生徒が分からないと言う問題の解き方を載せます。
例題
A、B 2種類のジュースがあり、昨日は合わせて50本売れた。
今日は、昨日と比べて、Aは20%増加し、Bは10%減少した
ので、合わせて54本売れた。
昨日売れた2種類のジュースの本数をそれぞれ求めよ。
昨日、Aはx本、Bはy本売れたとする。
昨日売れた本数は合わせて50本だから、
x+y=50・・・・・・・・①
今日、Aが売れた本数は 120/100x本、Bが売れた本数は
90/100y本で、合わせて54本売れたから、
120/100x+90/100y=54・・・・・②
①、②より、 x=30 、 y=20
答 A・・・30本、B・・・20本
2、濃度の問題
4%の食塩水と8%の食塩水がある。
この2種類を混ぜて、5%の食塩水を400g作りたい。
2種類の食塩水をそれぞれ何g混ぜればよいか。
4%の食塩水では、
食塩の重さ=(食塩水の重さ)×4/100
である。
食塩水の重さと、その中に含まれている食塩の重さに目を
付けて、連立方程式を作れば良い。
4%の食塩水をxg、8%の食塩水をyg混ぜるとすると
x+y=400
4/100x+8/100y=400×5/100
これを解いて、 x=300 y=100
答 4%の食塩水・・・300g 8%の食塩水・・・100g
x = 5 + 3
x = 8
中1の理科で習う、食塩水の濃度の求め方。
注意
食塩水(溶液)の重さには,水だけでなく,食塩の重さも含まれます.
例 食塩20(g)が水100(g)に溶けているとき,食塩水の濃度は20%ではありません.
食塩水120(g)のうち20(g)が食塩だから,20÷120×100=16.7(%)です.
例題
8%の食塩水250gに含まれる食塩は何gか。
食塩の重さ=溶液×100分の濃度(%)
食塩の重さ=250g×8/100 =20g
生徒が学校で説明されてなくて分からない、と言うので調べたのでした。
どうしてきちんと授業してくれないのでしょうね?!
教えれば、ちゃんと理解するのにね。ふ・し・ぎ
体積と比
水の容積と底面積と深さの比
容器の中に入っている水などの体積を「容積」といいます。
柱の容器に入れた水の容積が同じならば、底面の面積と深さは逆比になるという法則があります。
柱の容器に入っている水の容積が同じ時
底面の面積の比=a:bならば、
深さの比=b:a
同じ体積の水を円柱の容器Aと容器Bに入れると、容器Aは深さが8cmに、容器Bは深さが12cmになりました。 容器Aと容器Bの底面の面積の比は何対何でしょう。
容器に入っている水の体積は同じなので、底面の面積と深さは逆比になります。
今回は深さの比=8cm:12cmなので、
底面の面積の比=12:8
=3:2
よって答えは
3:2
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これが中学入試の問題です。
中学数学に出てくる「円柱の体積の求め方」
底面積×高さ
これは超簡単です。中学入試の問題よりも簡単かも?
ちょっと面倒臭いのは、円柱の体積の比較問題です。
問題
底面の半径がrcm、高さがhcmの円柱Aと、底面の半径がAの2倍で、高さがAの1/2の円柱Bがあります。
Bの体積はAの体積の何倍になるかを、文字式を使って説明しなさい。
A=πr²h
B=π✖︎2r×2r×1/2h だから、2×2×1/2=2 と成り
(πr²h は 割算で消滅するので、数字だけ残る。)
答えは Bの体積はAの二倍
これは中2の問題で、生徒が現在やっているので、説明したところです。
まず、方程式とは何でしょう??
わからない文字(例えばx)などを含む等式 ( = がある式)
のこと、たとえば、x−1= 0 みたいな。
方程式を解く、とは、xに何が入るかを求めることです。
二元一次方程式とは
2種類の文字=元 が入っていて、1つの項あたり最大1回文字がかけられている方程式
xとy それが1回掛けられている
たとえば、
2x – 5y = 26 みたいな方程式のこと。
そして、連立方程式とはなんでしょう?!
二個以上の未知数を含む二つ以上の方程式の組。それらの方程式を同時に成り立たせる未知数の値の組をこの連立方程式の解といい,解をすべて求めることを連立方程式を解くという。未知数に関する最高の次数により連立一次方程式・連立二次方程式などという。
大辞林から。
次に、連立方程式の解き方を説明します。
連立方程式には 加減法や代入法 があります。
連立方程式の解き方では、2つある文字を1つ消去することが基本になります。
中1数学でならった「一次方程式」の解き方を使うためです。
例題
次の連立方程式を解きなさい。
2x+3y = 16・・・・①
x + 7y = 19・・・・② ➡2倍してxの値を①と同じにする
まずは文字を1つ消去する
消去する方法はつぎの2つがあります。
- 加減法
- 代入法
yだけの -11 y = -22 という方程式になります。
一次方程式をといてみましょう!
yの係数(-11)で両辺をわると、Y=2という解に成ります。
xを求めるには、Y=2 を代入しましょう!
x + 7y = 19・・・・②
Yに2を代入すると、x+7×(2)=19
x+14=19
だから、X=19-14=5
これでXY両方の解が出ました。
x=5、y=2
解き方は
- 文字を消去
- 一元一次方程式をとく
- 代入する
「式の値の利用」音速の求め方、と言うのがあります。
これが分からないと生徒に言われて、以下、3つの問題を教えたのでした。
音が空気中を伝わる速さは、気温によって変化し、気温がt℃のときの音の速さは
①気温が15℃の時の音の速さを求めなさい。
331.5+0.6×15=340.5(m/s)
②気温が25℃の時、雷が光ってから4秒後に音が聞こえた。
その場所までの距離を求めなさい。
音の速さは331.5+0.6×25=346.5(m/s) だから、
③気温が20℃のとき、4秒間に音が空気中を伝わる距離を求めなさい。
音の速さは331.5+0.6×20=343.5(m/s) だから
4秒間に空気中を伝わる距離は
343.5×4=1374(m)
音速について補足
空気中を伝わる音の速さは
◇1気圧で、気温が0℃という条件なら、毎秒331.5m です。
そして、気温が1℃上がるごとに毎秒0.6mずつ速さが増していくという実験データがあります。
◇音の速さ=331.5+0.6×[気温](m/s)
空気が温かくなるほど、速さも増していきます。ただし、現実の世界の「天気」は、場所によって細かく違います。
音が1秒間に300m 以上進むといっても、この約300mの間、「空気の状態」がずっと同じとは限らないのですが、
計算をシンプルにするために、風の影響はいったん無視し、音が伝わる間は「すべて同じ状態」と考えようと言う事で
気温は、地球の平均気温である「15℃」という設定にしよう、と言う事に成りました。それにより
331.5+0.6×15=340.5(m/s)
「音の速さは秒速約340m」となったのです。
tなるものが何なのか、0.6と言う数字は何処から出て来たのかを説明されれば
実際のところ、全然難しくはありません。