用之必勝!?

偏ってますけど、反面、何でも「あり」ってこってす。 ぽりしぃ薄いッスけど、とりあえず、「横浜」贔屓です。

15 18:15 福島第1原発で一時400ミリシーベルト、30キロ以内は屋内退避

2010年08月21日 17時04分46秒 | 放射性ジジ

2011年3月15日18時15分
 [東京 15日 ロイター] 東京電力<9501.T>福島第1原子力発電所3号機付近で15日午前、400ミリシーベルトの放射線濃度を検出した。4号機あたりでも100ミリシーベルトを検出、これまでとは単位の違う濃度で、人体に影響のある放射線量が流出する深刻な事態となった。

 菅直人首相は同日午前、記者会見し、福島第1原発周辺で漏えいしている放射能の濃度が高まっており、さらなる漏えいの可能性が高まっていると指摘、すでに退避を要請している半径20キロメートル以内の住民だけではなく、20キロから30キロメートル内の住民に屋内退避を求めた。

 枝野官房長官によると、東日本大震災の発生時は休止中だった第1原発4号機で火災が発生、放射性濃度の急上昇の主要因となった。4号機は炉内に使用済み核燃料があり、水素爆発したと推察されるという。火災は午前11時ごろ、鎮火した。

 夕方に再度会見した枝野官房長官は、ミリシーベルト単位の放射線量検出について、爆発による建屋の崩壊でできた、がれきが原因との見方があると話した。また、4号機からの放射線の濃度は低下しており、高濃度放射線が継続的に出ているわけではないとの分析があることも明らかにした。

 同原発では2号機でも、15日午前6時14分ごろ、圧力抑制室付近で爆発音が発生した。その後、午前8時30分過ぎには、同原発の正門付近で8217マイクロシーベルトの放射線量が検出された。

 共同通信などによると、福島第1原発から南に110キロ離れた茨城県東海村の研究施設で15日午前7時46分ごろ、5マイクロシーベルトの放射線量を検出した。これは、同場所で通常検出される値の約100倍。横須賀、川崎の両市でも15日早朝、最大でそれぞれ通常の約9倍と6倍の放射線量が検出された。東京でも微量の放射性物質が観測されたという。通常を上回る放射線量は千葉、前橋などでも確認された。

 政府は、東京電力と現地の情報を同時に一体に受けとめ、対応を一体的に判断していくために、統合連絡本部を設置した。

 *1ミリシーベルトは1000マイクロシーベルト

 (ロイター日本語ニュース 編集 石田仁志)

15 17:45 爆発音・火災…「不明」「確認中」繰り返す東電担当者

2010年08月20日 22時52分17秒 | 放射性ジジ

2011年3月15日17時45分
 「2号機の圧力容器付近で大きな音を確認しました」

 15日午前8時すぎ、福島県災害対策本部前で東京電力福島事務所の担当者が話し始めると、取り囲んでいた記者たちがざわめいた。

 同事務所は前日から、2号機のトラブルについて断続的に説明。15日午前4時すぎに会見をいったんやめ、大きな変化やトラブルがあればすぐに再開する、としていた。

 2号機での爆発音という新たな事態を受けて、「原因は」「外の放射線量は」と質問が飛んだが、東電側は「不明です」「確認します」と繰り返すばかりだった。

 午前8時30分ごろ、東京・内幸町の東京電力本社でも会見が始まったが、やはり「具体的な情報を持っているわけではない」といった歯切れの悪い言葉が続いた。

 爆発音を受けて、同社は社員や作業員を2号機の内部から退避させ始めた、と発表。爆発音の理由については、黒田光・原子力設備管理部課長が「圧力抑制室内の圧力が低下している。ここに何らかの異常があったと判断した」と語った。

 一方、「圧力が残っているので、圧力容器の健全性は維持されている」とも説明。「では、なぜ退避させたんですか?」という質問があがると、「それは現場の判断ですので」との回答にとどまった。

 東電によると、爆発音があった後も50人超の作業員が短時間で交代を続けながら、炉内の水位を戻すための作業をしているとも説明。結局、何人の作業員が、何のタイミングで退避したのかについては確認できなかった。

 東電側はさらに、午前11時すぎには4号機の火災について会見。ここでも、燃料破損の状況や火災と爆発音の関係について「確認がとれていない」と繰り返し、情報の確認に追われた。会見が始まって50分ほどで、会見者に1枚紙が渡された。「火は消えているという情報が来ています」。発表する社員にも、ほっとした表情はなく、むしろ、いぶかしげに見えた。間もなく、別の社員が会見場の後ろから「米軍が消火に入っているというのは確認がとれてます」と声を張り上げた。

 経済産業省の原子力安全・保安院が2号機のトラブルを受けて開いた会見でも、「圧力抑制室への損傷によってどんなことが起こりえるのか」「住民の避難はどうするのか」など危険性についての質問が続いた。会見した西山英彦・大臣官房審議官らは「前提として、損傷しているおそれがあるということ」「危険性は認識している。それにもとづいた対応もするし、モニタリングの値で外からチェックできる」などと、明確な回答を避け続けた。

15 17:08 原発周辺の放射線量が低下 枝野長官が明かす

2010年08月19日 17時23分17秒 | 放射性ジジ

2011年3月15日17時8分
 枝野幸男官房長官は15日午後4時過ぎの記者会見で、東京電力福島第一原子力発電所をめぐり、同日午前8時半に1時間あたり8217マイクロシーベルトの高濃度を計測した正門付近の放射線量が、午前9時に1万1930マイクロシーベルトまで上昇したものの、午後0時半に1362マイクロシーベルト、午後3時半には596.4マイクロシーベルトまで低下したことを明らかにした。

 数値の低下について枝野氏は「若干安堵(あんど)している。(火災を起こした)4号機から高濃度の放射性物質が継続的に出ている状況ではない」との見方を示し、「(火災の)鎮火は外形上なので、内部などの状況を精査しないといけない」と述べた。

 また、4号機以外の原子炉の状態については「1、3号機は現時点では安定的に(冷却用に)注水されている。2号機は注水されているが、安定的かはもう少し経緯をみるべきだ」と述べた。地震発生時に停止中だった5、6号機については「若干温度が上昇しているので、注意していかなければいけない」と説明した。

15 16:35 台湾のエバー航空、東京と札幌便を3月末まで見合わせ

2010年08月18日 14時58分17秒 | 放射性ジジ

2011年3月15日16時35分
 [台北 15日 ロイター] 台湾2位の航空会社、エバー航空<2618.TW>は、東日本大震災とその後に起きた原発事故の状況悪化を受け、東京と札幌行きのフライトの運航を3月末まで見合わせる方針。15日、ロイターに対し明らかにした。

 台湾の中華航空<2610.TW>も状況を注視し、必要であれば日本行きのフライトの一部を欠航するとしている。

 日本政府は15日、被災した原発付近の放射線量が「大幅」に上昇したと警告した。

15 15:35 新宿で通常の最大21倍放射線量 都「人体に影響ない」

2010年08月17日 17時26分23秒 | 放射性ジジ

2011年3月15日15時35分
 東京都は15日、新宿区内で同日午前に実施した放射線量調査で、通常の最大21倍の放射線を検出したと発表した。最大値は0.809マイクロシーベルトだった。都は「ごく微量で、人体に影響を及ぼすレベルではない」としている。

 15日午前3時台までは0.038マイクロシーベルト程度だったが、4時台に0.147マイクロシーベルトに上昇。7時台には0.051マイクロシーベルトまで落ちたが、以後は急上昇し、9時台は0.465、10時台に0.809マイクロシーベルトを記録した。

15 14:45 米S&P株価先物が3%近く急落、米国債先物は急伸=アジア時間の取引

2010年08月16日 16時26分16秒 | 放射性ジジ

2011年3月15日14時45分
 [香港 15日 ロイター] 15日のアジア時間の取引で、米株価指数先物が3%近く下落している。東京電力<9501.T>福島第1原子力発電所で漏えいしている放射能濃度が高くなっており、東京でも放射線量が通常より高いとの報道を受け、日本の市場が急落していることが背景。

 S&P株価指数先物は2.5%安。一時は3%近く下落した。

 米国債先物は急上昇。米10年債先物6月限は1―2/32高の121―8/32。一時は3カ月ぶりの高値となる121―14.5/32まで上昇した。

 米10年債は価格が1ポイント超上昇、利回りは3.236%と13ベーシスポイント(bp)低下した。

15 14:24 原発20キロ圏外へ急げ 患者や高齢者、ヘリ・バス避難

2010年08月15日 23時13分43秒 | 放射性ジジ

2011年3月15日14時24分
 危機的な状況が続いた福島第一原発。14日に起きた3号機の水素爆発を受け、原発から20キロ圏内に最後まで残っていた住民ら約750人が避難を始めた。多くは入院患者や特別養護老人ホームに入所するお年寄りたちで、自衛隊などによる移送が夜にかけて急ピッチで進められた。

 14日午後5時、福島市の福島県立医科大付属病院。自衛隊のヘリが、浪江町にある西病院の入院患者を乗せて到着した。マスクをして水色の防護服を着た病院職員約30人が待ち受け、ヘリから降りた女性患者を車いすに乗せた。患者はその場で放射線量を測るスクリーニングを受けると、救急車で病院に運ばれた。

 腰をかがめて歩く白髪のお年寄りやマスクをして毛布を肩からかけた女性……。西病院からは数回に分け、患者57人と職員18人を対象に搬送が行われた。

 第2陣のヘリが到着したのは同日午後8時すぎ。「こんばんは。名前を教えてください。痛いところはない?」。到着した患者たちは、医師の指示で治療の優先順位を判断するトリアージを受けた。

 87歳の女性は「(ヘリコプターの)音がうるさくて、少し耳がきーんとする」と言いながらも、ほっとした様子。一方で、「早くやれ。何でもいいから」と、いらだつ男性もいた。ヘリに乗ってきた看護師は「まだ安心はできないけれど、無事に出られて安心した」と話した。

 特養ホーム「オンフール双葉」に残っていた入所者や職員ら約200人は14日夜からバスで移動。このうち32人は15日午前3時50分ごろ、県南部・西郷村にある青少年宿泊施設「国立那須甲子(なすかし)青少年自然の家」に着いた。

 最高齢の101歳を含む一行は、水も電気もないホームで3日3晩過ごした。入所者の女性(85)はバスから降りて「手が痛い。足も腰も痛い。疲れたあ」と漏らした。

 ホームは地震発生直後から町の対策本部に助けを求めていたが、14日夜まで救助が来ず、援助物資も届かなかったという。職員の坂下和義(かずのり)さん(37)は「20人くらいずつが毛布にくるまり、体を寄せ合って寒さに耐えた。ラジオで原発のニュースを聞いて不安も高まっていた。もう限界ギリギリでした」と話した。

 自然の家では、22人の職員が出勤し、準備を進めた。県災害対策本部から受け入れ要請があったのは14日の朝。連休となる19、20日には400人の宿泊予約が入っていたが、被災者を受け入れるため、急きょキャンセルを決めた。食料は5日分の備蓄があるという。

 自然の家には、3号機の原子炉建屋での爆発を知り、避難してきた人もいた。いわき市の男性会社員(35)はニュースを見ると、すぐに妻(32)と2人の子どもを連れ、同市の避難所から移ってきたという。「原発の安全性は間違いないと思っていた。これほど大きな地震は予想外だったのか……」。不安を隠せない様子だった。

15 13:55 首相、東電訪れ「どうなってるんだ」 危機管理後手後手

2010年08月14日 22時40分28秒 | 放射性ジジ

2011年3月15日13時55分
 東京電力福島第一原子力発電所で相次ぐ事故を受け、菅内閣は15日早朝、政府と東電が一体で危機対応にあたる「福島原子力発電所事故対策統合本部」(本部長=菅直人首相)を設置し、放射性物質の放出に備えて、新たに屋内退避も呼びかけた。地震発生から5日目、原発事故が深刻さを増す事態にも対応できず、政権の危機管理能力の欠如が露呈している。

 菅首相は15日午前11時過ぎからの記者会見で国民に向けたメッセージを発表し、「1号機、3号機の水素爆発に続き、4号機でも火災が発生している。今後さらなる放射性物質の漏洩(ろうえい)の危険が高まっている」と説明。同原発から半径20キロ圏外への避難の徹底と、新たに半径20~30キロでの屋内退避を呼びかけた。

 首相の会見は、枝野幸男官房長官が2号機の圧力抑制室(サプレッションプール)破損を発表してから4時間以上が過ぎていた。首相は「何とかこれ以上の(放射性物質の)漏洩拡大を防げるよう全力を挙げて取り組んでまいるので、国民には冷静に行動していただくよう心からお願い申し上げる」と訴えた。

 これに続き枝野官房長官が会見し、2号機の爆発後に2~4号機付近で30~400ミリシーベルトという高濃度の放射線量が計測されたことも公表し、「身体に影響を及ぼす数値であることは間違いない」と認めた。

 菅首相は15日午前5時半前、首相官邸で記者団に東電との統合本部発足を発表し、「憂慮すべき状況は続いているが、何としてもこの危機を乗り越える陣頭指揮に立って、やり抜きたい」と強調。その足で東京・内幸町の東電本店2階の統合本部を訪れ、「テレビで爆発が放映されているのに、官邸には1時間くらい連絡がなかった。一体どうなっているんだ」「あなたたちしかいないでしょう。撤退などありえない。覚悟を決めて下さい。撤退した時は、東電は100%つぶれます」と述べた。

 統合本部は海江田万里経済産業相と清水正孝東電社長を副本部長とし、海江田氏を東電本社にほぼ常駐させる。同本部設置の背景には、次々と起きる事故に東電の対応や説明が二転三転していることに、官邸が不信感を募らせたことがある。枝野氏は「時々刻々と変わる状況に適切に対応するとともに国民に正確かつ迅速な情報を伝える必要がある」と説明した。

 菅政権はこれまで東電から経過報告を受ける姿勢に終始していた。閣僚からは事態を楽観する声すら出て、玄葉光一郎国家戦略相は14日の民主党の地震対策本部会合で、経済産業省原子力安全・保安院の責任者の考えだとして、「絶対にチェルノブイリ(原発事故の二の舞い)はあり得ない、というのが彼らの見解だ」。枝野氏も14日夜の会見で「最悪の事態を想定しても、チェルノブイリと同じようにはならない」と強調していた。

 だが、その後、15日未明にかけて燃料棒全体の空だき状態が続くなど事態の悪化を受け、首相が統合本部の設置を提案し、枝野氏らが「それがいい」と同調。「民間会社任せ」の対応を修正し、官邸が直接陣頭指揮にあたる態勢づくりにやっと着手した。

 ただ、関係組織との連携による事態把握や情報提供は混乱が続いている。枝野氏は15日午前6時40分過ぎの会見では、2号機の圧力抑制室破損を説明したが、その会見から約1時間後に保安院が午前6時14分に2号機で爆発があったことを発表。枝野氏の会見では爆発の説明はなかった。

 与党・民主党内からも批判の声が強まっている。民主党は15日午前8時15分、官邸に文書で「最悪の事態を想定して、住民がどういう避難などをすべきか情報開示してほしい」と申し入れた。

15 13:45 4号機、水が蒸発し水素爆発か 燃料棒露出の可能性も

2010年08月13日 23時19分25秒 | 放射性ジジ

2011年3月15日13時45分
 福島第一原発4号機でも15日午前6時ごろに大きな音が発生した。東京電力が確認したところ、原子炉建屋の5階屋根付近に損傷がみられた。さらに午前9時38分ごろ、原子炉建屋4階北西部付近で出火を確認。正午前までに鎮火した。

 音がしたのは2号機で起きた爆発音とほぼ同時で、東電は音が2号機のものか4号機のものか、双方で発生したのかは不明としている。枝野幸男官房長官は午前11時過ぎの会見で、貯蔵してある使用済み核燃料から水素が発生して、水素爆発を起こした可能性があると述べた。

 4号機は地震時、定期検査のために運転停止中だった。ただ、原子炉建屋の5階にあるプールに、原子炉から取り出した使用済み燃料が保管されていた。使用済み燃料は熱を持っており、プールに水を循環させて冷やしている。ところが、地震で循環システムを動かす電力を失った。

 通常、プールの温度は40度以下で管理している。ところが、14日午後4時18分時点では約85度まで上昇していた。燃料の周囲を満たしている水が蒸発、燃料棒がむき出しになって水素が発生した可能性がある。ただ、運転停止後時間がたっており、発熱量は小さめだという。実際にむき出しになったかどうかは、確認できていない。

 火災が発生した4階付近には、原子炉の出力を調整する再循環ポンプ用の電源装置があり、モーターに潤滑油が使われているという。

 また、放射線量は午前10時22分時点で、3号機付近で1時間あたり400ミリシーベルト、4号機付近で100ミリシーベルトを測定した。400ミリシーベルトは、緊急時の作業員でも15分間しかその場にいられない数値にあたる。

 枝野官房長官は「4号機の(火災の)影響が大きいとみられる。身体に影響を及ぼす可能性があることは間違いない」と述べた。

図大:原子炉建屋の一般的な構造
図小:福島原発2号機

15 13:42 福島原発4号機火災、燃料漏れ出す恐れも

2010年08月12日 23時09分25秒 | 放射性ジジ

2011年3月15日13時42分
 東日本大震災で被害を受けた東京電力福島第一原子力発電所(福島県大熊町、双葉町)の2号機で15日午前6時14分ごろ、爆発音があった。経済産業省原子力安全・保安院に東京電力が報告した。格納容器につながる圧力抑制室が損傷した可能性があり、放射性物質の閉じこめ機能が失われた可能性がある。一方、地震前から停止中の4号機の原子炉建屋も損傷し、火災が発生した。建屋に保管中の使用済み燃料の冷却ができなくなった可能性があり、燃料が損傷して漏れ出す可能性が出てきた。鎮火したが、付近の放射線量は急上昇した。消火には米軍も協力した。

 東電は、注水作業に直接関わらない作業員や社員を、原発の外に退避させることを明らかにした。第一原発全体で50人の作業員が残るという。

 保安院によると、圧力抑制室(サプレッションプール)は格納容器の下部にあり、冷却水が張られた設備。原子炉圧力容器内の蒸気を送り込んで冷やし、水に戻して圧力容器内の圧力上昇を抑える。緊急炉心冷却システム(ECCS)の水源にもなる。

 2号機は爆発音がした後、圧力抑制室の気圧が通常の3気圧から、大気圧とほぼ同じ1気圧まで急低下した。このため、穴が開き、外気と通じるようになった可能性が高いという。圧力抑制室内にある、放射性物質が高い濃度で含まれる水や蒸気が外気に漏れ出した可能性がある。

 2号機では14日になって炉心を冷やす水を循環させる仕組みが働かなくなった。原子炉内の水位が下がり、燃料棒全体がすべて露出。14日夕に2時間20分間、さらに14日深夜から6時間半にわたり空だき状態が続き、炉心溶融が否定できない状態になっていた。爆発音の後、水位はやや回復したが、燃料の一部が露出した状態が続いている。

 爆発音の原因は不明で、1、3号機と同様に原子炉内で発生した水素が爆発した可能性もある。また、溶けた燃料が下部の水に落ち、水蒸気爆発を起こした可能性も否定できないという。

 ただし、圧力抑制室と通じる格納容器の圧力には変化がなく、大きく破損していない可能性も残るという。圧力抑制室が破損していたとしても、破損部分が上部であれば、これまでに実施した蒸気の放出と同様の状態にとどまる。下部が破損していると、放射性物質を含む水が漏れ出すおそれがある。

     ◇

 〈シーベルト〉放射線を浴びた時の人体への影響を表す単位。放射線にはいくつもの種類があり、人に対する影響度は違う。それを共通の尺度で測るための単位だ。人は世界平均で、普段の生活でも年間2.4ミリシーベルトの放射線を浴びている。1時間あたりに直すと0.274マイクロシーベルトだ。胸部のCTスキャンの1回の放射線量は6.9ミリシーベルト。一度に大量の放射線を浴びた方が体へのダメージは大きい。放射線業務に従事する人の年間上限は50ミリシーベルト。宇宙飛行士の若田光一さんは2009年に4カ月半国際宇宙ステーションに滞在した際、約90ミリシーベルトの線量を受けたと見積もられている。