2,005年 三姉妹猫
2,013年 暖吉(電気暖房機)前のベラ
2,018年 上段にウニヴェルソ 中段にベラ 猫鍋にビッキー
去年はまだ、ほぼ普通の状態だった。
もう既に16歳、三月三日午後九時前、16歳と11か月でベラ逝く。
一昨年、往診獣医師に診て貰ったが、触らせないので診断のしようもないけど
床に直接大便をするのは、お尻が痛いせいだと言う事だった。
多分、大腸が悪いのだろうと思うと言うお話だった。
今年に入ってから、急激に痩せ始めて、二月にはガリガリに成ってしまった。
まるで懐かない猫だけど、死ぬ前には私の傍にやたらと何度も何度も寄ってきて
2月28日には色々と話しかけてきたので、生きてる間に、して欲しい事は何でも
やってやろうと思って、三月一日には近所では売ってない、ちょっと美味しそうな
猫餌を仕入れに狸小路へ出て、色々な種類の、美味しそうな猫餌を沢山仕入れて
帰ってきたら、何度も何度も、もっと食べたい、もっと食べたい!!と話しかけて
来たので、その都度、別の種類のご飯を与えたら、びっくりする位に食べていた。
二日も沢山食べて、満足した様に特製の寝床に入って寝ていた。
今日になって、ご飯が欲しいと言って来ないで、寝床から動かない。
もう動けなくなったのかな?と思って覗いてみると、まだ生きていたけど
動けない様子だった。
食べずに逝くと餓鬼に成るし、死に水は与えないといけないので、鼻先に
餌を持っていったら、少し食べ、お水も器を持ったまま与えて、何とか飲んだ。
体が殆ど動かせなくなってからも、突然、ベッドから出たりするので驚いた。
出たのは良いけど、自力では戻れないので、抱いて寝床に戻した。
ベラはまたたびが大好きなので、唇にまたたびとお水を付けたら、なめていた。
死ぬ今日に成ってやっと、撫でさせてくれた。
16年間飼っていても、一度も触れなかった猫が、撫でさせてくれて、名前を呼ぶと
かすれ声で、にゃん!と返事をした。
「おちびベッラは、いい子だねぇ! 良く頑張ったねぇ!」等と話しかけた。
小さいころから、名前を呼ぶと返事はする猫だったけど、撫でた状態で返事をして
くれるとはね、死ぬ前には、心を見せてくれたのかな。
猫流の I love you ! は、瞬きをすると、瞬きをし返す事なんだけど、それは何度も
してくれていたから、私のことは好きだったらしいけど、それでも、人類嫌いは
治らなかったね。
全然触れないから、汚れも拭いてやれず、大便がしっぽに付いていたのを拭き取ろうと
しても取れないから、毛を刈った。
お腹の毛と内股の毛が抜けていたのは分かっていたけど、お腹はただれていて、癌だった
と思う。
それでも、苦しまずに逝ってくれたし、お祈りしていたら、光の玉がお迎えに来たので
ああ、これで、苦しませずに連れて行ってくれるのが分かってほっとした。
初めて触って、本当に背骨がごつごつと飛び出すくらいに痩せ枯れていて、改めて
こんなで、よく頑張ったね!と思った。
美人だからイタリア語のBella=ベッラ=美人、の意味でつけた名前だけど、その名の通り
ひな祭りに逝くなんて、どこまでも美人なベラちゃんだった。