海外協力隊への応援歌

青年海外協力隊はじめJICAボランティアを心から応援しています。
2010年1月帰国、イエメン、青少年活動隊員より

初めての広報紙

2006-08-18 | Weblog
別の後輩に海外得意先用社外広報紙の仕事を引き継いだ。面倒な仕事で、記事集めに頭を下げたり、あちこちに確認をとったり、何度も読み返して校正したり。が一方、会社の広報についてのバランス感覚を身に着けるにはよいツールだ。会社勤めをしていると得意先や取引先との折衝など至るところで広報的な要素が役立つ。斜に構えた言い方をすれば、それは社外への本音と建前の使い分けであったり、社外に言っていいことと言わないほうがいいことの微妙な線の見分け方だったりする。ただ、うちの会社の場合、どちらかというとこういう使い分けはへたくそだ。実直なほうが社会の信頼を得られるし、裏表ないと自分たちもわかりやすいからちょうどよく、狙ったわけではないところが捨てる神と拾う神。

8月発行を目標と言いつつ、まあ9月になるだろうと思っていたら、8月になんとか発行できるかもしれない様子になってきた。後輩はここへきて毎日何時間かこれにかかりっきりになっているが、1回これをやりきれば、次からはかなり楽になるだろう。一生懸命やっている姿は少し心配ではあるが微笑ましい。

印刷物のこわさは消せないところにある。幸い、私はまだ刷り直しをしたことはないが、寸前だったことはある。刷り直しをした印刷物も数多く見てきた。担当者のショックを考えると他人事ではない。が、まあ、広報部が出した発行済みのものに重大な欠陥が見つかったというのでもなければ、刷り直しぐらいで会社の屋台骨が揺らぐことはない。今その後輩には言わないが刷り直しくらいの覚悟は私も私の上司も初めて広報らしいものを手がける後輩に仕事を移管した時点でできている。すばらしいできばえを期待しているのでもない。納得するまでやってみなさい、これが最初の課題だ。素人の戸惑いが、そのまま読者に通じることもあるので、その感覚を大切にして思うとおりにやってみたらいい。失敗しなければ学べないことを、失敗しながら学んでいってほしいと思う。