海外協力隊への応援歌

青年海外協力隊はじめJICAボランティアを心から応援しています。
2010年1月帰国、イエメン、青少年活動隊員より

青年海外協力隊 平成19年度春募集 応募用紙

2010-04-25 | Weblog
(実際に提出した内容)

19春 青年海外協力隊 (B)応募用紙

記述された内容をもとに書類選考を行います。具体的にわかりやすく手書きで記入してください。

氏名:****
職種名:青少年活動
職種番号:624

1.下記の質問について、お答えください。
(1)ボランティア活動に参加する動機、抱負について記述してください。

 「無知をなくす仕事」「病気をなくす仕事」「差別をなくす仕事」。学生時代教育学の講義で心に響いたこの3つの仕事のどれかに、いつも関わりつづけていたいと考えている。ボランティアで、この仕事に従事できることが動機。だから、これに関わることができれば、派遣国や要請の内容にこだわりはなく、派遣された場合は要請に応えられるよう、自分のあらゆる知識、技術、経験、能力を最大限活用して要請内容とその目的を実現することに全力を尽くしてきたい。

(2)ご自身が考えるボランティア活動の意義、目的を記述してください。

 ボランティア活動の意義は、利益のためでなく、純粋に人間の幸せの追求を動機として活動ができること。そしてそれが、いずれは豊かな世界をつくる基盤となること。
 活動の目的は、世界中の人々が、出自等の外部要因によらず健康で文化的で、豊かに幸せに暮らせる世界をつくること。 ボランティア活動は、自分の実労働を提供することで、その目的に貢献できるところに意義がある。


2.選択した職種に関し、次の①~④の項目について具体的に記述してください。
① この職種を選択した理由

 自分のあらゆる知識、技術、経験、能力を最大限活用して取り組める職種だと考えたから。現在活動中の音楽ボランティア、日本語教授ボランティア、20年近くにわたる民間企業での業務経験や海外赴任生活などが活かせる。また、「無知をなくす仕事」、地球の宝物である青少年に関わる活動をしていたい、という希望に合致する。要請に応えるための日々の活動は、自分自身も成長させる、と考えたから。

② この職種に対するご自分の経験(実務等)、技術適合性(セールスポイント)を具体的に挙げ記述してください。

 3つのセールスポイントを挙げたい。1)社会人経験、2)音楽活動経験、3)日本語教授の資格と経験。
 1) 社会人経験:約2年の米国子会社赴任(カリフォルニア州)を含み、入社以来18年目、社会人のプロを自負。業務スキルは当然として、メンタルヘルス、体調管理も社会人スキルのうち。企業にいればよくも悪くも業務上、柔軟性や計画変更に臨機応変であること、突発事項への緊急対応は求められるし、冷静な態度やクールフェースも必要。人間関係や業績に悩んだときなどは精神的にタフでなければやっていけない、自己管理が要求される。また、入社以来、いつどの国にどのような職種で異動辞令が出るかわからなかったため、常に世界のどの地域や文化の中でも仕事をする覚悟はできている。現在は国際本部に所属、海外相手の営業、マーケティング、輸出業務を担当し、常時やりとりをしている国は10ヶ国以上、週に一度は想定外の国からひきあいがある。直近例ではウルグアイ、南アフリカ、イスラエルなど。海外相手だと、日本の常識は通用しない方が普通。米国赴任時は、先進国のアメリカでさえ日本とはまったく文化が異なることを体感し、鳥肌がたつようだった。米国で学んだ最大の収穫は「You are special」の文化。青少年育成の根幹となる。これと、日本の青少年教育の考え方「魚の釣り方を教える」を青少年活動の2つの柱とする。自分は年齢的に高度成長を目の当たりにしており、開発途上国の青少年との活動の中で、自分たちの力で未来を切り拓く、国を発展させる、世界平和に貢献する、という夢を共有したい。
 2) 音楽活動経験:音楽との関わりは30年以上、最近は「たいとう(台東)ミニピアノ楽団」というおもちゃのピアノを使った音楽ボランティア活動をしている。「誰でも楽しめる音楽活動」を目指しており、楽団には初心者も楽譜の読めない人もいる。希望の派遣先、モンゴルの要請では、情操教育の一環として孤児院での活動に音楽は大きな柱、素材となる。日本文化の紹介が要請される場合、日本の歌はその一つであり、「さくらさくら」などはその音の美しさで世界の人に感銘を与える可能性もあるが、青少年相手の場合はもっとビートのきいた音楽の方が楽しいだろう。机や壁をそのまま打楽器に見立てて使うなど、その場の雰囲気に合わせた編曲や即興で、一緒に楽しい時間を共有してきたい。
 3) 日本語教授の資格と経験:2005年に日本語教育能力検定試験に合格、1年ほど前から区の団体でボランティア活動をしている。主に初級を担当。協力隊として派遣された場合、派遣先の国には「日本語環境」はないことに留意した指導が必要になってくる。ただ、今や日本の企業は世界中どこにでもあるので、自分の民間企業での折衝経験を活かしてそれらの企業と連絡をとり、派遣先の国の子供たちと日本人との接触の機会をつくる企画もしたい。海外赴任していた自分の経験上、民間企業の駐在者でも現地の子供たちに日本語で話しかけるボランティアぐらい、いつでも引き受けるよ、という企業人は少なくない。
 このほか、家庭教師の経験(小学生から中学生10名程度)は学習指導に役立つだろうし、書道暦は10年以上で指導可能、あやとりや折り紙、なわとびや外あそび、絵本のよみきかせ、手作り紙芝居、かるた、絵本の製作経験など、過去の経験のひきだしからいろいろ素材が出てくる。派遣先では自分自身が異文化であることを利用して楽しい活動を展開してきたい。

③ 自己PR <割愛>

④ この職種に携わる際に想定される自分の弱点

 若くないこと。募集年齢ぎりぎりなので、体力だけを比較したら20代の頃の自分にはかなわない。その分、健康維持には留意、無茶をしないし、業務スキルは圧倒的にあるが・・・。
 日本語教授の際は準備が必要。即興で実施できるほど完璧ではない。

3. 実際に派遣された場合、どのようなボランティア活動を行うのか、活動内容、日常生活を含めて具体的に記述してください。

 要請に応える活動を計画、清々とこなす。スケジュール化してもマンネリ化することなくひとつひとつのメニューで青少年の知的好奇心を刺激し続けるよう入念に準備する。希望のモンゴルに派遣された場合、主役は対象者の孤児達。目一杯の愛情を注ぎつつ、卒業後も自力で知識や世界を広げていけるような自習方法の体得等サポートする。現地日本人や日系団体とも交流し協力を仰ぐなど、派遣先施設との橋渡しをする。

4.帰国後、参加経験をどのように生かしたいか記述してください。

 帰国後参加経験を即、直接仕事に生かすことは考えていないが、2年間全力で青少年の育成にあたるという経験によって広がった人間の幅や視野はその後の仕事にも役立つと確信する。そして、いずれまた、海外でボランティア活動をする際の経験基盤としたい。また、実際に経験した隊員生活やJICAの活動をまわりに語ることで、ボランティアにためらう人の背中を押す手伝いをしていきたい。