者会館にて例会をおこないました。
西鉄山友会会長の伊藤氏より宝満山キャンプセンターの
バイオトイレ設置3年間の利用者データから見た
登山の実情が生々しく報告されました(詳細は後日)。


会友の室川氏からは中央アジアの秘境ムスタンでの
長期トレッキングによる国情のご紹介がありました。
氏の写しだす画像の世界はまさに自然の厳しさと共存する
人々のつつましやかな暮らしぶりと心情に満ちていました。

また、幹事から宝満山の国指定史跡化に向けた請願等の活動を
具体的に進めていくことの報告がありました。
会での今後の活動としては下記の予定があります。

植樹会;平成23年3月27日日曜 9:00~ 
    宝塔跡でシャクナゲ15本とヤマアジサイ30本の植樹
    (御笠石楠花倶楽部との合同作業)

コシアブラの観察会;平成23年4月23日土曜(予定)

宝満山中の坊跡見学会;平成23年5月(予定)

会友から3月21日の太宰府天満宮絵馬堂で開催される
木うそ保存会による無料絵付け体験の会場において
今回の東北関東大震災に関連して多賀城市への
復興募金を予定しているのでご参集を、との情報をいただきました。
詳細は下記のアドレスをご参照ください。
http://blog.goo.ne.jp/kiuso0211

3月19日は第28回の例会です

2011-03-04 | 例会
宝満山研究会の次回の例会は下記の予定です。

日時;平成23年3月19日土曜日 午後1時より
場所;太宰府天満宮 文華殿(崇敬者会館)2階 天拝の間
内容;

●「宝満山キャンプセンターのバイオトイレの現状と登山者のマナー」
 伊藤博紀氏(西鉄山友会)

●「秘境の王国、ムスタンを旅して」
 室川康男氏(DVDの現地レポートあり)

参加費;200円

 ※どなたでも当日参加できます。
 ※文華殿は天満宮ご本殿の左手うらにあります。

第27回の例会

2011-01-23 | 例会


1月22日の例会は15名の参加者でおこなわれました。
会友末永氏制作の竈門神社の秋の例祭の様子、
末永氏、尾登氏制作の裏糟屋の千人参りについて
コンテンツの上映と解説がおこなわれました。
竈門神社は平成25年の大祭に向けて社務所や斎館が建て替わるため
現在の施設での祭祀の映像記録は貴重な資料になることでしょう。
西高辻信宏権宮司の初々しいお姿やコメントがポイントになっています。

新宮町永福院は宝満二十五坊中の南之坊の末裔の高橋家が継いでいますが、
ここでは裏糟屋の札所を春秋に巡る千人参りを続けられています。
宝満山で行われていた春秋の峰入り行の名残とも言える貴重な行事で、
3日間の同行取材で参加者も打ち解け、同行の目線でリポートされています。

これらの貴重な映像がひろく知られる機会が模索できればと思いました。

会の終了後は天満宮門前の食事処「お茶々」にて懇親会をいたしました。
今年は昨年実施できなかった七窟めぐりなどのフィールドワークを
なんとか行っていきたいとの幹事からのお話しもありました。