和泉に住んでいて、
山方向によく見える山が「神於山」。
住所は岸和田で春木川の上流にあって、
周りは広い道に囲まれている独立山体です。
標高は296.4m。
車でも行きやすいということもあって
最近は身近な山として、
大勢の人が登りにいっているようです。
また昔から役行者が活動するととともに、
様々な歴史的な事項のあった山で、
山そのものがご神体として
親しまれてきたところでもあります。
名前がそんな山やもんなあ。
この山にdoironも最近はよく行ってます。
友達の足のリハビリにもちょうどいい山として、
つれてもらっています。
最初はここの地蔵が好きでしたね。
ウバメガシ地蔵なんて、
本当に最高の場所にあって、
山に来る人を静かに見守ってくれて
いるような素敵な地蔵ですからね。
そんな地蔵を眺めに行くというのが、
この山の登山の楽しさのひとつでありました。
また植物の種類も多く、
冬には大量のフユイチゴも取れましたねえ。
身近に自然に触れる山として、
折々に出かけてゆき、
収穫もしてきたもんねえ。
あのフユイチゴジャムはおいしかったなあ。
そんな神於山にこの春先も訪ねてゆきました。
コースも今までより少し長いコースで、
外回りを加えたコースです。
これだとまだ見たことのない、
マツ地蔵、サクラ地蔵という
この山の未知の地蔵も
見ることができるでしょう。
では春の神於山の表情を見に
出かけていくことにしましょう。
ジム前でメンバーが集まり、
doironの車で出かけてゆきます。
今日は四人での登山です。
神於山の駐車場に車を停めて
歩きはじめるのですが、
ここにはもう山の恵みが花を咲かせています。
大量のクサイチゴですね。
キイチゴ属で5月の後半頃になると実ります。
フユイチゴよりは果汁も多く
ジャムにしてもこれもまたおいしいでしょう。
実は先日でかけたひとが、
小さな実をもう収穫したと
言ってましたね。
でもこの時はまだ花の状態でした。
そんな草イチゴの中を登り始めると、
すぐに斜面に目が行きます。
つくしがもう真っ盛りですねえ。
じゃあこれを収穫して帰って、
いつものように山菜料理を
作るかと思いましたが、
ここは帰りに再び通るので
収穫はその時にしましょう。
なんかもう歩き方は、
山菜はないのかという眼になっていますねえ。
「あ、この辺の奥は三つ葉が出そうやなあ」
なんてことも思ったりします。
ウバメガシ地蔵とスギ地蔵を眺めました。
いいなあ、この地蔵。
人間以外に生まれ変わるなら
こんな地蔵になりたいなあって感じです。
う、生まれるとは言わないか・・・
今日はほかの地蔵も見てくるねとつぶやきながら
そこをじっくり眺めたら、車道を登り始め、
フウの道の入り口に出たら
そこを乗ってゆくことにしましょう。
もうすっかり通いなれた道ですねえ。
ただ季節ごとに風情は変わります。
フウの枯葉も落ちて地面に固まっており、
ガシガシとそれを踏んで歩いてゆきます。
山の斜面のあちこちには
コバノミツバツツジが咲いていますよ。
よくまああんな茶色っぽい山の中から、
こんな鮮やかな花が咲くなんて
不思議ですねえ。
なんて考えながらさわやかに歩いてゆきます。
フウの道から国見の森広場に出てゆきます。
確かにここは国見にもいい山ですねえ。
そもそも神於山は昔は国見山
という名前でもあったのですが、
役行者の活動などから
神の於ける山ということになりました。
確かに、あの真言宗の聖地で
今も弘法大師がおられる
「高野山」にもよく似た語感だから、
山全体の持つ雰囲気もじわっとありがたいです。
林道から藤尾池横の作業小屋の方に
おりてゆきますと、一人の男の人が
鉢植えを持っています。
保全クラブの人でしょうねえ。
ここはこういう活動がとても活発です。
大事そうに鉢植えを持っているので、
それは何ですかと聞いたら
「ラン」の一種だといわれていましたよ。
続く