もうずいぶん長い間次の写真のようなスピーカーを使っています。
使っているアンプはPanasonicのフルデジタルAVコントロールアンプSA-XR55。フルデジタルで評価の高かったアンプです。
デジタル音声信号を入力して5.1chまたはDualAmpで使っています。
サブウーファはDENONのDSW-33(写真の下の部分)。アンプ内蔵バスレフ型で15cmコーンユニットを1台に2個つかったタイプです。これを左右1台ずつ、ローパスフィルターとアッテネータを通さずに使っています。クロスオーバーは150Hzです。
フルレンジスピーカーはFostexFE127E(写真の上の部分)。12cm径のフルレンジです。クロスオーバー150Hzで使っているので、低音の信号は入っていません。フルレンジスピーカーは低域の信号を入れないでスコーカー的に使うと音が良くなります。
このほかに5.1ch用に横の壁に1個ずつ10cmフルレンジのスピーカを設置しています。
以上のシステムで、ずっと満足して聞いていたのですが、ふとツイーターを追加して見たくなりました。
理由の一つは、サブウーファのレベルをひとつ上げてみたのですね。そうすると、今度は高域が物足りないように感じてしまう。そんなものです。
もともとFE127Eは、その周波数特性を見るといくぶん高域が不足しています。単品のフルレンジとして使うのであればバランスが良く問題ないのですが、サブウーファで低域を延ばすと、その分高域も延ばしたくなるのです。
FE127Eの周波数特性
ということで、手持ちのかなり古いツイーターFostexFT7RPを載せてみることにしました。
このRP方式のツイーターはFostex独自の方式です。音としてはリボンツイーターに近いと言われていたように思います。
実は何年も音を出していなかったのですが、いちおう使えるみたいです。
FT7RPの外観
FT7RPの周波数特性
これを1μFのコンデンサー1個で使います。インピーダンス8Ωなのでカットオフ周波数が20KHzくらいになります。
フルレンジにツイーターを追加するのであれば、こんな方法が無難だと思います。コイルやアッテネータはなるべく使わないようにしています。なお使ったコンデンサーは、昔買った岡谷のVコンです。
追加するツイーターによっては1μFでは高域が強すぎるかもしれません。その場合は0.68μFにすれば-3dB、0.47μFにすればさらに-3dBくらいレベルが下がるようです。
当然ツイーターを置く位置によって周波数特性は大きく変わるはずですが、測定器を持っているわけではありませんので、自分の好みの音??になるように前後に動かします。私はよく分からないので、正相で接続してユニットの振動面の位置を合わせる感じに設置しています。なお、20KHzの音波の1波長は17mmです。
ツイーターを追加して聞いてみると、ちょっとハイファイになったような気がします。昔の用語でいえば「音の粒立ち」が良くなって、リアルさが増した感じです。
とか言ってますが、もう私の耳もあてにならなくなりつつあります。家系的には高齢になると補聴器が必要になる人が多いです。
もうすでに私も、少しずつテレビの音量が大きくなっているかもしれません。いやホントに。ですから、まあいちおう聴こえているつもりでいるうちに、最後の悪あがきをしているということです。
《 Anker SoundCore mini (コンパクト Bluetoothスピーカー) 》
Anker SoundCore mini (円柱状の黒い塊)
上の写真は、大きさが実感できるようにいろいろな物が写っていますが、要するに充電池内臓の小さいスピーカーです。amazonで2990円で手に入ります。
主な用途はBluetoothを使ってスマホなどの音楽を大きな音量でならすためのアクティブスピーカーらしいです。
入力としてはBluetoothのほかにAUXとmicroSDカードが使えます。FMラジオもいちおう聞けます。
音楽ファイルのフォーマットはMP3のみです。
私がこれを買ったのは、ラジオ体操の音源が欲しくて、安価なものを探していてこれになりました。microSDカードにラジオ体操を入れて、好きな場所で使っています。
microSDカードには音楽も入れていますが、操作スイッチがシンプルで前後に1曲ずつしか移動できないので、曲数が多いとラジオ体操に戻るのがたいへんになります。
microSDカードでの音は、女性ボーカルなどを聞く限りでは、サイズと値段から想像するより良いと思います。
なお、FMラジオは周波数の表示がないので使いづらいです。
小さいので、登山のときの熊除けにも使えそうです。いちおう15時間連続再生とは書いてあります。
山に持ってゆく場合は、YouTubeからダウンロードした落語などもよさそうです。
《 追記 》 パソコンにBluetoothが付いていたので、少し離れた場所で作業する時に音楽やAFNのストリーミングを聞くのに使っています。Anker の電源を入れると音声出力がAnker側に切り替わり、Ankerの電源を切ると元の音声出力機器に戻ります。
やはり、音に不満はありますが、このサイズですからしかたないですね。
先日の登山には落語と浪曲を持っていきました。三遊亭圓生「中村仲蔵(52:35)」、京山幸枝若「竹の水仙(27:53)」。どちらも本物の名人芸です。何度聞いても「うまいなぁ」と思います。YouTubeには同じ人の同じ演目が複数あるので、私がよいと思うものの録音時間を入れてあります。なお時間は表示によって1~2秒違うかもしれません。名人でも、いかにも気持ちよく軽妙に演じているものと、ちょっと堅い感じがするものとあるようです。