海外協力隊への応援歌

青年海外協力隊はじめJICAボランティアを心から応援しています。
2010年1月帰国、イエメン、青少年活動隊員より

異動時(着任先)の心得

2006-08-15 | business
間もなく定期人事異動がある。毎年恒例9月1日。住居の移転を伴う場合内示がある。海外は2週間前、国内は1週間前。着任にあたって、昔、上司に教えてもらったことがある。

着任したら、とにかくまずファイルにすべてさっと目を通す。目を通すだけでよく、内容を覚えたり理解しようとしなくてもよい。その部署がだいたいどんなことをしているか、なんとなくどこに何が入っているかをざっくりと把握する。勤務時間中は引継ぎに専念していて時間がとれないだろうし、最初から残業をしてキャビネットをあけたりするのも目立つので、1ヶ月くらいは休日出勤して口笛でも吹きながら未知との遭遇を楽しむ。内容を理解したり覚えたりできればもちろんそれに越したことはないが、凡人はそこまで目指す必要はない。壊れてしまっては元も子もない。

そのうち業務が始まれば、キャビネットの中もフォルダの情報も、自然とメンバーの責務と結びついてくる。少しずつわかってくる、という過程は凡人にとって極上の楽しみのひとつだ。じっくり味わおう。

異動はいつでもスリリングだが、着任がたいへんなのは間違いないので、それを思うと異動する気力がちょっと萎える。会社にいると、自分の人生が「uncontrolable」なところが面白い、と、先日、タイに出張したとき同期と話したばかりだ。あと2週間、今頃人事部は最終詰めに入っていることだろう。アウトプットが楽しみだ。