竜田大橋を渡ってゆくと、
3年前にここを歩いた時の記憶が
よみがえってきました。
たしかこの路地を曲がって
旧道に入ったところに
酒屋があったよなあ。
と思い出しながら歩いていると、
確かに酒屋の看板が目に入ってきます。
名前が「猫坂」という名前の交差点です。
この名前にももちろん由来があり、
このあたりの国道は猫の背中のように
丸くなっていたからだといわれます。
もう今はそんな痕跡はないですね。
そして看板に書かれていた
お酒の名前は「初時雨」。
ここではこういう酒造とその時に
できた酒粕で「奈良漬け」も
作っているそうです。
買えばいいんやろけど、
なんかリュックに
においが尽きそうですねえ。
ま、今回はパスです。
店の入り口には少し茶色くなった
スギ玉が飾られていました。
この辺のお酒ってどんなんでしょうねえ。
もしかしたら聖徳太子も
ここでお酒を買って帰って
飲んでいたかも・・・
そんなことはないか。
そんな酒屋から通りに入ってゆきましょう。
ここはいかにも旧道っぽい
雰囲気満載ですが、
残念ながら通りに並んでいる
様々なお店は、ほとんどが
休業していましたね。
あ、ここの家は前回歩いた時に、
知り合いっぽい話をどんどんしてきた
人の家じゃ無かったかなあ。
この通りを歩く人は
みんなうちの写真を撮ってるよ
と説明してくれたおじいさんの家です。
まあ今回も撮影しておきましょう。
斑鳩町のマンホールのふたは、
法隆寺の五重の塔、
法輪寺の三重塔、法起寺の三重塔の
総称である斑鳩三塔が描かれ、
竜田川と紅葉、黒松、山茶花をあしらった
デザインのものと、
黒松と山茶花をあしらったやつの
二種類あるようです。
昔の街道をずっと歩いて行くと、
龍田神社に到着します。
幼稚園の迎えの家族がいっぱいいます。
前に来た時は、龍田大社も
知らなかったから、ここが龍田の
本殿だと思っていたけど
違いましたねえ。
でもここもやっぱり立派な神社です。
地元に根付いている感じがしますねえ。
幼稚園迎えの合間を縫って、
まず最初に見たのが「百度石」です。
いやあ、立派な百度石です。
以前見た時にも迫力があって
これは覚えていますねえ。
境内には立派な蘇鉄も
植えられています。
ああ、少しずつ以前のお参りを
思い出しました。
今はここも大阪から歩いてきた
という気持ちが、
以前のお参りとはかなり
違うような気がします。
しっかりお参りして、
では竜田道の最後となる
法隆寺の方に向かいましょう。
途中から左折して
一本中の道に入りました。
ここには斑鳩の文化財センターが
ありますね。
以前きたときは中にはいり事務局の人が
尽きっきりで中を案内してくれました。
今回は入りません。
そしてこの前の道は
「兼平道」というんですね。
天理から大阪の八尾まで姫に会いに
在原業平が通った道らしいです。
ああ、また新たな道に出会いましたね。
太子葬送の道同様に、
これからの課題にしたいと思います。
やがてコースは法隆寺の参道まで出てきました。
観光センターで斑鳩町の
マンホールカードを受け取り、
最後に法隆寺からJR法隆寺駅まで
バスに乗って、これで
竜田街道の大阪柏原からのコースは
全踏ですねえ。
このコースはとても楽しかったです。
途中、役行者の修行場なんかも
通りましたねえ。
桜のきれいな龍田街道公園も知りました。
全体的にも電車が道に沿って
通っているので車で行っても
戻ってきやすく、楽しかったです。
それに兼平道という
新しい道にも出会いましたしね。
これで日本遺産の
龍田古道はおしまいです。
お疲れさまでした。
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マンホールカードは自治体それぞれが発行していて
郵送とかでは手に入らないので人気だそうです。
マンホールって、自治体の標識みたいに眺めると面白いですねえ。