宝満山研究会(山岳宗教遺跡の保全と研究)

大宰府の北東に聳える宝満山の歴史的価値を掘り起こし、山の保全を考える会です。

大正12年10月の宝満山中宮での記念写真

2011-04-04 | 史料

先日、かつて竈門神社宮司を務められた大久保家の子孫の方より
貴重な記念写真をお送りいただきました。
写真の裏には以下のような添え書きがあるそうです。


かま門神社二ノ鳥居
大正十四年十月二十九日□於て西 向って右より 写す

前列左より 西尾、大久保千涛宮司、御田良重、西高辻信稚宮司、大久保勝郎
後列左より 湯町薬師、西高辻信任禰宜、中川写真師、西高辻家女中(小夜子)、
山本たき子、大野いわえ、和田満太郎、田代徳太郎、泉屋 大野郁男

一行十四名

写真は大正12年(大正14年は誤り)10月29日の宝満山中宮跡でのスナップで、
竈門神社と太宰府天満宮の関係者が揃って収まっています。
天満宮の今の宮司のお爺様がまだ禰宜でいらっしゃった、
そんな時代の写真です。

群像の背景には石鳥居と「竈門山碑」が写っています。


竈門山碑は明治28年に竈門神社が官幣小社となった記念に、
大正12年に宝満山の中宮に建設されたもので、定礎には
工事の監督者として博多の石工国松一族の名が見られ、
石工は木村藤次郎の名があり、神社側は宮司大久保千涛、
禰宜に西高辻信任、主典に橋本直人の名が刻まれています。
文末に大正十二年五月建之とあります。

カラー写真集「祈りの山 宝満山」が刊行!

2011-04-01 | 史料

昨日平成23年3月31日付で太宰府顕彰会(本部は太宰府天満宮内)より
オールカラーの写真集「祈りの山 宝満山」が刊行されています。


著者は写真が地元写真家 栗原隆司さん
文章は森弘子さん
発行者は竈門神社宮司にして太宰府天満宮宮司の西高辻信良さん
発行所は財団法人太宰府顕彰会
制作が博多の出版社である海鳥社さんです。



この出版のために取りおろしされた画像ばかりで、
今年の元旦に撮られた山頂の積雪模様などが掲載されています。

見所満載で、なによりうっとりする宝満の写真たち・・・
じきに店頭に並ぶのでしょうね。

竈門神社のトイレが新築移転

2011-04-01 | Weblog

竈門神社駐車場の上の段にあった公衆トイレが、
水洗化されて駐車場北側に昨日新築移転しました。
切妻瓦葺きの平屋で、中は杉材の香りですがすがしく、
自動点灯式の照明、乾燥ドライヤー、木製の据え付けベンチ・・・
温泉施設にあるような立派なものです。


これに伴って今まで使っていたトイレは廃止となりました。

登山者の皆さんは大いに利用していただき、
山中にお土産を置いて帰らないようにお願いします。